ボーカリストを目指す人必見!
May J.「May J. sings Disney」インタビュー
May J.「May J. sings Disney」インタビュー
2015/10/13
自身での作詞、作曲に関して
──May J.さんは、何作か前のアルバムでは作詞や作曲もされていますよね?
May J.:そうですね。最近はディズニーに集中して、あまり曲を作っていないんですけど。共作でやったこともあります。
──作曲はどのように行なうのですか?
May J.:基本的にはピアノです。曲によって違うのですが、歌詞が先で後からメロディのときもあれば、同時のときもある。でもメロディが先のときはあまりないかな。
──コードを弾きながら生み出す感じでしょうか?
May J.:はい。コードを弾き始めてメロディを作ったり、歌詞を作ったり。でも本当に色々ですね。
──作詞は日本語と英語のどちらが得意とかありますか?
May J.:どちらが得意とかはないんですけど、もともと洋楽を聴いていたというのもあって、英語の方が出てきやすいというのはあります。
──ちなみにどういったアーティストの洋楽を聴いていたのですか?
May J.:クリスティーナ・アギレラ、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、ビヨンセ、アリシア・キーズとかですね。
──今後ご自身で歌ってみたいジャンルとかはありますか?
May J.:今でもいろいろなジャンルに挑戦させてもらっているんですが、先日NHKさんの歌謡コンサートでムード歌謡の「赤いグラス」を歌わせてもらったんですね。私としては、昔からの名曲をそういった機会で知ることができて、歌詞とかも今の時代よりももっと情景が深くて、美しいなと思いました。もともと、これと決めてこれだけやるというのはしたくなくて、なにかのきっかけで生まれてきたものを大事にしたいですね。
ボーカリストを目指す人へのアドバイス
──これからボーカリストを目指す人へ、練習方法などのアドバイスを頂きたいのですが?
May J.:ボイストレーニングに通うことがすごく大事だと思っています。それと私はいつもレッスンしたときに歌声をテープに録音して、家に帰ってからもう一度それを聴いていました。自分が今どのレベルにいるのかというのを知ることもすごく大切だと思います。それで、色々な歌手の声を聴いてインスパイアを受けて、私もこうなりたいというイメージを明確にもって、そこに向かって訓練し続けるしかないと思います。
──トレーニングやレコーディングで使う曲には、基準となる仮歌などが入っているのですか?
May J.:仮歌は特に入っていないです。自分の曲のときはガイドメロとかはありますけど、他の作曲家さんが作ったものはピアノなどが入っていることが多いかな。でも、それはあくまでも基準のメロディで、実際には自分の感覚で歌っていきますね。
──コンサートなど、大舞台で歌うときに緊張しない秘訣みたいなものはありますか?
May J.:それはもう経験しかないと思っています。私も最初はすごい震えて、自分のすべてを出せないことがいっぱいありました。緊張すると身体がすぼまるというか縮んじゃうので、息が吸えなくなるんですよね。最初は経験が少ないから自信がないというものあるし。だから始めは震えるのは仕方ない。その場に慣れるしかないですね。
──最近は全然緊張せずに歌っている感じですか?
May J.:いや、今でも全然緊張します。でも、歌えなくなるまで緊張することはないですね。私の場合、本番前に緊張を忘れるために“疲れる”ようにしています。走ったりとか、縄跳びやったりとか、5分間腹筋をやったりとか。先に身体を疲れさせておいて、そうするとステージに出たときに変なところに力が入らずに、声もラクに出るようになるんです。これが私なりの緊張をほぐす、今でも行なっているメソッドですね。
──ライブの前に必ず行なう発声練習みたいなものはあるのですか?
May J.:それぞれのボイストレーナーの方のアドバイスに沿ってやる話だと思うんですけど、私の場合は必ず“雄叫び(おたけび)”というのをやりますね。「ウォ、フォ、フォ(徐々に音程を高くしていく)」というのを2〜3回やって、「イー、イィ〜、イィ〜」というのをやれば、もうそれで大丈夫ですね。あんまり声を出し過ぎるとかれちゃうので(笑)。エネルギーもとっておかないといけないし。後は本番で全力を出す感じです。
──素人質問で恐縮ですが、本番で歌詞を忘れそうになることはありますか?
May J.:はい。それは曲に入り込めていないときの方が起こりやすいと思います。緊張して、どうしようみたいときとか。そこに気がいってしまうんでしょうね。逆にその曲の世界観に入れば絶対に忘れないんですね。集中して入り過ぎるというのはいいことだと思います。私は女優になって、これを伝えるんだくらいの気持ちで。
最新アルバムの聴き所に関して
──最後にアルバム「May J.sings Disney」の聴き所について教えてください。
May J.:そうですね。今回、クリス・ハートさんと三浦大和さんとデュエットしてみて、本当に2人とも素敵でした。特にクリスには完璧な理想の野獣を担っていただきました。その他、「ホールニューワールド」は私が4歳のときに何回も歌ったりして、音楽を好きになるきっかけになった曲ですし、「リフレクション」は、10歳の小学校4年生のときに映画館で「ムーラン」を観て、そのときに私の好きなクリスティーナ・アギレラが歌っていたものです。私もこういう風にディズニーソングを歌えるような人になりたいと思った曲でもあります。
──本当に有名な曲ばかりですよね。
May J.:はい。今回のアルバムは、私もそうですけど、皆さんが好きな曲を収録したいと思って選曲しています。ディズニーソングは、小さい子から大人まで楽しめる、本当に魅力の詰まった曲ばかりなので、すべての方に楽しんでいただきたいですね。
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