ÜSA(EXILE)を中心に結成された音楽ユニット!
DANCE EARTH PARTY feat. banvox + DRUM TAO「NEO ZIPANG ~UTAGE~」インタビュー
DANCE EARTH PARTY feat. banvox + DRUM TAO「NEO ZIPANG ~UTAGE~」インタビュー
2016/07/29
──では、日本の伝統的な踊りとÜSAさんが体得してきたダンスの動きが、リンクする瞬間もあったと?
EXILE ÜSA:はい。踊りだけじゃなくて、意外な接点を感じることが結構ありましたね。島根県の石見神楽に行った時も、その太鼓を聴いていたらアフリカの太鼓と似ているリズムがあったんです。出雲にいながらアフリカを思い出すという、不思議な体験をしました。お面にもいろいろあって、日本独自のものというよりは大陸から渡ってきたものも取り入れながら、作っていったと思うお面も多いんですよね。日本のお祭りを巡ってみて、音楽も踊りも衣装も、その地域だけで生まれたものではないんだと感じました。そういう意味でも、世界を旅して楽しいと思ったものはどんどん取り入れて、それを僕なりにアレンジして作っていくという考え方は、正解なんだって感じましたね。
──地域のお祭りに参加する時は、実際にどのように参加したのでしょうか?
EXILE ÜSA:いきなりアポなしで行くと迷惑をかけてしまうこともあるので、そういうことを避けるためにお祭りの団体やチームに声をかけさせていただいて参加しました。でも、そういった窓口がない場合は、変装ですね(笑)。手ぬぐい巻いたり、顔を白く塗ったり、なるべく迷惑をかけずにその土地の踊りを楽しみたかったので、世界を旅してる時と同じような条件でやれるように工夫しました。
──今まで巡ってきた15ヶ所のお祭りは、ÜSAさんがピックアップしたのでしょうか?
EXILE ÜSA:はい。もっともっと行きたい祭りはたくさんあるんですけど、スケジュールとかタイミングとかの問題があって行ききれてはいないです。踊りたいお祭りはまだまだたくさんあります!
──今作「NEO ZIPANG ~UTAGE~」はどんな想いから制作にとりかかっていったのでしょうか?
EXILE ÜSA:日本の踊りはいつから始まったのか調べていくうちに、古事記に書かれている天岩戸(あまのいわと)神話に惹かれたんです。その神話に書かれていたのは、太陽の神様がすねて岩戸に隠れてしまった時に、八百万の神々が集まって会議をしたという話。そこで神々が出した答えが「踊ろう」だったんですよ! もうテンションが上がっちゃって(笑)。神様も踊りが好きなんじゃん! って。その時の踊りの様子や雰囲気を現代版にして、古事記を今時期(こんじき)にしたいなって裏テーマを持って制作に入りました。この天岩戸神話がメッセージとして残そうとしたことは、きっと岩戸は人の心の状態なんですよね。それが閉ざされてしまうと、世の中が暗く見えてしまう。その岩戸を開かせるためには、音楽と踊りが最適だってメッセージと自分は解釈したんです。そうして、僕も祭りを作ろうと思ったんです。400年前に始まった伝統的な祭りも、400年前に誰かが始めたことですよね。その瞬間を僕たちもやりたい、この時代にも必要な音楽と踊りと衣装とお祭りがあるはずだと思ったのが、この楽曲をスタートさせるきっかけです。
──捉え方よっては、古事記に書かれていたことが今の時代ともリンクしてしまいますもんね。
EXILE ÜSA:そうですよね。ちょうど今は時代の変わり目にきているとも感じますしね。時代的に切り替わる時やピンチの時って、きっと踊りや祭りが必要なんだと思います。そのひとつになりたいです。
──サウンド・アプローチとしては、どんな青写真を描いて制作したのでしょうか?
EXILE ÜSA:古くからある日本の和楽器を取り入れたいという気持ちが最初にありました。それと同時に、最先端のダンス・ミュージックと融合させたいという構想もあったんです。今回は和楽器をDRUM TAOさん、最先端のダンス・ミュージックを作れる最高の若手ということでbanvoxくんにお願いしました。
──和太鼓にDRUM TAOを起用したのには、どんな意図や期待があったのでしょうか?
EXILE ÜSA:和太鼓奏者ですばらしい方はたくさんいますが、DRUM TAOさんの場合は見せることに優れているんです。日本だけに留まらず、世界で700万人も動員できるエンターテインメントを魅せれるわけですから。楽曲に参加してもらうだけじゃなくて、魅せることも一緒にやりたいと思ったのでDRUM TAOさんにオファーしました。今回は血が騒ぐ太鼓の音だけじゃなく、笛と金も音も入れています。そのグルーブを感じながら、エネルギーをもらいながら踊りました。でも、太鼓とか笛の音を生で聴くと、レコーディングの晩とか寝れないんです。音は耳だけで聴いているんじゃないってことを痛感しましたね。細胞が踊ってしまうので、そりゃあ眠れませんよね(笑)。それくらい力があるものだと再確認しました。
──楽曲をプロデュースをしたbanvoxさんがどんなアーティストであるのかも、ÜSAさんの言葉でご紹介いただけますか?
EXILE ÜSA:僕が初めて知ったのはTV CMですね。なんだろうこの音、新しいな、踊りたくなるなと思って調べたらbanvoxくんの仕事だったんです。今、日本でかっこいいダンス・ミュージックを作れる数少ないプロデューサーのひとりだと思います。実際オファーするに当たって、まず食事会に誘ったんです。そこで音楽の話をしていくと、彼もHIP HOPが凄く好きで、かなり話が盛り上がったんです。その時にコンセプトも伝えて、一番乗りやすいBPMって何だろうって話になった時は僕がその場で踊ってbanvoxくんにイメージしてもらったり。
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