11月12日(土)にはリリース記念ライブを開催!
今井優子『SWEETEST VOICE YUKO IMAI』インタビュー
今井優子『SWEETEST VOICE YUKO IMAI』インタビュー
2016/10/26
──今井さんというと “シルキーボイス” と呼ばれるようにその美しい歌声が強く印象にありますが、デビュー当時から今も声質はほぼ変わらないですよね。その歌声を維持するために何か特別なことをやっていらっしゃるのでしょうか?
今井:いえ、何もしていないです(笑)。特に気をつけていることもないし、お酒も飲みますし。ただ、基本的に喉は強いみたいですね。
──それは意外ですね。では歌のスタイルを含め影響を受けたシンガーはいらっしゃいますか?
今井:そうですね・・・八神純子さんかな。小学校の頃、八神さんの「みずいろの雨」や「想い出のスクリーン」が好きでよく聴いていました。ただ、母に言わせると、私はすごく歌が下手だったらしいんですよ。幼稚園や小学校で歌の発表会の時とかはすごく点数が低かったんです。だけどオリビア・ニュートン=ジョンさんのミュージカル映画『グリース』を見に行ったあとにそのサントラを買って、その中の曲を歌っていたんですよ。そうしていくうちに高音がよく出るようになってきたとは聞いています。それからバーシアさんにも影響を受けましたね。
──八神純子さんにバーシアですか。今井さんの歌のイメージとばっちり合いますね。では本格的にレッスンを受けたというのは平尾昌晃さんに出会ってからですか?
今井:いえ、その頃はあまり受けていませんね。平尾先生にはあるカラオケ大会で優勝したのをきっかけに声をかけて頂いて。当時、年に2回ほど全国から50名が選ばれて開かれる大きなオーディションがあったんですが、それを目指そうというお話になったんです。その時に平尾先生から “オーディションを受けるために僕の学校に籍が必要だから” と言われて学校に入って。そこからオーディションを受けて最優秀賞を頂いて、デビューが決まったという流れでした。
──では特にレッスンを受けたわけではなく?
今井:そうなんですよ。
──普段、発声練習など基礎的なことはどんなことをされていますか?
今井:ライブの前はボイトレをやったりしますが、毎日欠かさずやっているわけではないですね。ただ私、半身浴をする時に蒸しタオルで体を暖めるということは毎日やっています。ソルフェージュをやったりすることもありますが、普通のコードだけでなく13thを使ったジャズのソルフェージュをしたりとかもしますね。
──それは感覚的にジャズっぽいメロディーが歌えるようにするために?
今井:そうですね。私、とにかくテンション系のコードが好きなので。テンションがあるものだったらもうなんでも歌いたくなっちゃうんですよ(笑)。
──本当にAORがお好きなんですね。
今井:はい、ミュージシャンの方にもよく言われるんですが、“よくこんなオケが鳴っている中で音がとれるね” って驚かれるんです。自分ではその辺あまり意識せずに適当に歌ってるだけなんですけどね(笑)。
──これまでのテンションが効いている曲もすごく難しいのに自然に歌いこなされていますよね。
今井:小さい頃からそういった音楽に触れていたからなのかなとは思います。
──では当時、中崎さん、鳥山さん、角松さんのような9thや分数コードバリバリの楽曲も違和感なくすぐに歌うことができたのですか?
今井:そうですね、中崎さんと鳥山さんに関しては普通に歌えました。ただ、角松さんの時は吉田美奈子さんの「愛は彼方」をカバーさせてもらっているんですが、この曲はとにかく苦戦しました。当時22~3歳だったので、あんな大人の歌をどう歌えばいいのかすごく悩んでいたし、角松さんからも “この曲は16ビートをもっと細かくとらないといけないよ” と言われて。それでタニア・マリアさんの楽曲を聴いたり、ケビン・レトーさんなんかの16ビートが盛り込まれているAORの曲を多く聴くようになりましたね。
──今井さんが一番お好きなAOR の曲は何ですか?
今井:うーん、やっぱりケビン・レトーさんですかね。でも彼女も最近アルバムを出していないし。私の好きな人はみんなもうあまり新作が出ていないですね(笑)。
──では最後に、ライブに向けての抱負を聞かせてください。
今井:ライブでは、今回のアルバム「Sweetest Voice」の楽曲を中心に考えています。「Sweetest Voice」は1曲目からすごく流れの良い仕上がりになったベスト盤になったと思っていますので、ライブでもその心地よさをお伝えできればなと思っています。
──個人的には『Do away』から何曲披露されるかが気になります。
今井:『Do away』からは「愛は彼方」、「Airport」あたりですかね。
──もうセットリストも決まっているのでしょうか?
今井:そうですね。もうほぼ決まっています。あと、自主レーベルから出した『Living Color』というアルバムがあるんですが、こちらからも追加で何曲か入れたいと思っています。これからステージアレンジの打ち合わせに入りますが、その辺もしっかりとお楽しみいただけるように作っていくので、是非たくさんの方に来ていただきたいですね。
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