7/15新宿ReNYで行なわれたツアーファイナルを収録!
INORAN『Live DVD Muddy Apes Japan Tour 2016 “Go Apes Go !!!” at Shinjuku ReNY』インタビュー
INORAN『Live DVD Muddy Apes Japan Tour 2016 “Go Apes Go !!!” at Shinjuku ReNY』インタビュー
2016/11/18
INORAN:はい。
──その中で最も長く使われているのはどのモデルですか?
INORAN:黒ですね。あれが一号機(Fender USA Custom Shop「INORAN JAZZMASTER #1 LTD Black」)なので。
──白のモデルは?
INORAN:白は二号機(「INORAN JAZZMASTER #2 LTD Masterbuilt by Dennis Galuszka」)です。
── 一号機のお気に入りの部分は?
INORAN:お気に入りというか、自分の一番の相棒と言える存在ですね。2010年に開催したLUNA SEAのワールドツアーの頃から愛用しているので。このモデルがその後に作ったギターの基準になっています。
──レリック加工が特徴的な二号機は?
INORAN:二号機はカスタムショップのマスタービルダーであるデニス・ガルスカが作ってくれたギターで、ギタリストとしての幅を広げてくれたと言えるモデルです。ルックスの感じから連想できる、ちょっとビンテージ感というか枯れている音が特徴かな。黒のギターと曲によって使い分けています。
──あと、青のモデルは?
INORAN:あのギターは、Fenderアメリカン・シリーズのジャズマスターをリフィニッシュしたものです。
──以前は何色だったのですか?
INORAN:もともとは白というか、クリームっぽい色だったんです。
──いつ頃リフィニッシュされたのですか?
INORAN:今回のMuddyのツアーがスタートした頃かな。LUNA SEAのツアーで使っていた時は白でした。後はグレッチピックアップにしたり、ハムバッキングにしたり。色々変えたりもしています。
──それはMuddy Apes用に使うために?
INORAN:というわけでもなく、今もLUNA SEAでも弾いています。
──なるほど。その他に「Red Moon」ではアコギも弾かれていますね。
INORAN:あれはGuildの「D-55」というモデルで、Fenderとエンドース契約を結んでからずっと使い続けています。
──何か変更した部分は?
INORAN:サウンドホールを埋めたぐらいで、それ以外は何もしていないかな。
──他のバンドでも使われているのですか?
INORAN:バンド専用というギターは基本的にないので、もちろんLUNA SEAなどでも弾いていますよ。
──システムなども一緒ですか?
INORAN:アンプを含めたシステムは、LUNA SEAとTourbillon、ソロとMuddy Apesという風に2種類に分けています。使い方としては、例えばLUNA SEAの時ピックアップはフロントが多いけど、Tourbillonの時はハーフトーンで使ったりだとか。もう一方のシステムではMuddyがリア、ソロではミックスだったり。
──アンプは何を?
INORAN:Fenderの「Super Sonic」です。これはMuddy Apes以外でも使っていて、弦を弾いた時のスピードが素直に出てくれるのが特徴です。
──可愛い猿のデザインが特徴的ですよね。
INORAN:あのデザインは最初は描かれてなくて、2枚目のアルバムの時かな。ロスにいる仲の良いペインターに描いてもらいました。普段は車などにペイントをしているそうです。
──それはオーダーか何かをされたのですか?
INORAN:いえ、遊びに行ったら描いてあげると言ってくれたんです。
──そんな気軽に!?
INORAN:Muddy Apesは基本的に気軽なんです。ジャケット写真もパース在住のDeanやTAKAの知り合いが「友達だから」と、お金とか関係なくデザインをしてくれたり。あと、最新アルバムではポール・マッカートニーの専属エンジニアであるスティーブが「友達だからやってあげるよ」って、あり得ないお金と時間でミックスを担当してくれたんです。このバンドではそういったことがたくさんあります。
──ではエフェクターは?
INORAN:色々と使っていますね、Blues Driverをモディファイしたものとか。他にもファズなど色々使っていますが名前を忘れてしまいました(笑)。
──ギター以外で気になったのがマイクなのですが、あれはどこのものなのですか?
INORAN:あれは、Electro Voiceというハーモニカ用のマイクなんです。お世話になっているエンジニアの方に、僕が「Electro Voiceのマイクを使いたい」と言ったんです。実は彼がかなりのマイクマニアで、用意してくれたんです。でも、やはりハーモニカ用なのでボーカル用のマイクとしては難しくて。
──結局どうされたのですか?
INORAN:「ルックスが好きだからどうしても使いたい」と言ったら、そのエンジニアがマイクを分解して中に「58」を入れてくれたんです。それからはMuddy以外でも常に愛用しています。
──では最後に、今作の見どころを改めて教えて下さい。
INORAN:Muddy Apesって、バンドの理想に対して完全ではないと思うんです。住むところも違えば色々なことが違う。でも「一緒に音が出したい」という思いだけで、はるばる遠くから集まって演奏する喜びって本当に最高に幸せだと思うんです。その喜びを音に表現したツアーのファイナル公演を収めた作品なので、バンドをやっている人や音楽が好きな人、さらには音楽が大好きな「音楽バカ」な人達にスゴく見てもらいたい。そして僕だけではなく、TAKA、DEAN、MAESON、サポートドラムの美代子ちゃんといったミュージシャン達による素晴らしいプレイもぜひチェックして下さい。
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