本人によるループマシンを使った演奏動画も掲載!
ハシグチカナデリヤ『超ハシグチカナデリヤ』インタビュー
ハシグチカナデリヤ『超ハシグチカナデリヤ』インタビュー
2017/01/20
ハシグチ:基本的には “コードは少なめにする” ということを考えて作ります。3~4コードで終わらせようと。
──ギターを弾きながら?
ハシグチ:その前にまず、頭の中にコード進行を考えて。特別変わったコード進行じゃないんだけど、洋楽ではよく聴くのにあまり日本では定着していない…みたいなのがあるんですよ。それを上手く使ってあげると、それだけでオシャレに聴こえるんですよ。なので、「あのコードからあのコードに繋げるとオシャレじゃないかな?」と考えたりしながら作ります。
──コード進行を作った後はメロディを作っていくのですか?
ハシグチ:そうですね。
──その時はギターを?
ハシグチ:必ず、というわけではなく、ケースバイケースです。寝ている時に見た夢から出来ることもありますし。
──夢だとすぐに忘れてしまいそうですね。
ハシグチ:そうなんです。だから起きたらスゴい焦りながらボイスメモに録音しています(笑)。
──歌詞はどの段階で書き上げているのですか?
ハシグチ:メロディが出来ている時、「ラララ」とは歌っていなくて何らかの適当な歌詞があるんです。そうやって適当な言葉で歌っているうちに「ここはもう、このまま生かしで良いかも」なんて決めたり。
──今作の収録曲「超good time」は、個人的に壮大なイメージだけど、キャッチーで1曲目にふさわしい曲という印象を受けました。この曲はどのように?
ハシグチ:この曲は5〜6月に作りました。アルペジオがあるんですが、そのフレーズが自分の中で気に入って。それを弾きながらメロディを作っていきました。ちなみに、コード進行がメッチャ簡単で、F、C、G、Amだけしか使っていないんです。「楽器.me」に掲載されたら、ぜひカバーしてもらいたい(笑)。
──タイトル通り歌詞も非常にポジティブな内容ですが、どのように書かれたのでしょうか?
ハシグチ:まず、サビにある “超超超超超、超超超超超” というフレーズが思い浮かび、その時に自分の中で「あ、いけるな」と感じて。 5文字なので、“会いたくて” や “悲しくて” でも当てはまるわけです。でも、それだとインパクトが全然弱いじゃないですか。それを “超” という言葉だけ で押し切ることで、この曲のパンチが出たと思います。
──2曲目の「Rin! Rin! Hi! Hi! ~kanaderi ver.~」は、どのように作られたのでしょうか?
ハシグチ:原曲である「Rin! Rin! Hi! Hi!」は、2015年の11〜12月に作ったのですが、TVアニメ『ナンバカ』の主題歌になるかもしれないという前置きがあって。Emで作ったんですが、これはThe Super Ball用のキーなのでFmに変えています。実は「kanaderi ver.」はドラム以外を録り直していて。なので細かいベースラインだったりギターソロは、少し変わっています。とは言え大まかなアレンジを変えるつもりは無かったですね。
──他の収録曲と比べて、J-POP寄りだなと感じました。
ハシグチ:「ループギターを使った印象的なフレーズを作って欲しい。BPMは170ぐらい」と言われていたんです。そのお題目があった上で作ったので、他の曲とは毛色が違うんです。多分、お話が無ければこういう曲は作れなかった気がするので、自分自身の新たな発見でした。
──次に4曲目の「星空のエリザ」ですが、どこから最初に作られたのでしょうか?
ハシグチ:確かイントロのアコギのフレーズだったと思います。自分が作る曲はイントロありきなので、イントロから作るのが基本です。サビのメロディから、とかではなく。ちなみに、この曲は珍しくずっと同じコード進行…というわけではないですね。
──ロックンロールなギターソロが印象的でした。
ハシグチ:2016年当初、長渕剛さんにスゴくハマっていたんです。長渕さんの曲って「うぉりゃー!」って印象が強いですが、意外とケルト音楽の要素もあって。そこで「ケルト音楽をロックやポップと融合させたら面白いだろうな」と思い付いたんです。同時期にTRAVISの「Sing」も聴き直していたりしていて。そういった曲を作ったつもりだったんですが、結果的にあまりそんな感じにならなかったです(笑)。
──個人的にクラプトン世代の方は好きな曲だと思います。
ハシグチ:岡野さんにも「この曲好き」っておっしゃっていただきました(笑)。
──歌詞はどのようなことをイメージして書かれたのですか?
ハシグチ:ただ、言葉遊びをしているだけで、内容は特に何てことはないんです。あと全体を通して言えることですが、なるべく短い言葉で表現したいので歌詞を短くしています。長くすると歌詞というものから離れてしまうと思っているので。
──言葉遊びをするのが好きなのですか?
ハシグチ:大好きです。この曲でも“タンバリン” や “バブリー” など素敵な響きの言葉が満載です。
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