6月開幕のツアー「E-girls LIVE TOUR 2018 ~E.G. 11~」への期待感も高まる!
E-girls『E.G.11』インタビュー
E-girls『E.G.11』インタビュー
2018/05/21
E-girlsが待望のニューアルバム『E.G.11』を5月23日(水)にリリースする。新生E-girls初のアルバムは6月に開幕するツアー「E-girls LIVE TOUR 2018 ~E.G. 11~」への期待感が高まる、まさに彼女たちの魅力が詰まったベスト的な作品だ。ここでは、新アルバムの聴き所やツアーへの意気込みを聞いてみた。
取材:若松正子
──2017年6月にE.G.familyという新体制の発表後、11人のメンバーで活動を続けてきましたが、この1年を振り返った感想をうかがえますか?
佐藤晴美:はい。「成長したい」、「何か変わりたい」、「強くなりたい」と、ひとりひとりが本当にいろんなことを思いながらもがいていた1年だったと思います。新体制になってすべてが新しくなり、それぞれがE-girlsを引っ張っていく立場になったことで「失敗はすべて自分たちの責任、絶対に転べない」というプレッシャーも凄くありました。その中で「がんばって成長しなくてはいけない」と、ずっと前のめりになっていた期間でした。
SAYAKA:私はこの1年、「この11人だったら何をどう見せられるか」ということを考え続けていた時間だったと思います。何をするにも11人感を頭に入れながら活動していましたし、その中で今までのE-girlsとはまた違う構成や団結力をパフォーマンスに活かしたいとずっと模索していました。
──気持ちも身体も11人仕様に変化していく時期だったんですね。
SAYAKA:だから、表情の作り方やかけ合いのタイミングなど、パフォーマンス中も常にメンバーを意識している自分がいて、よりグループのことを考えるようになった気がします。
──そんな11人のE-girlsへの熱い想いがニュー・アルバムのタイトル『E.G.11』にも感じられます。
鷲尾伶菜:確かに、一番シンプルで直球ですよね。
YURINO:今まで『E.G.TIME』、『E.G.SMILE -E-girls BEST-』、『E.G.CRAZY』と〈E.G.〉が続いてきて、今回は『E.G.11』と、もうメンバーの人数をストレートに表すワードそのものですから(笑)。今回は新体制になって初めてのアルバムでもあるので「E-girlsとしてこの11人でやっていく」という全員の意気込みや決意表明をわかりやすくタイトルに込めました。
山口乃々華:19人から11人になったことをもっと世の中に知ってもらうためにもベストなタイトルだと思います。『E.G.11』と示すことで、「11人体制のE-girlsです!」ということをまっすぐわかりやすく表現しました。
──内容的にはどんな方向性のアルバムにしたいと思っていましたか?
須田アンナ:まず楽曲もMVもバラエティに富んだ彩りのあるものを揃えて、新生ならではの世界観をアルバム全体で表現したいと思いました。そして、11人体制になるE-girlsを初めて観たり聴いたりする方にも伝わりやすい内容にしたかったんです。このアルバムはツアーを控えていることを発表した上でのリリースなので、ファンのみなさんが作品を聴いたことでライヴを楽しみにしたり、どんなステージになるか想像していただけると思います。だから、ツアーにつながるアルバムにしようという気持ちが強かったですし、自分たちも新たなE-girlsの初アルバムという、ファンのみなさんの期待に応えられるような仕上がりを目指しました。
坂東希:この1年、本当にいろんなことにチャレンジしてきましたが、私たちはE-girlsのイメージをガラッと変えたかったわけではなく、今まで積み上げてきたものをさらにアップデートするためにやってきたつもりなんです。だから、今回のアルバムには11人になってからのオリジナル曲を集めたDISC1の他に、それ以前の曲を再録したDISC2も入っていて、積み重ねてきた今と昔の点と点がちゃんとつながり線になっています。新体制になったことでファンのみなさんの中には「E-girlsはどうなっちゃうんだろう?」と不安になった方もいると思うのですが、「やっぱりE-girlsだ」と安心してもらえるアルバムになっていると思います。
──新しさを打ち出しつつ、これまで守ってきたE-girlsスタンダードをしっかり継承したアルバムになっているんですね。そんなDISC1、DISC2それぞれの聴きどころを教えてもらえますか?
鷲尾伶菜:DISC1はアルバム新録曲含め全部で17曲入っているのですが、「1年でこんなに曲を作り上げてきたんだ!」と自分たちも驚いています(笑)
坂東希:新体制となった「Love☆Queen」以降ひとりひとりがE-girlsとどう向き合っていくかを真剣に悩み模索して、全員の意見を反映させながら楽曲を作り上げていったんです。なので、DISC1には等身大の自分たちが思い描いたE-girls像がより明確に表現されています。そして、今も新しいE-girlsに向けてどんどん積み重ねているという感じです。
石井杏奈:DISC2は3人のヴォーカルが再録して新たに色をつけた、新体制になる前のE-girlsの曲が入っているので、今まで聴いてきたものとはまた違う雰囲気になっていますし、イメージが変わる曲もあると思います。でも、どの曲にもこれまでの歴史や思い出、それぞれの物語がしっかりと受け継がれているのでDISC1で新たなE-girlsを聴きつつDISC2では振り返ってもらうような、聴きわけをしてもらえたら嬉しいです。私たちもDISC2を聴くと、キャッチーで明るい暖色系の曲が多いので「E-girlsはやっぱりこれだよね」って原点に戻れますし、初心を思い出せるんです。
──DISC1とDISC2を合わせて全34曲が収録されていますが、特に思い入れのある曲を挙げていただけますか?
鷲尾伶菜:私は「Love☆Queen」です。新体制になって初めてのシングルということで、みんなが不安だった時期に一番近くにいてくれた楽曲なのですが、歌詞も自分たちの背中を押してくれるような内容でどんなに時間が経っても、この曲を聴けば当時のことを思い出せる。歴史を重ねていくにつれてその気持ちが強くなり感動も増していく曲だと思うので、これからもずっと大切に歌っていきたいです。
須田アンナ:パフォーマンスやビジュアルも、みんなで「こうしたい、ああしたい」と意見を盛り込んで、自分たちがこの時に感じていたE-girls像を全力で表現した曲。だから、メンバー全員、特別な気持ちを持っていると思います。
鷲尾伶菜:あとドラマ『きみが心に棲みついた』の主題歌になった「Pain, pain」も忘れられない曲です。ドラマのストーリーに沿った世界観になっていてミステリアスな始まりや歌い出しも気に入っていますし、サビになるとパッと雰囲気が変わるところも聴き応えがあると思います。E-girlsの新たなイメージを表現できた曲として印象に残っています。
YURINO:私は「北風と太陽」も思い入れが強いです。この曲はリハーサルの振り写しの段階からすごく踊り込んだのですが、みんながバラバラの方向を向いて踊る振りの時、メンバーとメンバーの目が自然に合ったりもして、ちょっとリラックスしながら踊れました。MVもドローン撮影で広々とした草原の中、メンバーだけしかいない空間で歌い、踊ったのが楽しかったです。スタッフさんは映らないように遠くの方に隠れていたから見渡せば誰もいないメンバーだけの世界という感じで、それがすごく清々しくて気持ちよかったです。
藤井夏恋:私は「あいしてると言ってよかった」です。このMVは数々の作品を撮られている映画監督の中島哲也さんに撮っていただいたんですが、撮る前にオーディションをしたり演技経験の少ないメンバーが撮影中に即興でお芝居をしたりもして本当に大変だったんです。でも、そうやってみんなで必死になってひとつの作品に取り組んだ経験は今でも印象に残っていますし、忘れられない思い出になりました。
坂東希:シングルでは初のバラードとなった「あいしてると言ってよかった」は、リリースしてからも「E-girlsはこう見られている」という客観的な意見を受け止めた曲でした。それを元に自分たちが何を求められているのかを何度も話し合い、どうやって新しいアプローチをしていこうか考えたのですが、その一方でE-girlsらしさも絶対に守らなきゃいけないということも実感しました。今後、自分たちで曲を作り上げていくためのきっかけや指針になった曲でもあります。
石井杏奈:私は2曲あって1曲目は新曲の「Just a little」。これは歌詞が凄くかわいくて、女の子が一途に男の子を想いつつ恋に奮闘する様子が描かれているんです。女の子なら誰でも共感できる曲だと思うので、恋愛中の方も片思いしている方にもぜひ聴いてもらいたいです。2曲目は2015年にリリースした「Anniversary!!」で、当時私は先輩方を見ながら「早く大人になりたいな」、「時間が早く進めばいいのにな」と思っていた時があったんです。ちょうどタイムリーにこの曲の歌詞を読んで、こうやって焦っている時間がもったいないし、今、この瞬間もきっと将来の宝物になるんだろうなと思えました。そこで自分の人生観も変わったので、個人的に思い入れの深い1曲として選びました。
須田アンナ:個人的には、新曲の「Keep on」が自分好みの曲だと思います。強気でガンガン歌っているところがE-girlsっぽいというか。負けそうな時でも「負ける気がしない!」と攻めていっちゃう感じが一番のE-girlsらしさだと思っているのですが、この曲はそういう攻め感が全面に出ていると思います。音も進化版「DANCE WITH ME NOW!」という感じでわかりやすく力強いサウンドになっていて、そこも個人的にタイプです」
SAYAKA:私は今須田アンナが言った「DANCE WITH ME NOW!」が思い入れのある曲です。今まで「DANCE WITH ME NOW!」はこれまでのE-girlsの楽曲の中で一番ゴツゴツ踊った楽曲になっています。
一同:ゴツゴツ?(笑)
佐藤晴美:ゴツゴツって凄い表現(笑)。踊っている感が凄く伝わってくる。
SAYAKA:まちがえました、ガツガツです(笑)。とにかくリハーサルも念入りにやったし、私たち以外に若いイケてるダンサーさんたちに出ていただいて、もう本当にザ・ダンザブルな楽曲になっているんです。
佐藤晴美:私は「Making Life!」で、この曲はこれから先も11人とファンのみなさんとの楽しい思い出をたくさん作っていってくれる曲なんだろうなと思っています。今までもE-girlsの盛り上げ曲みたいな楽曲はたくさんありましたが、新体制以降のオリジナル曲の中ではこの曲が最もお客さんと一緒になってアガれるお楽しみどころ的な位置づけになっているというか。そういうスパイスとして活きてくる可能性を何回かライヴをやって実際に感じました。なので、今までもこれからも自分としてはこの曲に期待していますし、E-girlsと一緒に盛り上がれる代表曲として育っていく気がしています。
山口乃々華:私は「Love☆Queen」のカップリング曲「Smile For Me」もライヴで育っていく曲だと思います。昨年の『E-girls LIVE 2017 ~E.G. EVOLUTION~』で初めて新生E-girlsをお披露目した時に新生のくくりの一番最後の曲としてパフォーマンスさせていただいたのですが、歌詞のメッセージ性が強く、みんなの心境に寄り添ってくれる感覚がありました。11人体制のE-girlsにとって、ずっとずっと大事な曲になっていくだろうなと感じました。
楓:私はE-girlsをいろんな方に知っていただくきっかけになった曲ということで、やっぱり「Follow Me」を挙げたいです。今回3人で新たに再録したニュー・バージョンの「Follow Me」をパフォーマンスできることも嬉しかったのですが、この間イベントでパフォーマンスした時、何年経ってもまったく色褪せないこの曲の力を改めて感じたんです。これまでもいろんな場所でパフォーマンスしてきた曲ですが、11人でもこの楽曲を通していろんな思い出を作っていきたいなと凄く思いました。
武部柚那:あと、「ごめんなさいのKissing You」も「Follow Me」に続くE-girlsの代表曲ともいえるポップな曲ですよね。しかも、今回E.G.11バージョンではゲームの機械音のような音を入れたアレンジになっていて、よりキャッチーさが際立っているので個人的にもぜひ聴いてもらいたいです。あと、もう1曲、新曲の「Show Time」も思い入れという点では絶対に外せない曲です。
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