新少女世代言葉の魔術師が放つ注目の最新シングル!
大森靖子「愛してる.com / 劇的JOY!ビフォーアフター」インタビュー
大森靖子「愛してる.com / 劇的JOY!ビフォーアフター」インタビュー
2016/02/17
大森靖子が出産復帰後初となる両A面シングル「愛してる.com / 劇的JOY!ビフォーアフター」を本日2月17日にリリースする。ここでは、どのようにして「愛してる.com」や「劇的JOY!ビフォーアフター」が生まれたのか? 作詞や作曲の方法、サウンドプロデュースを担当した亀田誠治さんとのやり取りなどについて聞いてみた。文才も高く評価されている彼女がいかにして歌詞を生み出しているのか。ファン必見のインタビューだ!
取材:東 徹夜
「愛してる.com」って新世代のラブソングだと、自分の中では“キタッ”て思ったんです!
──「愛してる.com」は、弾き語り曲として映画の劇中歌にも使用されていたと思いますが、この曲自体を最初に作ったのはいつ頃なのですか?
大森:インディーズ時代に『絶対少女』というアルバムを出しているんですけど、もともとはそのアルバムの収録候補だったんです。でも、そのときは曲が完成しなくて。なので、最初に作ったといえば2012〜13年のときですかね。
──モチーフやテーマはどのようなきっかけで生まれたのですか?
大森:たしか、男友達が“彼女が何考えているのかわからない。面倒くさい。攻略本ほしい”って、毎日口癖のように言ってて。何、それ超いいじゃん!と思って(笑)。火属性は緑属性に強いとか書いてある本があったらいいよな〜と思いつつ、でも最近ではみんなネットに書いてくれてるよなとおもって。そういうのがまとめてあるサイトがあったらいいなと。自分もそういう情報をネットで探すの大好きですし。今はみんなガチで情報を出してくれるじゃないですか。例えば、昔だったらアイドルは“イチゴのショートケーキが好きです”って書くと思うけど、今だったら“スルメ(イカ)好きです”みたいな。私はそういうのを書いてくれている人も好きだし、見るのもすごく好きなんです。なので、この曲はそういうのを書いてくれてる人最高!って曲です。一方的な愛情の更新を許してくれるというか。
──楽曲のサウンドプロデュースは亀田誠治さんということですが、亀田さんの印象はいかがでしたか?
大森:亀田さんとは「Viva la Rock」というフェスではじめてセッションして、そのときはジュディマリの「そばかす」をカバーさせてもらったんですけど。自分をアゲてくれるかんじがよくて。いつも、一緒に仕事をさせていただく方は、会って、自分をいいとこに連れて行ってくれそうだなあという印象の人です。
──曲のプロデュースをお願いするにあたって、具体的にはどのようなことをオーダーされたのですか?
大森:「愛してる.com」って新世代のラブソングだと、自分の中では“キタッ”て思ったんですね。今までにない感じだけどラブソングっていう。この中から選んでくださいって5曲くらい聴いてもらって、その中にしのばせていたんですけど、選んでもらえて、やっぱり!ってかんじでした。
──「愛してる.com」は、歌詞で言うとどの部分から書き始めたというか、思い付いたのですか?
大森:頭からです。
──歌詞はiPhoneなどに録りながらとお聞きしましたが、この曲でも?
大森:そうです。全部iPhoneです。
──歌詞で悩んだ部分などは?
大森:Bメロの“morning mornig〜”と“darling darling〜”の部分ですね。ここはメロディー先行で作っていて、絶対少女の頃は自分のノリ的にも、一言一句刺しにいくような歌詞じゃないとダメかなって思っていたんですけど。曲を聴いて寝かせてしばらく経って、逆にここを抜いたことで“君のオススメに〜”が生きてくるかなと思えるようになりました。
──その他、歌詞で特に気に入っているところと言えば?
大森:“あの店なら会えるけど そうじゃない街角で偶然会いたい”です。これだけ、話の筋を逸脱しているんで。
──逸脱というと?
大森:ネットで更新される情報に、一方的に愛情を更新していくという話の中で、お金を払えばアイドルにだってお店で会えるのに、そうじゃなくてやっぱり偶然会いたいみたいな。ここだけ私利私欲というか。強い欲望で、愛してる.comの世界線から抜け出そうとしている。
──「愛してる.com」の本チャンのレコーディングは出産後ですよね? 今までのレコーディングとは何か違いましたか?
大森:妊娠中に耳が聴こえづらくなって。ホルモンのバランスが崩れて鼓膜が開いちゃうみたいな。それが治ったんで、めちゃ歌いやすかったです。少し休んでいたこともあって、年末の歌番組とかもすごい見てて。色んな歌手の人を解析してたんですね。自分が歌う場合のイメージも膨らませていたので。聴こえるし、できるし。気持ち良かったです。
──レコーディングでは何テイクくらい録ったのですか?
大森:いつもと同じくらいです。1〜2回を最後まで通して、あとは最初のブロックから何回かずつ歌っていって、最後にまた通して、合計7テイクぐらいだとおもいます。
- 1
- 2
この記事の画像一覧
(全0枚) 大きなサイズで見る。
関連する記事
2017/10/16
2017/08/19
2017/06/23
2016/11/24
2016/10/31
2016/10/18
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01