新少女世代言葉の魔術師が放つ注目の最新シングル!
大森靖子「愛してる.com / 劇的JOY!ビフォーアフター」インタビュー
大森靖子「愛してる.com / 劇的JOY!ビフォーアフター」インタビュー
2016/02/17
こういった女子の話はいくらでも勝手に書けちゃうんですよ。
大森:2015年の6〜7月くらいです。2014年のメジャーデビュー直前に結婚したんですが、忙しくて新婚旅行に行ってなかったので、5日くらいお休みをもらって和歌山に行ったんですよ。それまで、妊娠で頭がぼーっとして、全然曲ができなかったんですけど、新婚旅行中に気分も良くなって、ホテルで海と朝焼けみながら、3曲かけて。その中の1曲なんです。
──歌詞はどのようにして思いついたのですか?
大森:自動筆記というか。自分の中では、こういった女子の話はいくらでも勝手に書けちゃうんですよ。でも、“総合病院”とか“紹介状なしで私のことみてほしいんだな君の目で”という歌詞は妊娠してないと出てこなかったと思います。病院とか美容院とか服屋とか全部苦手でできるだけ行かないように生きようとしてしまうので。
──歌詞で特にお気に入りのところと言えば?
大森:曲の頭のセリフ部分はお気に入りです。台詞はいつも曲が全部できてアレンジも終わって、レコーディングの歌録りのときに入れるんですよ。それで曲がぎゅっとハムみたいにしめられるというか。あと、“君、かわいい彼女持ってるね、僕の彼女と交換しよう!”って部分は、一番初期のポケモンのCMが好きで。ポケモンを彼女に置き換えた歌詞なんですけど。愛人をポケモンみたいに連れてるおじさんのイメージで。それと、“玉城ティナちゃんにしてください”も気に入ってます。
──ライブで盛り上がりそうな曲だなとも感じましたが、プロデューサーの奥野さんとはどのようなことを話されたのですか?
大森:“これでええかぁ〜?”って聞かれて“ここのコードもうちょっと直してください〜”って(笑)。そんな感じ?
──この曲は歌詞の文字数も多いですよね? 考えているときは頭の中に譜割とかあるのですか?
大森:歌詞を考えているときは、頭に浮かぶのは歌詞とメロディーだけで、コードは鳴ってません。サビはメロディーがきれいじゃなきゃいけないんで、メロディーだけ作って、言葉はあとではめるかも。ほかのところは、ぶつぶつ言いながら、でもリズムのノリがよいような譜割は意識してるようなしてないような…文字数や情報量が多いのが大好きなんです。だからいつも息継ぎができない(笑)。しゃべっているスピードで歌いたいんです。ちょっと早口で前のめりな。
──3曲目には、ファンレターという曲の弾き語りも収録されていますよね。こちらは大森さんが受け取ったファンレターへの解釈というか、気持ちを表現したものなのですか?
大森:はい。ストレートにそうですね。
──この曲も歌詞は頭から書いていったのですか?
大森:ですね。頭からパァ〜っと。
──歌詞の中で“世界で一番静かな部屋に灯ったいいとも”というのは、テレビの“笑っていいとも”のこと?
大森:はい。これは学校を休みまくってた人じゃないとわからない、あの静寂の中でいいともだけが鳴り続ける状態なんですけど、これは京都の男の子への私信です。
──レコーディングは一発録りだったのですか?
大森:一発ではないかな。多重録音です。声をいくつも重ねています。自分の声が大好きで。レコーディングのときの自分の声達を、まぐろ合唱団とよんでいます。まだ子供が小さくて預けられなかったので、レコーディングに連れてきていて、彼もまぐろ合唱団の一員になっています。
──さて、豪華ボックス仕様の初回限定生産盤には、縷縷夢兎(るるむう)のデザイナー東 佳苗さんデザインの特性Tシャツ、黒歴史年表などが特典として入っていますよね。東さんとはお友達だったりするのですか?
大森:友達ですし、とても尊敬しています。いつもニットの手編みで衣装を作ってくれていて、彼女の愛情とセンスはおぞましいですよ。だからみんな彼女の世界に愛されたいんですよ。縷縷夢兎着たい!というファンの方も多くて。なので、Tシャツという形にしたいなと。
──Tシャツのデザインをお願いするにあたって、どんなお話をされたのですか?
大森:初回限定生産盤には、愛してる.comにちなんで、私の濃い情報がいっぱい入っていて。私が昔描いた黒歴史絵本や、ファンの子がネットを漁って書いた私の情報を年表としてまとめたもの。それと同封するものなので、かなえちゃんには、エゴサしてでてくる大森靖子の画像みたいな設定でつくってもらっていると思います。
──では、最後に改めて今回のシングルの聴き所を教えてください。
大森:メロディーがいい、歌詞がいい、ジャケが可愛い、アレンジも可愛い、そして愛に溢れている、この世界美しい最高!「愛してる.com」は、すでに世の中に愛の形式として存在するのに、まだ歌われていない愛の曲だと思います。ぜひ聴いてみてください。
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