2016年ブレイク必至のシンガーソングライターが放つ4thシングル
瀧川ありさ「Again」インタビュー
瀧川ありさ「Again」インタビュー
2016/04/15
昨年3月のデビュー以来、切なさと力強さを併せ持つグロッシーヴォイスで快進撃を続ける“瀧川ありさ”。彼女が自身4枚目のシングル「Again」を4月6日にリリースした。ここでは「Again」が生まれた経緯やバラード曲にした理由、カップリング曲「I know」、「ハナウタ」の歌詞に込めた思い、そのレコーディングでの裏話、6月以降に予定されている初の東名阪ワンマンライブツアーへの意気込みなどを聞いてみた。可憐な風貌からは想像つかないマシンガントークでも人気の彼女。2016年ブレイク必至の大注目シンガーソングライターだ。
取材:東 徹夜
本当に言いたかったことはDメロの4行に詰まっています。
──今回の「Again」は “春の応援歌” ということですが、どんなことを意識して作られた曲なのですか?
瀧川:私が音楽をやろうと思った原点の視点というか。私は頑張っている人を見るのが好きで、また努力できる人への憧れも幼い頃からあって。そういう人のために自分が何ができるかなって、それが私が音楽を始めるきっかけでもあるんです。でも、大人になると、自分が力になりたいんだけどなれず、その子自身が心折れてしまったり、夢が破れてしまったり。そんなシーンも増えてきて。最初の夢を語っていたキラキラした笑顔が忘れられないこともあるし。自分と同世代のタイミングと言えば、就職して2年目くらいなので、そういうことを考える機会も増えてきて。一番最初に持っていた夢から、今大人になってそれぞれが歩んで行く道を比べて見たときに、やっぱり原点に立ち返った自分自身を信じて欲しいんです。今回の曲では、ある意味ドキュメンタリー風に “ある子” を追いかけ、自分が見つめ続けるようにしています。そして、まずは相手を肯定したい。だから、肯定ソングになっています。
──応援ソングと言えばアップテンポな曲も多い中、最初からバラードにしようという思いはあったのですか?
瀧川:それは曲ができた後からですね。詞曲を作った段階ではどっちにも振ることはできたんですけど、バラードの方が強くなると思えて。あと、デビューから今まで3曲アップテンポめな曲を出してきて、2年目の1枚目としてどんなの出そうと思ったときに、バラードを出せる勇気というか、強さも持ち併せていたいなって。今の時代、バラードでシングルを切るっていうのも少なくなってきていると思いますし。
──曲と歌詞は同時に作ることが多いのですか?
瀧川:そうですね。同時タイプだと思います。
──具体的には、どんな感じで作っていくのですか?
瀧川:家で弾き語りしながら作るんですけど、この曲もサビがポンっと歌詞と一緒に出てきて。“あぁ、これをいつも考えていたんだな” って。私は曲を作ってから自分の本心に気付くことも多くて、歌って行く中で構築して行く感じなんです。弾き語りでシンプルな形で出てきたので、オケも余計なところを混ぜずにいこうと心掛けました。
──デモ段階の曲はレコーダーに録ったりもするのですか?
瀧川:そうですね。Edirolの小型レコーダーに録ったりもしますし、曲によってはLogicを使ってオケまで作っちゃうこともあります。今回の「Again」に関しては、シンプルな弾き語りの状態を1stからお世話になっている編曲の渡辺さんにイメージも含めお渡ししました。で、渡辺さんのアレンジをもとに詰めて行く感じでした。
──先ほど、歌詞はサビから思い付いたと言われましたが、その後はAメロ、Bメロという感じで?
瀧川:はい。サビ、Aメロ、Bメロです。なので、いつもDメロが一番最後になることが多いです。
──Dメロというと?
瀧川:間奏以降の “その夢のために できないことも沢山あったの?” から “夢だけは君とずっと離れない” の部分です。
──なぜ、いつもDメロが最後になるんですかね?
瀧川:やっぱり、Dメロって自分の中でも一番大事なところというか。一番深みを出して行けるところだと思うんです。だから、いつも、A、B、サビまで作り上げて、そこまででは言い切れなかった本質の部分を入れるんです。心情を吐露するというか。なので、この曲でもDメロの部分は特に熱を込めて歌いました。
──特にお気に入りのDメロの歌詞を挙げるとすると?
瀧川:本当にこの4行には詰まっていて。でも、この題材の子は強い子で。私はすぐに泣く、泣き虫で。自分と比べると、そういう子に勇気をもらうんですけど。ただ、その分心配にもなるんですね。泣いてもいいのにって思ったり。1stの「Season」の冒頭でも “ほらまた君の前で涙を見せてしまった” って始まるくらい、自分の中では泣くことというのがすごく重要なんですよ。心が動いている瞬間だなって思っていて。だから、それを見せない子達を見ると、良くも悪くも心配になってしまう。ただ、私もそうなんですけど、人前では泣けなくて、家で泣いているんですね。でも、甘える勇気、頼る勇気、そのやり方がわからないのもわかるんです。私も一人っ子で、なかなか男勝りな性格もあって。そういう弱みを見せるのが怖いし、まぁプライドが高いのかもしれないですけど。だから、この4行は自分にも言っているし。歌詞の最後に “弱さ見せる勇気も持って 夢だけは君とずっと離れない” とあるのもそういう理由です。
──曲のタイトルを「Again」にしたのはどうしてですか?
瀧川:「Again」はパッと出てきたんですよ。でも、思い付いたときは正直そこまで理由はなくて。で、後から考えて自分で “ちゃんと繋がったな” ってつじつまがあってくるんですけど。「Again」って “再び” という意味じゃないですか。人生って日々再びなんですよね。夢を掲げたとして、そこまでの道のりはコツコツと再びやっていかなければならない。誰でも毎日Againしているわけですよ。そのエネルギーってすごいなと思って。最初の一歩は簡単だと思うんですけど、折れたときとかにもう一度一歩を出すのが大変で。スタートするのが大変だと思いがちなんですけど、実際は2歩目の方がすごく勇気がいる。私も不器用なので、みんながスラッと2歩目、3歩目を行くときにつまずくことも多くて。そんな自分が嫌いだけど、やっぱり “それでもやっていかないとな” ってデビューしてからも思うことが多くて。「Again」って言葉で、自分も “あぁ、もう一度頑張ろう” って勇気をもらっています。
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