2016年ブレイク必至のシンガーソングライターが放つ4thシングル
瀧川ありさ「Again」インタビュー
瀧川ありさ「Again」インタビュー
2016/04/15
ミュージックビデオに出てくる自転車は、私が高校生のときから乗っている本当のものです。
──では、今度は3曲目の「ハナウタ」について伺います。桜などのワードも出てくる春らしい曲ですよね?
瀧川:これは新曲で。寒過ぎた今年の冬に、早く暖かくならないかなと思って。雪が降ってる前後に、春を思いながら作りました。
──歌詞には「目黒川」も出てきますが、目黒川付近はよく散歩されているのですか?
瀧川:そうですね。私は東京出身なので、目黒川には昔からちょくちょく行っていて。もっと全然人がいなかったときの、がらんとした感じでお花見をした記憶とかもあって。友達とも行きましたし。桜と言えば、私の中では目黒川なんです。
──タイトルをカタカナの「ハナウタ」にしたのは、いわゆる鼻歌と花歌をかけているのですか?
瀧川:はい、その通りです。タイトルは最後に付けたんですけど、歌詞を書き上げたときに “あぁ、そういうことだな” って。
──歌詞でお気に入りの部分を挙げるとしたらどこでしょうか?
瀧川:そうですね〜。すべて大切ですけど、最後の “借りてた小説の最後のページ 桜の栞を挟んで返した” ですかね。私は全体的に、この曲は優しさを作ろうと思って。癒せるくらいにしようと思ったんですよ。編曲の矢野さんと曲を作るのが夢で。で、念願叶って。すごく理想以上な仕上がりにして頂いたので、なるべく重くならないようにしたんです。
──曲が先にあったということですか?
瀧川:はい。アレンジして頂いてから詞を書きました。
──矢野さんとは念願叶っていかがでしたか?
瀧川:矢野さんも色々なアーティストの作品を手掛けられて、私が “この曲好きだ” って思うとほとんど矢野さんの曲なんですよ。なので、いつか矢野さんに編曲してもらいたいなって思っていて。お忙しくて、なかなかタイミングが合わなかったんですけど、今回うまくタイミングが合って。すごくうれしかったです。私はいつも矢野さんの曲を聴いて寝ているので、ようやく自分の曲を聴られるのも嬉しいです。
──レコーディングでのエピソードなどはありますか?
瀧川:矢野さんとは好きなカルチャーが似ていて。作業もしないで1時間くらい語ったりして楽しかったです(笑)。で、実際にレコーディングが始まって、最後にハモとコーラスを入れたんですけど、コーラスを歌ってみてようやくこの曲の本当のリズムの取り方に気付きまして。正解がわかったんですよ。なので “すみませんが… ” って言って、最後にもう一回歌い直しました。最初に歌っているときに、ちょっとしっくりこないなっていうのがあったんですよ。それが、サビのコーラスを歌ったときに “ダーツツッ、ダツツ、ダツツ、ダーン” みたいに自分の中でわかって。さすが矢野さんだなって思いながら気持ちよく歌えました。
──瀧川さんは、ギターを弾きながら歌うことも多いですよね。ギターを持って歌うのと歌だけをレコーディングするのと、どちらが歌いやすいとかありますか?
瀧川:なるべく弾いて歌いたいんですよね。どうしても、レコーディングだと弦の音が入ってしまうのでギターは持てないんですけど。ただ、普段ずっとしょって歌っているじゃないですか。だから、身体に重石がないと歌いづらくて。なので、500mlのペットボトルをいつも持ちながら歌ってます。その方が声が出ますね。重石がないと、ズンッと軸ができないというか。ないと、身体が軽くて。レコーディングではギター分の重みを持って歌っています。
──ギターは普段は何を使われているんですか?
瀧川:ギブソンのFirebirdですね。
──それはどうしてですか?
瀧川:一番自分の好みのところで鳴ってくれるというか。見た目も好きなんですけど。最初にフェンダーのJaguarを試奏したときに低音がしっかり鳴り過ぎていて、私はそれまでテレキャスを使っていたんですけど、もうちょっと太い音がほしいなと思いつつ高音の良さも捨てたくなくて。で、Firebirdを試奏したときに、キラキラ感と太さがちゃんとバランスが取れて鳴ってるなと思って。それで一目惚れして買いました。
──さて、そろそろ最後の方の質問になりますが、今回の「Again」の初回限定盤にはミュージックビデオのDVDが特典として付いてきますよね。見所を教えてください。
瀧川:このMVは初めて自分のナチュラルな部分を撮って頂いたというか。曲作りをする1日という想定で、ちょっとドキュメンタリー風になっています。高校生のときから乗っている自転車をそのまま鎌倉に持って行って。冒頭で海辺をサァーっと走ってくるシーンがあるんですけど、それは私の本当の自転車です。あと、初めてアコギをミュージックビデオで出したんですけど、家で作るときのリアルな感じで。完成したのを見ると照れるというか。本当に海辺とかに行ってアイディアをインプットすることもあるので、このMV撮影でもインプットの作業もできました。ぜひ皆さんに見て頂きたいですね。
──6月からはワンマンライブも始まりますよね。最後に、ライブに向けて意気込みをお願いします。
瀧川:自分はアニメのタイアップなどをやらせて頂いているおかげで、今までもバンドサウンドに触れてない子もライブに来てくれて。“初めて生のバンドを見ました” って言われると、ミュージシャン冥利に尽きるなと思うんです。私は生のバンドサウンドになるべく多くの方に触れて頂きたいと思っていまして。特に若い子というか、10代の子が生の演奏を目撃することって少なくなっているじゃないかなと。今回、初めて大阪と愛知でやりますし、東京は私もよく通ったリキッドルームでやります。生演奏には特にこだわりを持ってやっていますので、ぜひ体感しに来てください!
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