様々な “ひとり” を歌った、初のミニアルバムが完成!
Swimy『おひとりさま』インタビュー
Swimy『おひとりさま』インタビュー
2016/06/28
今年3月にリリースしたメジャーデビューシングル「あっちむいて」がTVアニメ「銀魂°」のエンディングテーマに起用され、PVのYouTube再生回数は71万回を突破するなど、今、勢いに乗る4人組男女混声トリプルボーカルバンド “Swimy(スイミー)”。彼らが、早くも新作ミニアルバム『おひとりさま』を6月29日に発売する。ここでは、本作のコンセプトである “ひとり” という言葉への想いや制作のエピソードを中心に、アルバムの世界観に迫ってみた。
取材:村尾悦郎(編集部)
ティム・バートン映画の雰囲気を僕らの音楽でも出したかったんです by Takumi
──デビューシングル「あっちむいて」から約3ヶ月でのミニアルバムリリースですね。まず、初めに今作のコンセプトから聞かせてください。

Takumi(Vo & Gt)
Takumi:どういった作品を作りたいかをメンバーと話し合ったときに、Swimyの原点である「誰かの一人の時間を癒してあげたい、豊かにしてあげたい!!」という想いを入れようという話になって。そこから “ひとり” について歌った曲ばかりを詰め込んだアルバムにしようと決まったんです。
──「一人の時間を癒したい」という想いはどこからきているのでしょうか?
Takumi:僕は母子家庭で育ったこともあり、一人の時間が怖かったり、寂しかったりと否定的なイメージを持っていたんです。でも、その一人の時間の寂しさを音楽や映画、テレビといったエンターテイメントが救ってくれました。「そういうものを自分でも作りたい」という想いからですね。
──1曲目から、いきなり表題曲「御一人様」で始まりますね。
Takumi:アルバムコンセプトが “ひとり” で決まったはいいものの、アルバムのキーワードやタイトルについてずっと悩んでたんです。「ひとりと言えばなんなんだろう...」と連想する言葉を並べてみたり、「 “ひとり” の時に自分が感じることはなんだろう」って。そんな時に、この曲のサビで “おひとりさまです” というフレーズがふと思い浮かんだんです。その瞬間に一気にアルバムのイメージが広がって、「これでいける!」という確信を得たんですよ。
──“ひとり” というコンセプトを持ったアルバムの軸となったのが “おひとりさまです” という言葉だったのですね。
Takumi:そうです。だからこの曲を一番最初に持ってきました。
──この曲のデモはいつ頃完成したのでしょうか?
Takumi:確か、今年の2月くらいですね。
──バンドメンバーの皆さんは、デモを初めて聴いたときにどんな印象を持たれましたか?

平成のまお(Vo & Ba)
平成のまお:「テーマがわかりやすい」というのが第一印象でしたね。あと、曲はポップな感じだけど歌詞はそこまで明るくないなって(笑)。でもそこがクセになるなって思いました。
みっけ:初めて聴いたときに、もうイントロからすごく踊れるっていうか、勝手に体が揺れて。まだその時はアルバム全体のことが決まってなかったけど、「これは重要な曲になるんやろな」って感じました。私、曲を聴くときに最初に歌詞を中心に聴かないんですけど、この曲は単語一個一個が頭に釘を打たれるように入ってきて、なんて言ったらいいんでしょうかね 、“バカでもわかる”?(笑)
──みっけさんはすぐにこの曲が気に入られたんですね。
みっけ:はい。もうほんと一発です!
タイキロイド:ボクモ、ハジメテキイタトキニ、シト、キョクノセカイカンニ、イッキニヒキコマレテ、「マルデ、ティム・バートンノ、エイガノヨウダナ」ッテ、オモッタンデス。エイゾウガ、アタマノナカニ、ミエマシタネ。
──なるほど。ティム・バートンと言えば、この曲は出だしからホラー映画的な叫び声などが入っていますが、これはどなたのアイディアなのでしょうか?
Takumi:これは僕ですね。僕はティム・バートンの映画が好きで、作品のファンタジーな雰囲気を僕らの音楽でも出したかったんです。実はこのSE(サウンドエフェクト)は、僕たちが住んでるシェアハウスのリビングで録音したデモ素材をそのまま使っているんですよ。僕が思いついたときに、メンバーを朝イチで叩き起こして、「笑ってくれ!」、「次は叫んでくれって!」って言いながら録りました(笑)。
平成のまお:あん時、夢か現実なんかわからんかった...
──ドッキリ番組みたいですね。
Takumi:締切がタイトだったので(笑)。急いで録った素材をデモに入れて、レコーディング前の打ち合わせに持っていったら結構ウケて。「この質感はレコーディングスタジオでは出せないね。」、「じゃあ、このまま使っちゃいますか!」って話になったんです(笑)。あんな荒い録音環境で大丈夫かなと思ったけど、入れてみたらわりとナチュラルな感じにハマりましたね。
──スタッフさん達との和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます。
平成のまお:うん、結構ノリノリだったよね。
Takumi:「却下されるかも」って思ってたものをみんな「面白いね!」って言ってくれたのは嬉しかったですね。曲冒頭の「イヤーッハッハッハ!」って笑い声なんかはスタッフさん側からのアイディアだったりします。結果として “さらに盛られた” みたいな(笑)。
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