「ポケモン」のキャラソング・プロデューサーとしても活躍するシンガーソングライター
佐香智久「いつか君はそいつと別れるに決まってる」インタビュー
佐香智久「いつか君はそいつと別れるに決まってる」インタビュー
2016/08/03
僕の声って揺らぎ成分が出ているらしいんです。
──レコーディングで何か思い出深いエピソードなどはありますか?
佐香:エピソードというか、いまだに自分の声のベストコンディションがわからないことも多くて。結局、OKテイクは録れるんですけど、やり方をいつも模索していて。例えば、何時に起きた方がいいとか、朝ご飯をどれくらい食べた方がいいとか。
──自分の中でOKテイクの基準というのはどのように決めているのですか?
佐香:それは、誰かに聴いてもらわないと自分でも全然わからなくて。でも、上手いとか下手ではないと思っています。
──佐香さんの癒し系の声を求めているファンも多いと思いますが、自分では自身の声をどう思っていますか?
佐香:自分の声は大好きですよ。最初はイヤだったんですけど、聴いてくれる人たちが“気持ちいい声だね”って言ってくれるようになって、自分でも好きになったんです。自分で自分の声を分析すると、わりとレンジは狭いと思うんですよ。高い歌とか歌えないし。でも、僕の声って揺らぎ成分が出ているらしいんです。
──声を調べてもらったんですか?
佐香:そうなんですよ。で、結果を見て“俺の声、癒されるんだぁ”と思って(笑)。これは周りに言わない手はないなと思って、今も話してます(笑)。
──(笑)。そんな癒しの声を使って、今回の「いつか 君はそいつと別れるに決まってる」では、佐香さんとしてはどんな世界観を共有したかったのですかね?
佐香:この曲は、自分の愚痴を書きなぐっているだけですけど、誰しもこういう気持ちはあると思うんです。“なんで、そんな奴と付き合ってんだろう?”とかね。もっと言えば、“みんなもキバをむいてかないと、どうにもなんないぜ!”ってことを伝えたかったんです。
──本音で生きようって感じですかね?
佐香:はい。彼氏、彼女がいるからあきらめるとか、そういうことじゃないでしょうって。
──なるほど。では、続いて2曲目の「人生迷路」についてお聞きします。この曲のコンセプトは?
佐香:今回、8月10日という夏のリリースですが、新生活が4月から始まった人に向けて応援ソングを書きたいなと思って作った曲です。
──前向きな歌詞を作るにあたって、特に力を入れたポイントはどの辺りでしょうか?
佐香:そうですね。実際は気合いを入れたという感じではなくて、僕も人生に悩みますし。だから“頑張っていこうぜ!”みたいに、無責任には言えないというか。強いて言うなら、僕もそうなんだよっていうことですかね。例えば、2番の歌詞に「悩み苦しむのは僕だってそうだよ」という言葉があるんですが、僕も悩んでいることを周りにさとられないように振る舞ったりしますし。“そんなあなたにも見つけられることがあると思うよ〜”くらいの感じです。
──曲は、サビやAメロなど、どの辺りから作ったのですか?
佐香:頭からですかね。淡々と応援ソング作りたいなと思いながら、頭からサビまで作っていきました。
──佐香さんは普段、どんなところから音楽のインスピレーションを得ていますか?
佐香:僕自体、普段はあまり音楽を聴かないんですよ。そもそも自分が音楽と出会った場所はネットですし。そういった意味では、ネットで音楽をやっている人たちの音楽ばかり聴いていて。
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