美人すぎる尺八奏者。洋楽のカバーアルバムで史上初のメジャーデビュー
Bamboo Flute Orchestra(辻本好美)、『SHAKUHACHI』インタビュー
Bamboo Flute Orchestra(辻本好美)、『SHAKUHACHI』インタビュー
2016/09/21
──さて、今回のアルバムは洋楽のカバーということですが、そもそも洋楽をカバーしようと思われた理由を教えてください。
辻本:まずは、幅広い世代にわかりやすく、聴いてもらいたいという点が大きいです。また、海外で放送されたテレビ番組がすごくシェアされたというのもきっかけです。
──収録曲がバラエティーに富んでいますが、ご自身で選曲されたのですか?
辻本:私を含め、ディレクターさん、サウンドプロデューサーさん、マネージャーさんなどと相談しながら決めました。
──ちなみに、辻本さん自身が推した曲は何だったのですか?
辻本:何曲かあるのですが、アレンジも含めて私のアイディアを入れたのはレディー・ガガの「BORN THIS WAY」です。最初はすごくテンポを遅くして、尺八の特徴をふんだんに混ぜたのは私のアイディアです。
──個人的には、今回のアルバムを聴いて、「尺八って、意外と高い音色も出るんだな」という印象を持ちました。
辻本:尺八のイメージって、どうしても低めの音ですよね。でも、実際は先ほどお話したように「1尺3寸」〜「2尺3寸」まであって、短いものを使うとそれだけ高い音が出るんです。
──今回のアルバムではどのように尺八を使い分けたのですか?
辻本:そうですね。具体的に言うと「SHAKE IT OFF」と「SMOOTH CRIMINAL」は「1尺6寸」、「LET IT GO」は「1尺5寸」、「BORN THIS WAY」は「1尺9寸」、「HEY JUDE」は「1尺4寸」、「ABC」と「SCATMAN」は「1尺5寸」、「(They Long To Be) Close To You」は「1尺7寸」、「BEAT IT」は「1尺8寸」、そして最後の「WAKE ME UP」では「2尺1寸」と「1尺6寸」の尺八を1曲の中で持ち替えて使っています。
──尺八にもかなり多くの種類があるんですね。
辻本:穴が少ない分、対応できるキーにも限りがあるので色々な長さが必要になってきます。
──今回、6曲目の「ABC」と7曲目の「SCATMAN」では、H ZETTRIOさん達とのコラボも実現していますよね。共演してみていかがでしたか?
辻本:すごく、嬉しくて。でも、正直緊張しましたね。
──彼らとは、事前にどのような話をされたのですか?
辻本:最初の顔合わせというか、リハーサルのときに軽く尺八を吹いてみたんですけど。「あぁ〜、そういう感じなんですね!」みたいな(笑)。
──曲のアレンジは、辻本さん主導で行なったのですか? それともH ZETTRIOさん達が?
辻本:基本的にはH ZETTRIOさん達がアレンジしてくれて、尺八の部分は私に任せてくれました。もちろん、相談しながら行なった部分もあります。レコーディングは“せーの”で録ったのですが、その生ならではの呼吸感も収録できたと思います。
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