RYUICHI、INORAN 、H.Hayamaの3人からなる音楽ユニットが放つ10年ぶりのオリジナルアルバム
Tourbillon『Life is beautiful』インタビュー
Tourbillon『Life is beautiful』インタビュー
2016/10/14
RYUICHI、INORAN、H.Hayamaの三人からなる音楽ユニット、Tourbillon(トゥールビオン)。彼らが10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Life is beautiful』を10月12日にリリースした。今回、TuneGate編集部ではRYUICHIとH.Hayamaの2人に各楽曲に込めた想いやレコーディングでのエピソード、今後予定されているライブへの意気込みなどを聞くことができた。ソロともLUNA SEAとも違った、TourbillonでのRYUICHIの発言に注目だ!
取材:東 徹夜
──今回、アルバムとしては2015年11月25日の10周年ベストアルバム『The Decade - 10th Anniversary Best』以来となる作品ですが、収録曲の制作はいつ頃からスタートしたのですか?
河村:昨年ベスト盤に3曲新曲を収録して、10周年ライブを東京、名古屋、大阪とやっていったんです。その最中に “来年はフルオリジナルのアルバムを作ろう!”と話して取り掛かったので、昨年末からですね。
──Tourbillonとしてのアルバムの方向性やコンセプトについて、メンバー間ではどのような話し合いがあったのでしょうか?
河村:実は、あんまりコンセプトっていうのはないんですよ。
葉山:そうですね。明確にコンセプトっていうのを決めて作られたアルバムではないんです。10周年記念アルバムを引っさげてライブをやった時に “次はこの場所、風景を見たいな” という思いをメンバーそれぞれが持ち寄って。そうして自然と完成した作品なんですよ。
──そうだったんですね。1曲目の「Life is beautiful」ですが、この曲をアルバムの表題曲にした理由というのは?
河村:なんか、光に満ちた明るい曲で “この曲が今の時代にマッチしてる” と思ったんです。Tourbillonが約10年前に1、2作目を作った時にはデカダンスなジャンルを取り入れていて、そういった曲を率先して書いていたんですが、今回はキャッチーさを重視したアルバムにしたくて。INORANがこの曲を書いてきてくれたのを聴いた僕は “この曲、表題曲にいいよね!” って話したんです。そしたらリーダーの葉山君も “やっぱりこの曲だよね” と賛成してくれて。
葉山:まあ、リーダーではないんですけど(笑)
──それは歌詞と曲のイメージどちらで思われたのでしょうか?
葉山:両方じゃないですかね。
河村:うん、両方ですね。
──歌詞だとどのあたりでしょうか?
河村:最後の “光射す青い空と この歌に思いを乗せて どんなことがあっても so… Life is beautiful” というあたりですね。今、時代が上昇気流に乗るのか乗らないかで、すごく不安定な状況だと思うので、皆の不安を少しでも拭い去ることができる一節になってるのではないかなと。
──お二人がプライベートな生活の中で “人生は美しい” と実感するのはどんな時でしょうか?
葉山:当たり前のことかもしれないけど、友人や親がいてくれて、触れ合えることが僕はありがたくて、尊いものだと感じますね。
河村:うん、僕も葉山君と一緒ですね。具体的にはライブ中やドライブ中、ツアー中のホテルの窓から朝方に見る白々している街並みとか。自分にとって忘れられない風景と出会う瞬間があって、そういった瞬間に曲のモチーフが生まれたりするんですよ。そういうことに凄く人生の美しさを感じるかな。
──お二人ともミュージシャンとして長いキャリアを積んでいらっしゃいますが、その中で人生観も変化してきたのでしょうか?
葉山:自分の軸までも変わったかどうかは分からないですけど、 “大人にはなってきてるんじゃないかな” と思いますね。昔許せなかったことが許せるようになったりとか、キャパシティが広がっていってるんじゃないかな。
──河村さんはいかがですか?
河村:葉山君が言うように “自分が信じるもの” は変わったわけではないけれど、何かにたどり着くまでの心構えやストーリーは変わってきてますね。若い頃は “気合を入れて、この道をただ突破する!” という気持ちで取り組むことが最善の方法だと思っていたけど、時に力んだり、自分らしくない行動を取ることで、最初に自分が感じていたはずの空気を感じられなくなってしまうこともあったと思うんですよ。
──若い頃は物事に対して、力が入り過ぎるのですかね?
河村:はい、 “がむしゃらに走る!” という時代だったとも思うし。でも今は、例えば予期せぬことが起こっても、それをいかに楽しむかとか、信じていたことが少し滲んだとしてもそれを受け入れられる余裕がありますね。
──「Life is beautiful」もそういった余裕を感じます。
河村:僕、10年前にTourbillonを組んだ時から、葉山君の作風もINORANの作風もリスペクトしていたから、 “この3人が各々のコアをそのまま持ち寄れば、変に「頑張る」とか「戦う」とかが無くても自ずと良いものができるだろうな” と思っていたんです。“楽しむ”っていう空気にあふれたユニットにしたかったんですよ。このユニットと人生のテーマっていうのは年を追うごとに重なっていくかもしれないですね。
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