RYUICHI、INORAN 、H.Hayamaの3人からなる音楽ユニットが放つ10年ぶりのオリジナルアルバム
Tourbillon『Life is beautiful』インタビュー
Tourbillon『Life is beautiful』インタビュー
2016/10/14
河村:“ひとりひとりの特別な美しさ” を歌詞で表現したくて、まずは“Unipue”をキーワードに設定して。そこから色々言葉を繋いで試していく中で、この「Unipue in quality」っていう組み合わせすごく良かったので決めました。
──歌詞と曲はどちらからできたのですか?
河村:曲が先ですね。実はこの曲はタイトルを付ける前に歌詞が完成していたんです。僕、子供の頃は “Unipue” という言葉を少しコメディ寄りな言葉だと勘違いしていて。グローバルでは“唯一無二で誰にも真似できない特徴”という意味合いで使われることを、大きくなってから知ったんですよ(笑)。
──アルバム収録曲の多くはメンバーそれぞれが作詞作曲どちらも手掛けられていますが、こちらの曲はなぜ作詞が河村さん、作曲が葉山さんと分かれているのでしょうか?
河村:何となくかな(笑)。
葉山:そうですね(笑)。
──こういうパターンは結構あるのですか?
河村:ありますね。僕が “これ葉山っち書いて〜” という時もあるし、楽曲が出揃った時に “この曲、誰が書く?” とか “俺、この曲書いてみたいんだよね” といったやり取りがあるんですよ。あと、 “INORANの曲はいつ上がってくるの?” とかも(笑)。
葉山:ハハハハ!
河村:今回、INORANの曲は一曲ですけど、そういった時の彼は肝になる曲を書いてくるって分かっていたし、これからの作品でINORANの曲が僕らの曲よりも多いアルバムも出てくると思います。
──3曲目以降に関しては「Song of 99」、「戯曲」、「Cygnus」、「as it is」を河村さんが作詞・作曲されていますが、まず「Song of 99」で伝えたかった世界観を教えて頂けますか?
河村:この曲はファンと自分に向けて、 “100にならない” つまり、 “いつも足りないピースを探している” という思いを込めています。
──葉山さんはこの曲のデモを聴かれて、河村さんとどんなやり取りを?
葉山:先に曲だけ聴いた時に、“アップテンポにすると良いかな”と思ったので、それをやらせてもらいましたね。
──アレンジに関しては、ベースのフレーズが前面に出ている印象でしたが、こちらも葉山さんの希望でしょうか?
河村:これは最初のデモの段階で、すでにこういう感じになってたよね。
葉山:そうですね。
──では、「Cygnus」はどのようなことがきっかけで生まれた曲なのですか?
河村:子供の頃に父親と行ったプラネタリウムがすごく印象に残っていて。ギリシャ神話とかもあまり詳しくはなかったんだけど、その光景をずっと覚えていたんです。それで大人になって改めて見てみると、いろんな物語があるので凄く面白くなって。“空、星空、宇宙っていうのは古くから光のつながりがあるんだな” という思いからこの詞を書きました。
──葉山さんはこの曲に関してどんな印象を?
葉山:素敵ですよね。ロマンチックだし。歌詞ができる前から壮大な曲になる予感はしていたんですが、歌詞がはまるとさらに“凄いな!”っていう驚きがありましたね。この曲に関しては、コード進行、メロディー、歌詞、どれをとっても河村さんにしか作れない曲だと思います。
──河村さんはこの曲のデモを作るときに使われた楽器は何ですか?
河村:ピアノです。ピアノで作曲する時は自分で弾きながら歌うこともあったり、コードを探しながら打ち込んで、その上にメロディーを付けることもあります。メロディーはピアノで弾いたり、ギターでソロみたいに単音で弾いて付けたり、歌ったりすることもあったりと、いろんなパターンがありますね。
──では、反対に葉山さんが作詞・作曲を手掛けた曲(「Love Life」、「Silent Earth」、「光」、「Hologram」、「Mirage」)の中で、河村さんが印象的だった曲というと?
河村:たくさんあるんですが、特に「Love Life」はファンに向けた愛情をすごく感じるなと思いますね。
──葉山さんは、作詞や作曲をする上で特に難航した楽曲などありましたか?
葉山:曲で伝えたいことを “歌詞でどのようにストーリーを付けていくか?” という点で悩んだのは「光」です。
河村:「光」は歌っててすごく葉山君らしいと思う。彼の曲は4〜8小節の区切りの中で三連符や白玉メロディーが交互に来たりして、変化が凄くあるんですよ。だから聴いていてすごくワクワクする曲が多いですね。
──ストーリーを付ける中で具体的にどのあたりを苦労されたのでしょうか?
葉山:読み物としても読めて、 “こういうお話なんだな” ということが聴く人に分かってもらえるように、 “難しすぎる言葉は使わないように” とか “情景をより伝えるための言い回し” といった所ですね。やっぱり歌詞として “何を言っているかよく分からない” というのは良くないと思うので(笑)。
河村:「Hologram」も明るい感じがして良いよね。 “君の隣で 夢を見た夢” っていう所とか一瞬考えるんだけど、聴く人によっていろんな情景を重ねられると思うし。
──葉山さんはこの言葉はすぐに出てきたのですか?
葉山:そうですね。すんなりとできて、僕もここは結構気に入ってる箇所です。
──「Hologram」はどのタイミングで作詞されたのでしょうか?
葉山:レコーディングを進めながらですね。曲を作ったときから何となくイメージはしていて、歌入れが近づいて “じゃあこの日に書こう!” という感じで作りました。
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