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真心ブラザーズ、『GREAT ADVENTURE』リリース20年記念ツアーの東京・赤坂BLITZ公演をレポート

真心ブラザーズ、『GREAT ADVENTURE』リリース20年記念ツアーの東京・赤坂BLITZ公演をレポート

2016/12/08


真心ブラザーズが、12月6日に赤坂BLITZでツアー『GREAT ADVENTURE 20th』の東京公演を行なった。

昨年2015年に行なわれた『KING OF ROCK』再現ツアーと同じく、その次のアルバムである『GREAT ADVENTURE』のリリースから20年を記念したツアーで、全国17ヵ所を回り、12月18日梅田CLUB QUATTROでファイナルを迎える。

それまで「弾き語り2人組」「学生がはずみでデビューに至ったモラトリアム」「毒や皮肉満載の早稲田先輩後輩コンビ」的なイメージだった真心ブラザーズが、(当時まだ日本にはほとんどいなかった)ハードコア・ミクスチャー方向へ音楽性を一変させて周囲を驚かせた『KING OF ROCK』に続き、フォーク的叙情性にファンク/ソウル・ミュージック/R&B的なサウンド・プロダクトを施す方向へ進み、日本武道館への階段を駆け上がって行った、そのスタートとなったのが『GREAT ADVENTURE』であり、「新しい夜明け」「拝啓、ジョン・レノン」「空にまいあがれ」など、今でもライブの重要なポイントになることの多い、数々のキラー・チューンが収録された名盤である。

一時期、サンボマスターの山口隆が、まず最初に「GREAT ADVENTURE FAMILY」を弾き語りで歌ってからライブを始めることを恒例にしていた例など、後進のミュージシャンたちに与えた影響もとても大きい。

BGMがブツッと止まって客電が落ち、SEのないままアコースティック・ギターを持ったYO-KINGがひとりで登場、弾き語りで「GREAT ADVENTURE FAMILY」を歌い始めて客席が大きく湧き、ライブがスタート。続いて桜井秀俊とLow Down Roulettes(ベース岡部晴彦、ドラム伊藤大地)が登場、桜井の弾くあのリフが響いて「新しい夜明け」が始まり、メンバー全員で歌い出す。

このアルバム(だけでなく次作『I will Survive』と『GOOD TIMES』も同様だが)、キーボードやホーンやうつみようこの超絶コーラスが加わった、10人編成MB’sによる分厚いバージョンを聴き慣れているので、ギターとベースとドラムだけだとどうなってしまうんだろう? 何曲かはその編成で聴いたことあるけど、全曲となるとさすがに無理あるんじゃないか? という懸念もなくはなかったが、なんの違和感もなくすばらしいダイナミズムの演奏。3曲目の「拝啓、ジョン・レノン」で、フロアは早くもこの日一度目のピークを迎えた。
 

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