映画『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』主題歌
MONKEY MAJIK「A.I. am Human」インタビュー
MONKEY MAJIK「A.I. am Human」インタビュー
2016/12/16
MONKEY MAJIKが12月7日にシングル「A.I. am Human」をリリースした。本作は「サイボーグ009」映像化50周年を記念して制作された映画『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』の主題歌でもあり、すでに耳にしたという人も多いのでは!? ここでは、メイナードとTAXの2人に楽曲を依頼された経緯や制作エピソードなどを聞いてみた。また、インタビューの後半では「A.I. am Human」を演奏する際のコツも教えて頂いた。ファン必見のインタビューだ!
取材:布施雄一郎
──新曲「A.I. am Human」は、映画『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』の主題歌ですが、そもそも『サイボーグ009』自体には、どのくらい馴染みがありましたか?
TAX:もちろん、小さい頃に見たり読んだりした記憶はあるんですけど、はっきりとストーリーを覚えていたわけではなかったので、今回、主題歌のお話をいただいてから、勉強し直しました。そうすると、「これは、子供向に書いてないよな」って感じるくらい、内容が深いんですね。勧善懲悪の中にも、どこか物悲しさが付きまとっていって。それって、『サイボーグ009』はもちろん、『仮面ライダー』にしても何にしても、石ノ森(章太郎)先生が描く作品に宿る、独特のものだと思うんですよ。人が生きることの難しさや苦しみ。その点は、本当に考えさせられましたね。「悪がいるから、正義が生まれる」っていう、まさに、今の世の中にピッタリな話なのかもしれない。石ノ森先生が、今の時代を予言していたのかなって思いました。
メイナード:僕も、『サイボーグ009』は、もちろん知っていましたよ。海外でも、この作品はヒットしていますし、日本に来てから宮城に住めば、そこではもう、誰もが知っている存在でしたから。以前にメンバーで住んでいた家のすぐ前に仙石線(仙台市と石巻市を結ぶ路線)が走っていて、石ノ森作品のキャラクターがラッピングされた電車が走っていたんですよ。
TAX:『ロボコン』だったり、『仮面ライダー』だったり。そこに、『サイボーグ009』も描かれていたんです。
メイナード:それくらい、身近な存在でした。
──じゃあ、コラボ・ビジュアルとして、自分自身が『サイボーグ009』のキャラクターとして描かれるとは……。
メイナード:まったく想像していなかったし、今も信じてません(笑)。僕のイラストは、本当は僕じゃなくて、映画の中のキャラクターなんじゃないかって思っています(笑)。
──では、主題歌「A.I. am Human」について聞かせてください。この曲は、依頼を受けて、書き下ろしたのですか?
TAX:ゼロから作りました。映画の脚本も読ませていただいて、それを前作までの映画も見せてもらって、石ノ森作品にある、昔から変わらないものの大切さ、普遍的なものを言葉にして伝えたいと思ったんです。それは、シンプルに「愛と平和」。そこから、人は人とどう向き合うべきなのか、そして、人と地球はどういう関係であるべきなのかという、石ノ森先生の作品に含まれる大切な部分は、絶対に崩してはいけないテーマだと考えて、僕らもそこを軸に、曲を作っていきました。しかも今回、映画のオープニング曲「A.I. am Human」とエンディング曲の両方を担当させていただくことができたんです。こんな贅沢なことって、まずあり得ませんからね。
──映画の大切な要素としてはもちろん、音楽的にも、オープニングとエンディングの2曲で、ひとつの世界を作り上げられたわけですね。
TAX:そうですね。普通は、どちらか一方だけじゃないですか。そうなると、気合いが空回りしてしまうことも少なくないと思うんです。その点、オープニングとエンディングを作れて、トータルで表現をコントロールしながら作っていけたことは、嬉しかったですね。
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