新メンバーやセットリストといった今回のツアーの見どころについてコメント!
日本ツアー中のジェフ・ベックを緊急インタビュー
日本ツアー中のジェフ・ベックを緊急インタビュー
2017/01/30
昨年7月にリリースしたニューアルバム『ラウド・ヘイラー』を引っ提げて、3年ぶりとなる日本ツアーを開催中のジェフ・ベック。そんなデビュー50周年を迎えたジェフに緊急インタビューを敢行。新メンバーやセットリストといった今回のツアーの見どころや、初来日の思い出、ファンへの感謝などについて答えてもらった。なお、ツアーは残り7公演。当日券情報など詳細はこちらをチェック。
Photo By Masanori Doi
──日本ツアーが始まって3公演を終えたところですが、どうですか?
ジェフ:うまくいっているよ。仙台も盛り上がったし、やるたびにどんどん良くなっている。
── これから公演に来るファンに向けて、改めてこのカーメンやロージーを加えた新しいバンドでの公演の見どころを教えてください。
ジェフ:見どころは何と言っても、ロージーのステージでのひょうきんなところ(笑)。あまりネタばらしはしたくないがその怖いもの知らずな様子はきっと目を引くはずだ。そして最後にはみんなそんな彼女が好きになっちゃうと思う。伝える力が彼女にはあるんだ、一貫してね。カーメンもそうだ。彼女にはブルース・ソロを何曲かで弾いてもらっているけど、僕が弾くよりも拍手が大きいくらいだよ。
──カーメンは今まで共演したギタリストとどう違うのでしょう? 何がそんなに特別なのでしょう?
ジェフ:その純真さ、傷つきやすさ、脆さかな。カーメンのギタープレイはどこかアルバート・コリンズみたいだ。短いフレーズ、とか・・・タッピングとかはやらないが。ああいうルックスの女性から、ああいうギターが飛び出すとは誰も予想していないから驚くよね。カーメンとロージーにはリアリティがあり、遊び心もある。普段から一緒のバンドでやっているので、息が合ってるんだよ。
──セットリストについても話してもらえますか?
ジェフ:デビュー50周年ということで、ファンのみんなに喜んでもらえるよう、初期の曲もやりたかったので、ジミー・ホールにも来てもらっているよ。「これが2016年、2017年の僕だ」と最新作だけしかセットリストに入れなかったら、僕自身はそれでも構わないけど、ファンのみんなはノスタルジアを求めてくるわけだし、ノスタルジアは大切だからね。
──古い曲も新しい曲も網羅する、ということですね?
ジェフ:ああ。ツアーに出るたび、毎回新しい曲だけしかやらなかったら、ファンからは「どうなっているんだ?」と思われちゃうよ。でもそうは言いつつ、新しい曲無しではノスタルジアは生まれない(笑)。ツェッペリンだってスタート当初は客が誰も知らない曲を演奏していたわけだ。でも6〜8週間で否が応でも成熟し、口コミで広がった噂を聞き、一度見た客がまた戻ってくるようになった。そうやって彼らはどんどんビッグになっていった。コンサートで最新曲だけを聞かせていたら、客は退屈しちゃうだろう。曲が本当に心に訴えてくるようになるには、どうしても時間がかかるものだからさ。
──『BECK 01』の発売、ハリウッド・ボウルでのデビュー50周年ライヴなど、この50年のキャリアを振り返ってみて、何か日本に関する思い出などありますか?
ジェフ:もちろんだよ。まず日本に呼んでもらえたというだけでも驚きだったよ。初めての空港で髪を女性のファンに引っ張られたのを覚えている。まず、なぜ僕らは今ここにいるんだ?って理解できていなかったんだ。BBA(Beck, Bogert & Appice)で来たのが初めてだったが、たった3人であんなでかい音を出してるっていうんで、オーディエンスも信じられない、って顔だった。カーマイン・アピスのドラムはまるで爆発しているみたいで、スモークが立ち上がっているしさ。すごいコンサートだった。僕らはラッキーだった。だってその頃、本来だったら来るはずだったバンドが、ドラッグの前歴で来られなかったらしいから(笑)。そんなバンドじゃなくてよかった!たまたま来られた、なんていうのは嫌だからね。
── 改めてデビュー50周年おめでとうございます。最後に長年サポートし続けている日本のファンへメッセージをお願いします。
ジェフ:ありがとう、本当に感謝している。ちゃんと音楽を聴いてくれるオーディエンスのために演奏できるのは、僕にとっても喜びだ。こうして日本に戻り続けていられることを、心から嬉しく思っているよ。
ジェフ:うまくいっているよ。仙台も盛り上がったし、やるたびにどんどん良くなっている。
── これから公演に来るファンに向けて、改めてこのカーメンやロージーを加えた新しいバンドでの公演の見どころを教えてください。
ジェフ:見どころは何と言っても、ロージーのステージでのひょうきんなところ(笑)。あまりネタばらしはしたくないがその怖いもの知らずな様子はきっと目を引くはずだ。そして最後にはみんなそんな彼女が好きになっちゃうと思う。伝える力が彼女にはあるんだ、一貫してね。カーメンもそうだ。彼女にはブルース・ソロを何曲かで弾いてもらっているけど、僕が弾くよりも拍手が大きいくらいだよ。
──カーメンは今まで共演したギタリストとどう違うのでしょう? 何がそんなに特別なのでしょう?
ジェフ:その純真さ、傷つきやすさ、脆さかな。カーメンのギタープレイはどこかアルバート・コリンズみたいだ。短いフレーズ、とか・・・タッピングとかはやらないが。ああいうルックスの女性から、ああいうギターが飛び出すとは誰も予想していないから驚くよね。カーメンとロージーにはリアリティがあり、遊び心もある。普段から一緒のバンドでやっているので、息が合ってるんだよ。
──セットリストについても話してもらえますか?
ジェフ:デビュー50周年ということで、ファンのみんなに喜んでもらえるよう、初期の曲もやりたかったので、ジミー・ホールにも来てもらっているよ。「これが2016年、2017年の僕だ」と最新作だけしかセットリストに入れなかったら、僕自身はそれでも構わないけど、ファンのみんなはノスタルジアを求めてくるわけだし、ノスタルジアは大切だからね。
──古い曲も新しい曲も網羅する、ということですね?
ジェフ:ああ。ツアーに出るたび、毎回新しい曲だけしかやらなかったら、ファンからは「どうなっているんだ?」と思われちゃうよ。でもそうは言いつつ、新しい曲無しではノスタルジアは生まれない(笑)。ツェッペリンだってスタート当初は客が誰も知らない曲を演奏していたわけだ。でも6〜8週間で否が応でも成熟し、口コミで広がった噂を聞き、一度見た客がまた戻ってくるようになった。そうやって彼らはどんどんビッグになっていった。コンサートで最新曲だけを聞かせていたら、客は退屈しちゃうだろう。曲が本当に心に訴えてくるようになるには、どうしても時間がかかるものだからさ。
──『BECK 01』の発売、ハリウッド・ボウルでのデビュー50周年ライヴなど、この50年のキャリアを振り返ってみて、何か日本に関する思い出などありますか?
ジェフ:もちろんだよ。まず日本に呼んでもらえたというだけでも驚きだったよ。初めての空港で髪を女性のファンに引っ張られたのを覚えている。まず、なぜ僕らは今ここにいるんだ?って理解できていなかったんだ。BBA(Beck, Bogert & Appice)で来たのが初めてだったが、たった3人であんなでかい音を出してるっていうんで、オーディエンスも信じられない、って顔だった。カーマイン・アピスのドラムはまるで爆発しているみたいで、スモークが立ち上がっているしさ。すごいコンサートだった。僕らはラッキーだった。だってその頃、本来だったら来るはずだったバンドが、ドラッグの前歴で来られなかったらしいから(笑)。そんなバンドじゃなくてよかった!たまたま来られた、なんていうのは嫌だからね。
── 改めてデビュー50周年おめでとうございます。最後に長年サポートし続けている日本のファンへメッセージをお願いします。
ジェフ:ありがとう、本当に感謝している。ちゃんと音楽を聴いてくれるオーディエンスのために演奏できるのは、僕にとっても喜びだ。こうして日本に戻り続けていられることを、心から嬉しく思っているよ。
Photo By Masanori Doi
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