場内が暗転しSEが流れ始めると、高揚感が会場全体を包む。ステージに内澤崇仁（Vocal&Guitar）、佐藤拓也（Guitar&Keyboard）、前田恭介（Bass）、伊藤彬彦（Drums）が登場し、1曲目「Voice」のイントロが始まると満員の客席からは一体となったシンガロングと手拍子が湧き上がった。内澤の「声出せますか！」の一言で一体感に拍車が掛かる。

そして、5月10日発売のニューシングル「Prism」に収録される「Ryusei」を披露。この曲は昨年のライブで披露して以来、ファンにはすでに人気の1曲。“やっちゃえばいい” というフレーズへ呼応するかのように腕を振る観客は前半から止まることなくピークを更新していく。

続くMCでは、内澤が「色々と準備をすすめてきましたけれども、5月10日に新しいシングルを出すことが決まりました」と新曲の発売をファンに報告した。「今日は何か特別なことができないかなと思いまして」と話し、「BGM」を初披露。この曲も5月10日発売のニューシングルへの収録が決まっており、公開中の映画『君と100回目の恋』の挿入歌となっている。映画サントラ収録バージョンとはまた違うアレンジで、シングルバージョンを披露しファンを喜ばせた。

続く「Tonbi」ではイントロの佐藤のギターから耳を奪われ、内澤の切なくも何かを訴えるようなファルセットに伊藤のドラムのビートと前田の厚いベースが重なり、また違う世界観がステージに広がった。最後、「MirrorDance」では内澤が観客の手拍子を煽る中、客席にはミラーボールの光が廻り、ステージと客席は惜しむことなく躍動して最後にまた一つとなった。

なお、この模様の一部は3月2日(木)のZIP-FM「GROOVER’S DIVE」（21:00〜23:00）内「HOT SHOT」のコーナーにてオンエアされる。ぜひチェックしてほしい。

また、5月から始まる全国ツアーでは、6月25日(日)に再びこの名古屋・DIAMOND HALLでの公演が決定している。進化を続けるandrop、ツアーと併せて5月10日発売のニューシングル「Prism」への期待がさらに高まる濃密なステージングだった。