革新的な作曲家に授与される賞
作曲家・藤倉大、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の音楽部門で銀獅子賞を受賞!
作曲家・藤倉大、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の音楽部門で銀獅子賞を受賞!
2017/04/11

ロンドンを拠点に世界を席巻する作曲家、藤倉大がヴェネツィア・ビエンナーレの音楽部門で銀獅子賞を受賞した。「ヴェネツィア・ビエンナーレ」とは、イタリアのヴェネツィアで1895年から2年に1度開催されているアートの祭典で、音楽部門は1930年に創設。ミュージカル・イノヴェーションを起こしている革新的な作曲家に授与される賞で、30代での受賞は珍しく、藤倉の国際的な評価は更に上がっている。
2017年のヴェネツィア・ビエンナーレ現代音楽祭では、10月7日にビエンナーレ会場内のテアトロ・アッレ・テーゼで、藤倉のホルン協奏曲第2番(2016)の完全版が福川伸陽のホルン独奏、杉山洋一指揮、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団で世界初演される予定。また、ソニー・ミュージックからは3枚目となるアルバムが7月にリリースされる予定だ。
●藤倉 大(作曲)
1977年大阪生まれ。15歳で渡英し、エドウィン・ロックスバラ、ダリル・ランズウィック、ジョージ・ベンジャミンに師事に師事。ハダースフィールド国際音楽祭作曲家賞、ロイヤル・フィルハーモニック作曲賞、国際ウィーン作曲賞、パウル・ヒンデミット賞、尾高賞、芥川作曲賞、中島健蔵音楽賞、エクソンモービル賞をはじめ、数々の著名な作曲賞を受賞。ザルツブルグ音楽祭、ルツェルン音楽祭、BBCプロムス、バンベルク響、シカゴ響、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、シモン・ボリバル響、アルディッティ弦楽四重奏団などから作品を委嘱され、国際的な共同委嘱もますます増えている。ブーレーズ、エトヴェシュ、ノット、ドゥダメル、アルミンク、リープライヒ、井上道義、山田和樹らが藤倉の作品を初演・演奏している。2015年3月にはシャンゼリゼ劇場、ローザンヌ歌劇場、リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》がシャンゼリゼ劇場にて世界初演され、現地メディアからの評価も高い。2015年には、ニューヨーク・フィルハーモニック、NHK交響楽団、アンサンブル・レゾナンツ共同委嘱による弦楽オーケストラ作品《Infinite String》、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントポール室内管弦楽団共同委嘱によるフルート協奏曲が初演され、2016年シーズンは、トッパンホール15周年記念委嘱作品で、チェリストのジャン=ギアン・ケラスのためのチェロ・ソロ作品《osm》、NHK交響楽団首席ホルン奏者のためのホルン協奏曲第2番、ニューヨーク、リンカーン・センターで毎夏行われるモーストリー・モーツァルト・フェスティバルでのチェロ協奏曲の世界初演及びフルート協奏曲のアンサンブル版での世界初演、ベルギーのアルス・ムジカ音楽祭委嘱作品で、オルガン独奏のための《Water Path》、山田和樹指揮東京混声合唱団のための合唱新作の初演が行われている。録音は、NMC、commmons、KAIROS、ストラディヴァリウス、ソニー・ミュージック、藤倉大自身が主宰する音楽レーベルMinabel Recordsから作品集が、楽譜はリコルディ社から出版されている。

●笹久保伸+藤倉大『マナヤチャナ』
■CD:SICC-30176(Blu-specCD2仕様)
■価格:2,600円+税
■レーベル:SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL
■発売日:2014年9月17日

●『藤倉大オーケストラル・ワークス「世界にあてた私の手紙」』
■ハイブリッド・ディスク:SICX-10002
■価格:3,000円+税
■レーベル:SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL
■発売日:2016年6月22日
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