大作「アー・ユー・ルッキング・フォー・アクション」も公開

カサビアン、完全ソールドアウトのUKツアーより大熱狂の最新ライブレポートをお届け!

カサビアン、完全ソールドアウトのUKツアーより大熱狂の最新ライブレポートをお届け!

2017/04/22


今年結成20周年を迎え、これまでにリリースしたアルバム5作中4作が全英1位、8月に幕張メッセで開催される<ソニックマニア2017>にヘッドライナーとしての出演が決定している英国民的モンスター・バンド=カサビアンが、約3年ぶりのニュー・アルバム『フォー・クライング・アウト・ラウド』の発売を目前控え、UK/アイルランド・ツアーをスタート。

これまで、UKの二大ロック・フェスティバルである<グラストンベリー><レディング&リーズ>いずれもヘッドライナーを務めた経験があり、万単位のオーディエンスを動員してきた世界トップ・クラスのライヴ・アクトとしても評価されている彼らだが、今回は小規模な会場を中心に回る超プレミアなツアーとなっており、ロンドン/O2フォーラム3公演を含む全6公演が即ソールドアウト。そのロンドン公演の初日となった4月18日(火)の最新ライブレポートをお届けしよう。

同公演では、「シュート・ザ・ランナー」「エンパイア」「クラブ・フット」「ファイア」などの代表曲を中心に、4月に公開された最新シングル「ユア・イン・ラヴ・ウィズ・ア・サイコ」の他、「カムバック・キッド」「イル・レイ(ザ・キング)」「ブレス・ディス・アシッド・ハウス」など、5月にリリースされる新作から多くの最新曲をいち早く盛り込んだ最強セットリストで、新作を待ち詫びるファンが熱狂の連続となった。

●ライヴ・レポート
2017年4月18日(火) ロンドン/O2フォーラム

6枚目の新作『フォー・クライング・アウト・ラウド』リリースを目前に控え、ミニUKツアーを廻ってきたカサビアン。久々となるロンドン公演はなんとキャパ2300のホール会場(とは言っても3夜連続ソールド・アウト)で、スタジアムやフェスのトリがザラな彼らの人気から考えれば狭過ぎる。しかし今夜の主眼はニュー・アルバム曲のライヴお披露目にあるわけで、これは「敢えて」選ばれた前哨戦の場なのだろう。

ファンファーレに乗ってバンドが登場し、帰還を飾るにはやっぱりこれ! 新作からの「カムバック・キッド」でキック・オフ。ヒロイックなロックンロールの先制パンチが決まったところで、場内が両腕を上げて踊り出した「バンブルビー」のシャッフル・グルーヴ、爆音に顔が溶けそうな波動砲「アンダードッグ」、ダフト・パンクの「アラウンド・ザ・ワールド」を挿入した「イージー」と、レイヴの陶酔とロックのダイナミズムが切れ目なく押し寄せる。中盤のアコースティック編「ラ・フェ・ヴェルテ」でストリングス隊やホーンの厚みとニュアンスも加えた本気のサウンドは、<前哨戦>どころではないスケールだ。

アンコールも含めて1時間半/全17曲という「詰まった」セットのうち実に13曲がシングル。必勝ゴール=人気曲をバンバン決める出し惜しみなしの展開はクライマックスの連続で、雄叫びに近い合唱、肩車、ジャンプに揉まれるうちにビールの雨が頭に降り掛かり……と、これはもはやサッカー観戦のノリ。サージも「お前ら、最高だよ!まだ火曜日だぜ?」と熱いリアクションを嬉しそうに讃えていたが、終盤の「エンパイア」、「L.S.F.」、といった<カサビアン・クラシック>でその勢いは衰えるどころか逆に増し、フィナーレ「ファイア」で文字通り場内は一丸と化した。

グレイテスト・ヒッツの合間に新曲を織り込んだとも言えるこのショウは、一級のロック・バンドであると同時に一級のエンターテイナーである面も忘れない、スノビズムとは無縁なゆえに愛されてきたカサビアンらしいもの。しかし何より心に残ったのは、新作からの「ユア・イン・ラヴ・ウィズ・ア・サイコ」、そして「ブレス・ディス・アシッド・ハウス」が放つあたたかな包容力だった。先行ビデオやテレビ出演他で既に早耳ファン派体験済みのトラックとはいえ、鉄壁なヒット曲に挟まれると分が悪い――はずなのだが、彼らにしては直球な清々しい美メロとポジティヴな愛情のトーンに、野外夏フェスが一足先に訪れたような光を感じた。心地良さげに(うろ覚えで)サビを歌い始めるファンも多く、その速効性は明らかだった。

デビュー時に「ミステリアスな音楽ゲリラ集団」なイメージを打ち出した彼らには、遊撃や奇襲を得意とするバンドという印象がついて回ってきたと思う。しかしこの2曲から広がる抗いがたいフィール・グッドの「輪」は、真正面からてらいなく歌いかけるまさしく正攻法。ちょっと危険な匂いを持つエッジのあるロック、踊りまくれるロックに加わった、泣けるロック――カサビアンという多面体は、まだ新たな輝きを身につけ、進化し続けているのだ。その最新モードを、8月のソニックマニア出演でしかと見届けてほしい。(文: 坂本麻里子)


新作リリースに先駆け、アルバムに収録される「アー・ユー・ルッキング・フォー・アクション」が配信開始となった。今作の作詞・作曲・プロデュースを全て手掛けたギターのサージが“アルバムの素晴らしいセンターピース”と語るように、本楽曲はアルバムの中心に収録。8分22秒のカサビアンの代名詞とも言えるサイケデリックなダンス・ロック・サウンドが全開の大作だ。

現在iTunesではアルバムを予約すると、リード・シングル「ユア・イン・ラヴ・ウィズ・ア・サイコ」に加え、「カムバック・キッド」、「アー・ユー・ルッキング・フォー・アクション」の3曲が即入手可能となっている。また、新作のデラックス・ヴァージョンには、地元レスターのサッカー・クラブ<レスターFC>のイングランド・サッカー1部リーグ<プレミアリーグ>2015-2016シーズン優勝を祝して開催され、2日間に渡り約6万人を動員した、ザ・キング・パワー・スタジアム公演のフル・ライヴ音源を収録レスターのキング・パワー・スタジアムで行ったフル・ライヴ音源が収録される。

●『フォー・クライング・アウト・ラウド(デラックス・ヴァージョン)』
iTunes予約注文URL:
https://itunes.apple.com/jp/album/id1213899075?app=itunes&ls=1

5月26日(水)には、新作に収録される「カムバック・キッド」の7インチ・アナログ盤の発売も決定。アルバム収録曲の「ザ・グッド・ファイト」がカップリングされたこのファン必携アイテムは、日本ではSony Music Shopのみの限定販売となる。

●「カムバック・キッド」
7インチ・アナログ盤購入URL:
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=8898542290-1

いよいよ新作リリースまで1カ月を切り、その後も新作を引っ提げ7月にスコットランドで開催される巨大ロック・フェスティバル<TRNSMT>へのヘッドライナーを含むヨーロッパの大型フェス出演が続々と決定しているカサビアン。ますますライヴ・パフォーマンスもパワーアップしていく彼らの<ソニックマニア 2017>でのステージへの期待も高まる一方だ。

【来日情報】
<ソニックマニア2017>
日程: 2017年8月18日(金)
会場: 幕張メッセ
http://www.sonicmania.jp/2017/

【リリース情報】
ニュー・アルバム『フォー・クライング・アウト・ラウド』
<国内盤CD>
2017年5月3日(水)発売
初回生産限定盤(2CD) 2,800円+税 SICP-5316~5317
初回仕様限定盤(1CD) 2,200円+税 SICP-5318
国内盤のみボーナス・トラック5曲収録

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