ZEDDが監修する密閉型リスニングヘッドフォン
【来日中のZEDDが語る!】自身が監修したヘッドフォン「Double Zero 001」の販売記念イベントをリポート!
【来日中のZEDDが語る!】自身が監修したヘッドフォン「Double Zero 001」の販売記念イベントをリポート!
2017/04/28
EDMシーンでカリスマ的な人気を誇り、最近ではアレッシア・カーラをフィーチャーした新曲「STAY」が大ヒット中のZEDD。そんなZEDDが、デザイン集団SF inc.とオーディオメーカーのOnkyoとタッグを組んで開発されたヘッドフォンが「Double Zero 001」だ。本日、この「Double Zero 001」の販売イベントが東京・秋葉原で開催され、来日中のZEDD本人によるトークショーとサイン会が開かれた。ここでは、イベントの模様と「Double Zero 001」の開発秘話をお届けしよう。
ZEDDが試聴/チューニングを幾度も繰り返して完成したDouble Zero 001
SF Inc.のデザイナー、メチクロ氏によれば、ZEDDと開発陣の共通の音像イメージは、“パワフルなビートと圧倒的な解像度の両立”。そのために東京とロサンゼルスを何度も往復し、時にはSkypeも活用しながらチューニングを繰り返したという。その上でZEDDチームを日本のOnkyoに招き、成形品サンプル5種類を測定器による波形を見ながら詳細に聴き比べ、最終的なバランスを決定した。これらのエピソードからも、ZEDDの“音質”に対する真摯な姿勢がうかがえる。
彼の最新シングル「Stay」を注意深く聴くと、キックやベースはクラブミュージックらしい量感を保ちつつ、上モノやボーカルがその低域にマスキングされずに、クッキリと聴こえてくることに気付くだろう。
ボーカルのメロディやメッセージが最大限伝わるように。ほかにも繊細なリバーブの切れ際など、“精度の高いモニター環境でミックスしたな”と感じさせるディテールが随所に見受けられる。メチクロ氏によれば、この“低域のキャラクターに影響されない中高域”こそ、Onkyoが新開発したカーボンペーパードライバーの真骨頂。まさにZEDDが理想とする音像イメージに打って付けの特性と言える。
ZEDDは自身の音作りについて「ボーカルのメロディやメッセージが、最大限伝わるようにこだわった」と語っている。今や彼の音楽は、クラブ/フェスの現場にとどまらず、世界的なポップスとして機能している。日々新たな才能 が登場する過酷なメジャーシーンで結果を出し続けてきた ZEDD が監修する Double Zero 001。その高いクオリティは、日本が誇る高い技術によって支えられている。
世界を飛びまわるプロデューサーに必要不可欠なヘッドフォン。
Double Zero 001 を監修したZEDDは、作曲やトラックメイクだけでなく、ミキシングまで自ら手掛けることで知られている。2015年リリースのセカンドアルバム『True Colors』では、EDMに典型的な“パンパンに突っ込んだ” 音像とは一線を画した、ダイナミクス豊かな音世界を披露。いち早く“ポスト EDM”の音像を提示したことも記憶に新しいところ。
彼を含めた、現在トップで活躍するエレクトロニック系プロデューサーの多くは、ラップトップコンピューターを携えて世界を飛びまわりながら音楽制作を行っている。空港のラウンジや滞在先のホテル、現地ミュージシャンのホームスタジオなど、“響きが異なる”環境で作業している彼らが、音の善し悪しを判断する際に欠かせない機材がヘッドフォン。昨今、リスナーの聴取デバイスはヘッドフォンが主流となってきており、これまでスピーカーをメインにモニタリングしてきたプロのミキシング/マスタリング・エンジニアも、ヘッドフォンで仕上がりを確認する機会が増えている。
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