10年間の感謝を込めて作られた新曲を含む全20曲を収録!
AZU、10周年記念ベスト『SINGLE BEST + ~10th Anniversary~』インタビュー
AZU、10周年記念ベスト『SINGLE BEST + ~10th Anniversary~』インタビュー

2017/05/26
──歌詞の中には《出逢いは一瞬だけど出逢えば一生ものでしょ》というフレーズも歌われていますね。
AZU:はい、私の座右の銘です。そういった、私が歌いたいこととメロディのハマりがすごくよくて。むしろ言葉が多くて、「〜だよね」を「〜でしょ」に削ったりということが少しあったくらいで、割りとスッと完成させられました。
──そういった歌詞と、いわゆるポエムの違いについては、どのように考えていますか?
AZU:私にとって、ポエムは“独り言”で、辛いとか、悲しいとか、好きな人がいるとかの自分自身の体験を、自分に言い聞かせるものという感覚です。つまり、日記ですね。でも、歌というのは、誰かのために届けるという点が、一番の違いだと思っています。ですから、日記を書き綴ることはいいことですけど、私の場合は、それが歌詞になることはあまりありません。なぜかと言うと、人の感覚も、言葉も、一瞬で変わるじゃないですか。だから、その時の衝動で、自己満足ではなく、誰かに聴いてもらいたい詞を書きたいんです。
──作詞をする際も、日頃から言葉を書き溜めておくのではなく、その曲に対して、その瞬間に浮かんだイメージを書いていくのですか?
AZU:そうです。たとえば、5分前はすごく眠たかったのに、5分後には「お腹が空いた!」って思うかもしれないし、彼氏に電話する前はすごく好きだったのに、電話で喧嘩したら「なんだアイツ!?」ってなりますよね(笑)。一秒ごとに、人の感覚は変わると思っていて、そういう感覚をリアルに歌詞にしたいんです。だから、書き留めておくということはあまりせずに、その時の感情を書くことが多いですね。
──だからこそ、歌詞の内容によって、自然と歌の表現や声色も変わっていくのですね。
AZU:詞の内容だけでなく、歌も含めて表現したいと思っています。
──その歌をレコーディングする時は、どの程度歌い込んでから、録音に臨むのですか?
AZU:私はあまり歌い込みません。デビュー直後は、それこそ100回でも200回でも歌ってからスタジオに来い!って感じだったんですよ(笑)。今考えると、当時は半分くらいしか自分で詞を書いていなかったこともあって、歌を自分のものにしてからレコーディングに臨むようにということだったと思うんですけど、今は自分で詞を書いているので、曲のイメージや、ストーリーは、もう頭の中に入っているんですよ。主人公はこういう女の子で、こういうことがあって、っていう物語が。それと、10年やってきて、その場でパッと歌う仮歌が意外といいということに気が付いたんです。声の伸ばし方だったり、サビに向かうテンション感であったり。
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