10年間の感謝を込めて作られた新曲を含む全20曲を収録!
AZU、10周年記念ベスト『SINGLE BEST + ~10th Anniversary~』インタビュー
AZU、10周年記念ベスト『SINGLE BEST + ~10th Anniversary~』インタビュー

2017/05/26

──練習することによって、ピッチやリズムは正確になっていきますが、ニュアンスや勢いが失われてしまうことがはありますよね。
AZU:それに、何度も歌うと、「これでいいのかな、もっと上手く歌えるんじゃないかな」って考えてしまうんです。それよりも、もっと衝動的に歌った方が結果がいいことが多いので、自分のスタンスで制作を進められる時は、すごく歌い込むというこもないですし、歌も1時間くらいで録り終えてしまうんですよ。そういったこともあって、私は、ボイストレーニングにもいったことがないんです。もちろん、習いにいくことで得るものも多いとは思うんですけど、「毎日歌ってたら、上手くなるはず」っていう感覚なんです。それに、すべてが完璧であるよりも、どこかでちょっと抜けてる方がキュンとくるじゃないですか。すごくイケメンなのに、笑ったら、歯に青のりが付いてるとか(笑)。
──(笑)。では、AZUさんの歌の練習は、基本的に「歌うこと」だったのですか?
AZU:そうでなんです。私は三重県の出身で、実家の前が海なんですよ。それで、家で歌ってたら、お母さんから「うるさい!」って怒られるので(笑)、いつも海にいって歌っていました。学校からの帰り道もそうだし、気付かなうちに、常に歌っていましたね。だってほら、モンスターハンターも、毎日やってたら、めっちゃ強くなりますよね。それと同じです(笑)。
──(笑)。その歌に関して、レコーディングで意識している点はありますか?
AZU:私は言葉を大事にしたくて。ライブで何を歌っているのか分からなかったら、それはレコーディングでも聴き手に伝わらないと思っているんです。レコーディングって、そこだけを直したり、ちょっと音量を上げたりして聴きやすくすることができると思うんですけど、ライブできちんと発音できない言葉は、たとえレコーディングで丁寧に録ったとしても、その曲を初めて耳にする人は、「えっ、今何て言った?」ってなるような気がしているんです。そこは強く意識をして、たとえば「え」が「へ」に聴こえないかといったことは、すごく気を付けています。それに、新曲って実際は、レコーディングを終えてから、ライブで歌うことがほとんどなので、レコーディングで言葉があやふやだと、ライブではもっと聴こえなくなりますから。
──それでは最後に、改めてベスト盤の聴きどころを紹介してください。
AZU:ファンの方には、私と同じように、皆さん自身の10年も振り返られるようになっていると思うし、私のことを知らない人には、AZUを知ってもらえるアルバムになっていると思っています。「Thank you」も、私は大切な人に向けて、感謝の気持を歌った曲なんですけど、たぶん皆さんも、それぞれに感謝している人がいると思うので、そういう人にもこの曲が届いたらいいなという気持ちで作りましたし、感謝したい人を思い浮かべながら聴いてもらえたら、嬉しいですね。
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