日本のR&Bシーンを牽引し続けるシンガーJAY’ED。LDH移籍後初となるアルバムをリリース!
JAY’ED『Here I Stand』インタビュー
JAY’ED『Here I Stand』インタビュー
2017/06/15
JAY’ED:はい。この曲は、僕もラップっぽく歌いたいと思ってました。現行のHIP HOPではなく、ちょっとオールドスクール感のある曲にしました。歌詞は世界観を6人で話し合ってテーマを決めていきました。音楽を極上の宝として例えて、その宝を奪いに行く。僕たちはその宝を奪うスペシャリスト集団っていう設定。ラップパートではそれぞれ役回りを明確にしていって、僕とKAZUKIくんが宝を獲りに行くっていう構成です。でも、実際に獲りに行くのは女性のハートで、そこには”俺たちのヤバイ音楽を女性に届けるぜ”ってメッセージを込めています。この6人だから描けた、ストーリー性のある壮大な楽曲に仕上がりました。制作では、僕がまずはサビやヴァース1の歌詞を作って、それをみんなにLineグループで渡して。あとは、みんなで映画のようなシーンを思い浮かべながら、それぞれで歌詞を書いていきました。
──最初にサビの歌詞を考えた時点で曲の方は出来上がっていたのですか?
JAY’ED:いいえ。最初に僕がサビの歌詞を考えた時はビートの状態でしたね。ビートを聴きながら、日本語でも英語でもない宇宙語みたいな言葉を発しながら何となく考えて。それをもとにサビやヴァースを考えて、みんなで膨らましていきました。
──ラップの曲と言えば、今回AKLOさんともコラボされていますよね。
JAY’ED:そうですね。僕はラッパーの人と共演することは多いんですが、それはあくまでも僕が歌い手としてのことで。ガッツリ僕もラッパー的にというケースはあまりないんです。なので、AKLOさんの韻の付け方とか非常に勉強になりました。
──その他にも今市隆二さんが参加された曲もありますが、彼とのやり取りはいかがでしたか?
JAY’ED:まず、今回のレコーディングでは三代目 J Soul Brothersでは普段できない何かというか、また違った良さが出るといいなと思って、曲もよりブラックテイストなものを作ったんです。レコーディングしてみて、最終的に素晴らしい曲をコラボレーションできたと思っています。それと、僕にとっては今までは女性とのデュエット曲はあったのですが、男性とのデュエット曲は初めての体験でもあったんです。
──ツインボーカルのような状態ですよね。
JAY’ED:そうなんですよ。ラッパーをフィーチャーした曲はいくつかあるのですが、ガッツリと歌い手の男性がいるのは初めてで。なので、どういう風に歌うのがいいのか、色々と考えました。彼の方は慣れていると思うのですが、僕にとってはかなり新鮮な感じでやらせてもらいましたね。いい意味で彼とは声質も違うし、いい作品ができたんじゃないかと思っています。
──今作には、過去にJUJUさんへ提供した「明日がくるなら」のセルフカバーも収録されていますが、この曲に関してはいかがですか? 再度レコーディングしてみて、改めて気づいたことなどはありましたか?
JAY’ED:そうですね。JUJUさんスゲェーなって(笑)。自分で言うのもあれなんですけど、いい曲だなって思いました。なんか、それと同時にこの曲を作った時のことも思い出して。
──どんなことを思い出されたのですか?
JAY’ED:もともとこの曲は共通の知人の結婚式がきっかけでして。JUJUさんと僕の席が隣りだったんですね。で、その時に色々喋っていて “今度一緒に何かできたらいいよね” なんて話があったんです。僕の中では、多分、そのままになっちゃうかなと思ったんですけど、しばらくして本当にJUJUさんからオファーを頂きまして。で、その時に映画の主題歌になることも決まっていたんですけど、僕が作った曲が期日の3日くらい前になって “やっぱり違うんじゃないか?”ということになりまして。それで泊まり込みの緊急合宿をすることになったんです。それはすごくしんどいことだったんですけど、最後に曲が出来た時に僕らの中では “これは名曲ができた!” って確信が持てて。なんか、今思えばすごく良い経験だったんですけど、そういったことを思い出しながらセルフカバーさせてもらいました。
──では、最後に改めて今作の聴きどころとファンへのメッセージをお願いします。
JAY’ED:今回、僕にとっては3年ぶりのアルバムで、特に「Here I Stand」は僕の決意を表わした曲になっています。また、アルバム全体としてはすごくライブを意識した構成になっていて、1曲目から飛ばして、途中で様々なアーティストとのコラボがあって。そして後半にアッパーな曲があって、最後にバラードの「Here I Stand」で全てを出すというか。最後の「Here I Stand」まで聴いて頂くと、ライブに行ったかのような感覚も味わえると思います。ぜひたくさんの方に聴いていただけると嬉しいです。
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