──ところで、２人の音楽ルーツについてもお聞きしたいのですが、どのような音楽を聴かれていたのでしょうか？

一聖：僕はまず子供の頃にピアノを始めたので、先ほども言った通りクラシックを聴いていました。その中でもショパンが大好きで、「幻想即興曲」という曲は今でもよく聴いています。

──そこからヴィジュアル系に目覚めたのはXだったと。

一聖：そうですね。小学校高学年の頃にJ-POPを中心に色々聴くようになって、「これはアコギ弾けるな」と思ってアコギを買ってもらったんですが、その直後にXの存在を知って。当時は解散していたんですが、「このバンドやばくね？」と。そこから一気に火がつきました。

──他に聴いていたヴィジュアル系は？

一聖：メッチャあります。DIR EN GREYやMERRY、他にもMUCC、BAROQUE、蜉蝣、Psycho le Cémuとか。ライブにもよく行ってましたね。挙げたらキリが無いです（笑）。

──今もシーンの中心を走り続けているバンドばかりですね。では、一樹さんのルーツも教えてください。

一樹：僕は中学生でGLAYに出会って。今でもライブを観に行くぐらい大好きなバンドなんです。世代的にそこから派生して行ってBOØWYだったり、氷室さんや布袋さんに影響を受けました。

──ヴィジュアル系バンドをやろうと思ったきっかけは？

一樹：高校生の時にGLAYやLUNA SEAしか知らなかったんですけど、当時同じ歳なのに地元のライブハウスでワンマンをやっているヴィジュアル系バンドがいて。その人達を見に行ってからは「こういう世界もあるんだ」と。どんどんハマっていきました。

──それでは改めて本作の聴きどころを教えてください。

一聖：「新人生」ってあまり聞いたことのない言葉だと思うんです。人生って “生まれてから死ぬまでの一回きり” というイメージがあるかもしれませんが、自分の中では無いと感じていて。色々と場面が切り替わるのは、人生においてたくさんあるというか。なので誰もが抱えているのが「新人生」ということを踏まえて聴いてもらえたらうれしいです。

一樹：僕達BugLugが復活して一発目の大事なシングル、これからのBugLugに期待して欲しいという第一歩目の作品なので、メッセージやサウンドを感じてもらいたいですね。さらに “「新人生」という表題曲を含めた3曲がBugLugだぞ” という気持ちを伝えているので、ぜひ聴いてください。

──最後に、9月からは47都道府県ツアーが始まります。意気込みをお願いします。

一聖：ファンに向けて言えることでもないかもしれないですが、「今の俺ってどうなんだろう？」つまり“未知” という感覚が強いです。だからこそ広がる未来も絶対あると思うので、そういったことを大切にして挑みたいと思います。

一樹：5人で立った久しぶりのステージが日本武道館でとても素晴らしい経験だったんですけど、それと同時に厳しさもたくさん教えてもらったんです。その上で47都道府県ツアーを通して、BugLugをファンと共にもっともっと大きなものにしていきたい。そしてファイナルで素敵な景色を作れたらなと思います。