滋賀県の全面バックアップのもと、2009年にスタート、今年で9回目!
イナズマロック フェス 2017速報レポート!!
イナズマロック フェス 2017速報レポート!!
2017/09/19
◉2017.09.15
◉2017.09.16
「イナズマロック フェス」は、西川が2008年に滋賀ふるさと観光大使に就任した際、「音楽を通じて地元にお返しがしたい」と言ったのがきっかけとなり始まったもの。滋賀県の全面バックアップのもと、2009年にスタート、今年で9回目を迎えた。
このイベントには有料エリアのメインステージ「雷神ステージ」と、誰でも無料で楽しめるフリーエリアがある。フリーエリアにはライブが行われる「風神ステージ」、ご当地キャラクターが出演する「龍神ステージ」、飲食ブースや滋賀県観光PRコーナー、キッズエリアなどが設けられ、ロックフェスの枠を超えた西日本最大級のイベントとなっている。
毎年9月の中旬、2日に渡って開催されている「イナズマロック フェス」だが、昨年は雷の影響で2日目の途中で公演が中止となった。それを受け西川は今年1月、野外フェスでは異例の”無料招待制での代替公演”開催を発表。「イナズマロック フェス 2017」の前日である9月15日に、同会場で「イナズマロック フェス 2016 リターンズ」として実施することとなった。
「イナズマロック フェス 2016 リターンズ」には、昨年ライブができなかった3組のアーティスト、MAN WITH A MISSION、UVERworld、T.M.Revolutionが出演。トップバッターのMAN WITH A MISSIONは「(昨年)西川ノ兄サンガ英断ヲ下シマシテ。悔シソウナ顔ヲ今デモ覚エテイマス」と話し、西川が「イナズマ」にかける想いをその時改めて感じたという。「Emotions」「Seven Deadly Sins」「Dead End in Tokyo」など、シングル曲を中心に8曲プレイした。
続くUVERworldは「一年前、雨で中止と発表された瞬間から、一年後を最高の日にすると俺たちは決めていた」と力強い言葉を残した。「去年の想いをここで晴らそうぜ」「最高を見たいやつは俺たちについてこい」と、「7th Trigger」「ALL ALONE」「Q.E.D」など全8曲を披露、オーディエンスを魅了した。
「リターンズ」のトリをつとめたのはT.M.Revolution。「HIGH PRESSURE」「WHITE BREATH」「HOT LIMIT」「RAIMEI」「HEART OF SWORD ~夜明け前~」など、代表的なナンバーを最新のアレンジでプレイした。西川は昨年イベントが中止になった夜、出演するはずだったメンバーが食事に連れ出して「もう一回やろう」と言ってくれたことを告白。当時のことを思い出して涙ぐむ一幕もあった。イベントのタイトルについては、「”リベンジ”じゃなく”リターンズ”ということに意味がある。みんなが帰ってこられる、帰ってきたくなる場所にしたくて、このイベントがあります」と話した。そして「最後に重要なお知らせをさせていただきます」と神妙な顔で切り出し、「2017年9月16日、17日に『イナズマロック フェス 2017』を開催させていただきます」とユーモアたっぷりに締めくくった。こうして一年越しで「イナズマロック フェス 2016」を完結させた。
この「イナズマロック フェス 2016 リターンズ」の模様は、11月3日(金・祝)フジテレビNEXTで夜10時からオンエアされる。
翌日の 「イナズマロック フェス 2017」1日目は、朝から降りしきる雨の中でスタート。「雷神ステージ」には、T.M.RevolutionからEXILE THE SECONDまで、音楽ジャンルにとらわれない様々なアーティストが出演。また、ライブのセット転換の時間に出演するパフォーマーも、ニューヨーク、カラテカ、フースーヤ、原口あきまさ、藤崎マーケットと豪華な顔ぶれで、雨の中、客席を大いに沸かせた。
1日目のオープニングアクトに登場したのは感覚ピエロ。Vocal & Guitarの横山は、4年前の2013年、「イナズマ」に観客として訪れたのだという。その時には遠いと思ったステージに今自分たちが立っている、まさに”客席から、いつかはあのステージへ”というドリームを実現した。「拝啓、いつかの君へ」、「疑問疑答」など4曲をプレイ。「来年はちゃんとしたアクトとして戻ってこようと思います!」と宣言した。
三日月大造滋賀県知事によるイベント開会宣言のあと、トップバッターとしてT.M.Revolutionが登場。「(イナズマは)みんなにとっても俺にとっても一番大切な場所」とし、雨の降りしきる空を見て「いい天気だ。こんなに伝説にふさわしい天気はない。この2日間が、ここに集まっている全員で作る伝説になります」と誓った。プレイする楽曲は「AMAKAZE -天風-」をはじめ、「Goin’」「Pied Piper」など、普段イベントではあまり披露しないアルバム曲ばかりをチョイス。「ウルワシキセカイ」では、ステージ上で腕立て伏せをしてみせるなど、雨をもろともしないパフォーマンス、圧倒的なステージングを見せた。最後は雨に濡れたステージに仰向けになり、全身で雨を受け止めてから、「2日間、存分に暴れてください」とステージを後にした。
お笑いコンビ、ニューヨークのパフォーマンスに続いて登場したのは、9月10日に横浜アリーナワンマンを行ったばかりのKEYTALK。T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」をSEにして姿を現すと、観客は予想外の演出に笑顔になる。「今日は雨ですけれども、特別な日にしましょう」と、6月リリースの「黄昏シンフォニー」や、8月30日にリリースされた新曲の「セツナユメミシ」など、シングル曲を中心に6曲をプレイした。
カラテカのステージに続いては、04 Limited Sazabysの登場。彼らは2014年にフリーエリアのステージ(風神ステージ)に出演、その翌年メジャーデビュー。昨年の「イナズマ」では「雷神ステージ」のオープ二ングアクトとして出演し、今回ついにメインアクトとしての出演を果たした。今年は初の武道館ライブ、アジアでもライブを行うなど、勢いに乗っている彼ら。「3年前のステージ、あの時の気持ちを思い出します。去年から1年、いっぱい力を溜めてきたんで、それを残していきます」と話した。最新シングル「Squall」や、昨年リリースのアルバム『eureka』に収録されている「Warp」など、合計8曲を披露した。
フースーヤの漫才に続いて登場したTHE ORAL CIGARETTES も、「イナズマ」の出演はフリーエリアのライブステージからスタート、昨年初めて雷神ステージ(メインステージ)に進出したバンドだ。次第に強くなる雨の中、「Shala La」「きづけよBaby」とビートのきいたナンバーを繰り出す。9月27日リリースのニューシングル「BLACK MEMORY」など全部で7曲をプレイした。「去年のイナズマは中止になって残念だったけど、西川さんがイベントにかける想いを知った。俺らバンドも、このイベントが明日しっかり終わるまで力を貸したい」「自分たちに何ができるかわからない。でも、あなたたちと絶対的に通じ合ってることがある。イナズマロック フェスが大好きなことです」と盛り上げた。
原口あきまさが確かな芸で客席を盛り上げた後は、Fear, and Loathing in Las Vegasのステージ。彼らは2015年の「イナズマ」以来、2度目の出演となる。「帰ってきたよぉぉぉぉ!」と叫び「Rave-Up Tonight」でライブスタート。大地を揺るがす轟音、爆音、インパクトの強いステージングで、一度観たら忘れられないバンドだ。2017年10月25日のニューアルバムの発売に先駆けてMVが公開されている新曲、「Return to Zero」も披露。ハードなサウンドの途中にパラパラ風の可愛い振り付けが盛り込まれているあたりが彼ららしい。「今日と明日、無事に終わるように」と全6曲をパワフルにプレイした。
藤崎マーケットに続いて、「イナズマ」の常連でもある滋賀県出身のバンドUVERworldが登場。「俺たちにとって大切な日。雨なんかに奪わせない」と言うように、彼らにとっても「イナズマ」は思い入れのあるイベントになっている。「滋賀に来るたくさんのアーティストを見てきた、いつかあんな風になりたい、と。僕たちも昔は、あなたたち(オーディエンス)と同じ場所にいた」と、強いメッセージを発信。「ナノ・セカンド」「WE ARE GO」「ALL ALONE」「Q.E.D」など、全部で9曲をプレイ。聴く者を歌詞の世界に引き込む、熱いステージを魅せた。
お笑いコンビ・アキナの漫才の後に1日目のトリとして登場したのは、大勢のダンサーを引き連れて豪華なステージを見せたEXILE THE SECONDだ。意外にも「ロックフェスに参加するのは初めて」だと言う。「イナズマロック フェス、みなさん楽しんでますか?最後まで一つになって最高の思い出作りましょう」と会場を盛り上げる。「SUPER FLY」「YEAH!! YEAH!! YEAH!!」など、キレのあるダンスパフォーマンスで魅了する一方、「Body」でしっとりと聴かせ、「Going Crazy」ではタオルを振り回し、エンターテイメント性溢れるステージだった。
アンコールでは、西川と一緒に「Choo Choo TRAIN」をプレイ。西川を先頭に縦一列に並び、お馴染みの「Choo Choo TRAINダンス」を披露すると、客席からはひときわ大きな歓声が上がる。EXILE THE SECONDのメンバーのセンターに入って歌い、最後には胴上げされた西川。驚きながらも嬉しそうな様子で、集まった観客に向け、「本当に雨の中、最後まで残ってくれてありがとうございました」と挨拶してステージを降りた。
1日目のステージが終わった後、夜9時に「イナズマロック フェス」のオフィシャルサイトにて、9月17日に開催を予定していた2日目を「台風18号の影響により、お客様の安全を最優先に考え、中止」とすることを発表した。コンサートチケット、シャトルバスの払い戻し方法に関しては、9月20日午前10時以降に同サイトでお知らせの予定。なお、払い戻しにはチケットが必要となる。
「イナズマロック フェス」は来年で10周年を迎える。T.M.Revolutionとしての活動は今年で21年目に突入。また、新たなヴォーカル・プロジェクト「西川貴教」としての活動も発表になったばかり。9月19日に「西川貴教」名義で初の楽曲となるTakanori Nishikawa feat. Shuta Sueyoshi (AAA)「BIRI x BIRI」(2017年9月22日全国公開映画『スクランブル』イメージソング)を、ゲストヴォーカリストにshuta sueyoshi (AAA)を迎えて配信リリースする。今後のT.M.Revolution、そして西川貴教としての活動にも期待が寄せられている。
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