超満員の大阪で支えてくれたファン、そしてメンバーへ伝えた感謝。

RIZE、結成20周年40公演に及ぶ国内ツアー完走!

RIZE、結成20周年40公演に及ぶ国内ツアー完走!

2017/11/20


Photo by 平野大輔

 

7年ぶりのオリジナルアルバム「THUNDERBOLT〜帰ってきたサンダーボルト〜」がオリコンウィークリーチャート10位、iTunesアルバムチャート ロック1位、総合2位を獲得し大きな話題を呼んだロックバンドRIZEが、11月18日(土)、結成20周年を記念し4月から40公演にわたって全国を駆け抜けた『RIZE TOUR 2017 “RIZE IS BACK”』の国内ファイナル公演をなんばHatch(大阪市浪速区)で開催した。
 
SOLD OUTの会場はRIZE登場前から異様な熱気に包まれる。オープニングナンバーは最新アルバムのタイトル曲「帰ってきたサンダーボルト」、暗転のステージにスポットライトが差し込まれるとそこにはJESSE(Vo.)が唯一人。その異様ともとれる光景から「RIZE IS BACK!!!」とシャウトが響き渡り、超低音が骨まで共振するトラップミュージックに合わせ無数レーザーの閃光が放たれる。バンドサウンドではなくラッパーからのスタートにまず度肝を抜かされた。そして照明による稲妻が落ちた次の瞬間には全メンバーがステージに表れ、モンスターバンドの堂々たる登場に圧倒された。

先逝したミュージシャンたちに捧ぐ鎮魂歌「ALL DOGS」ではメンバーのコーラスワークが美しいハーモニーを奏でる。アルバム収録曲が立て続けに披露されると、早くも客席は巨大なダンスフロアと化した。金子ノブアキ(Dr.)の研ぎ澄まされたビートに縦横無尽なグルーヴを紡ぎ出すKenKen(Ba.)、そして重厚なリフを刻むRio(Gt.)。圧倒的なライブパフォーマンスと爆音の音響、視覚に突き刺さる照明が最強のバンドサウンドをサポートする。

「ツアーを一言で表せる言葉を考えたけど”感謝”って言葉以外に出てこなくて、気付いたら貰ってるもんが多すぎて、この気持ちどうやって返せるかって想いで今日やってくんで」と40公演を支え続けてくれたファン、そしてスタッフへの想いを語ると、「RESPECT」から中盤戦に突入、会場全体が大きなグルーヴの塊となる「TKC」とますますボルテージが上昇する。

包み込むレーザーが美しい「In or Out」、オーディエンスが掲げるピースサインで平和への願いを一つにした「heiwa」。ラップ、トラップ、ロック、メタルとまさにミクスチャーなセットリストでオーディエンスをさらに引き込んでいく。

▼セットリスト(RIZE TOUR 2017 “RIZE IS BACK”/2017.11.18@なんばHatch)
M01. 帰ってきたサンダーボルト
M02. ALL DOGS
M03. Good Day
M04. NOTORIOUS
M05. ONE SHOT
M06. KAMI
M07. SILVER
M08. RESPECT
M09. TKC
M10. うしろの少年
M11. In or Out
M12. heiwa
M13. COLOURS
M14. JUSTICE
M15. PARTY HOUSE
M16. 日本刀
M17. Gun Shot
M18. Far Eastern Tribe
M19. カミナリ
EN1. Where I belong
EN2. NAME


JESSEに呼応するかのように金子がビートを刻み、このツアーで初めて語ったと、早逝した盟友K(Pay Money To My Pain)への想いと自らの決意を込めたMCと共に「日本刀」を放つ。ラスト曲はデビューを飾った「カミナリ」。オーディエンスから一人ピックアップして歌唱させるのが恒例だが、この日「歌わせたい人がいる」と指名されたのは元RIZEベーシストのu:zo(現ROS)、粋な指名に会場はこのツアー最大の熱狂に包まれ本編は幕を閉じた。
 
鳴りやまぬアンコールの中再登場するとステージ客席側に立ったジェシーがバンドメンバーへ向け「おれRIZERを代表してお前らのこと大好きだから。誰一人置いてかねえから」と涙が見え隠れする一面も。自らの居場所を示した「Where I belong」、前向きでハッピーなメッセージソング「NAME」を披露し、冷めやらぬ興奮の渦の中で国内ツアーは幕を閉じた。
 
今月末にはアジアツアー(24日香港、26日上海)、12月20日(水)には日本武道館での初ワンマン公演が控えているRIZE、さらに加速度を上げて結成20周年メモリアルイヤーを突き進んでいく。

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