EXILE SHOKICHI、EXILE AKIRA、EXILE NESMITH、EXILE TETSUYA、橘ケンチ、黒木啓司が語る制作エピソード

EXILE THE SECOND、3rdアルバム『Highway Star』インタビュー

EXILE THE SECOND、3rdアルバム『Highway Star』インタビュー

2018/03/27

──8曲目に収録されたアルバム初収録曲「HEROES」は、人気ゲーム『ガンダムヒーローズ』の主題歌に起用された楽曲ですよね?

橘ケンチ:はい。でも実はEXILE THE SECONDとして、以前から温めていた楽曲で、本格始動した2年前からデモ曲として持っていたんです。スケール感が大きくて、メロディや曲自体がキャッチーなので、一番ベストなタイミングでリリースしたいと思っていたんですが、そんな時にゲーム『ガンダムヒーローズ』さんとのタイアップの話をいただいて、タイトル含めてぴったりだねということで主題歌に起用していただきました。〈受け継いだ力で新時代の強さで〉という歌詞があったり、EXILE THE SECONDのマインドや想いも表現しつつ、ガンダムの世界観にもしっかりマッチして共感してもらえるような歌詞をSHOKICHIが書いてくれました。シングル曲としても十分リリースできるレベルの楽曲に仕上がったと思います。

──9曲目に収録されたアルバム初収録曲「日昇る光に~Pray for Now~」は、黒木啓司さんによるディレクションで完成した楽曲なんですよね?

黒木啓司:せっかくいただいたチャンスだったので、最後まで自分の感覚にこだわってこの曲をディレクションしました。僕自身、野球一色で青春時代を過ごしましたし、今はいろんなジャンルの選手と出会う機会もあり、スポーツに対する熱い想いはずっと持っていました。なので、スポーツをされている方が試合の前に聴いたら心が奮い立つ、EXILEの「24karats」のような楽曲をEXILE THE SECONDにも欲しいと思ったんです。そんな僕の想いをこの「日昇る光に~Pray for Now~」で実現することができました。どんな楽曲にするべきか、作詞を手がけたSHOKICHIとディスカッションを重ねながら、イチから作り上げていきました。歌詞には、一瞬に懸ける力、大和魂が宿るような言葉が紡がれています。トラック制作にも参加してアイディアを伝えて反映してもらったり、レコーディングやTD作業にも立ち合いました。曲の構成はもちろん、歌った後の「ハッ」とか歌う前の「フッ」という息づかいまで、リスナーの立場になって感動するかどうかを基準に何度もリクエストして作り上げた楽曲です。ぜひ聴いていただきたいですね。

──10曲目に収録されたアルバム初収録曲「Back 2U」は、EXILE SHOKICHIさんのソロ曲です。どんな想いで制作していった楽曲なのでしょうか?

EXILE SHOKICHI:前作に収録したソロ曲は、テンポ感のある耳馴染みのいい楽曲だったので、今作ではもうちょっと自分のドープでコアな部分をお見せできたらという想いで、こういう曲調にしました。歌詞は、愛しすぎて歪んでしまった愛がテーマになっています。愛しすぎて押しつけな愛になってしまったり、自分よがりな愛になってしまったりするケースってあると思う。そういうドロドロしたテーマを濃厚なR&Bで表現した楽曲。たまにはダークなEXILE SHOKICHIを演じてみるのもいいかなと思って制作しました。

──11曲目に収録されたアルバム初収録曲「Young Forever」は、どのような世界観の楽曲でしょうか?

EXILE NESMITH:主人公はピュアな恋心を持っている男の子。〈これがこれが恋だと切なさが教えてくれた〉という歌詞にも初々しさを感じますよね。歌詞を見て「ああ、わかる!」とか、自分の経験と照らし合わせて楽しんでもらえるような楽曲だと思います。曲調も2000年代くらいのR&Bを感じさせるので、ちょっとした懐かしさも感じていただけると思います。個人的には、それこそ二代目J Soul Brothersの頃に歌っていたようなテイストとメロディだなという印象もありました。僕らの世代だからこそ今もリアリティを持って歌える曲調であり、さらに自分たちが経験してきた過去の恋心を今の年齢になって歌えていることが、この曲のポイントだと思います。

──12曲目に収録されたアルバム初収録曲「On My Way」ですが、この曲ではEXILE TETSUYAさんがカホンで参加しているそうですね?

EXILE TETSUYA:今年の始めにSHOKICHIから「よかったらこの曲でカホンを叩けます?」と打診があったんです。今まで僕が楽器に触れることはなかったんですけど、タップをやっているせいかSHOKICHIの中では打楽器のイメージがあったんでしょうね(笑)。自分としてもDANCE EARTH PARTYを通じてカホンは親しみのある打楽器だったので、せっかくなのでチャレンジしてみることにしました。まず、楽器屋さんでカホンを買ってきて毎日練習しました。僕も初めての挑戦だったので、「On My Way」はアルバムの中でも特に思い入れがあります。歌詞については、それぞれの人生と照らし合わせた表現や、今後のEXILEにつながる想いなど、今の僕たちの想いがたくさん詰まっています。今作がリリースされる3月末に、卒業など人生の分岐点を迎える方も多いと思うので、そういった何かが変化する瞬間に聴きたくなる曲の1曲として、この「On My Way」を添えていただけたら嬉しいです。

──13曲目に収録された「Last Goodbye」は、「Route 66」のカップリング曲でした。アルバムに収録されることで、改めてリスナーにどんな風に聴いて欲しいですか?

EXILE AKIRA:それぞれの道があって、希望があって、そこに向かって進んでいくから別れがある。そんな世界観を歌った楽曲です。別れの曲ではあるんですけど、個人的には思い出を共有してきた仲間とまた次のステージに行こうという、前向きな意味合いにも感じられる楽曲だと思っています。全国ツアーでも印象的な場面で「Last Goodbye」を披露しているので、『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 “ROUTE 6・6”』というライヴの旅を思い出してもらえる1曲になっているのではないでしょうか。僕たちにとって節目となる今作を締めくくる楽曲としても、EXILE THE SECONDの作品の中でひとつ大きなピリオドを打つ楽曲に育ってくれたと思っています。

──ここまで全13曲を解説していただき、今作を振り返っていただきました。アルバムの流れを含めてどのような作品に仕上がったと実感していますか?

橘ケンチ:アルバムを象徴するロック・テイストの「Route 66」から始まって、「Last Goodbye」で終わる構成は制作当初からイメージできていました。その中で本当にバラエティに富んだ、EXILE THE SECONDの振り幅の広さを提示できたアルバムになったんじゃないかなと思います。

EXILE TETSUYA:レゲエ・テイストなセクシーな楽曲もあれば、オーソドックスなアゲアゲ曲もあって、本格始動から2年経ってようやくEXILE THE SECONDの集大成をお見せする作品が作れたと実感しています。それはSHOKICHIが日々努力して音楽マンとしての才能を広げていったことが、やっぱり大きかったと思います。

EXILE SHOKICHI:ありがとうございます!これは個人的な感想ですが、今のEXILE THE SECONDの等身大を表現できた「On My Way」が作れたことが、今作のひとつのポイントになったと思います。サビで〈まだまだ夢の途中〉と歌っているので、この曲を聴いて今のEXILE THE SECONDを感じて欲しいです。

黒木啓司:EXILEの再始動を前に、EXILE THE SECONDの集大成となるアルバムが作れたと思っています。この作品を引っさげてEXILEのツアーに乗り込んで行きますし、このアルバムが僕たちの今持っている力でもあります。これまでも僕たちは磨けば光る曲をたくさん作ってきたので、ファンの方たちにも曲を掘って磨いていって欲しいですね。メジャーもアンダーグラウンドも関係なくなっているこの時代で、その両方に通じることをやれているグループが、僕たちEXILE THE SECONDだと思っています。

──今年はEXILEの再始動が決定しています。EXILE THE SECONDとして活動してきたことを、どのようにフィードバックしたいと考えていますか?

EXILE TETSUYA:2015年のEXILEツアー『“AMAZING WORLD”』から3年を経て改めて感じたことは、やっぱりEXILEありきのEXILE THE SECONDだということ。2017年の終わりにEXILEのメンバー会議をやった時、凄くワクワクしたんですよね。個人的にではありますが、客観的に見渡した時に「ああ、TVで観る人たちだ」というような感覚でした(笑)。みんながそれぞれのグループで切磋琢磨して輝きを増していった証拠だと思います。僕たちEXILE THE SECONDは、年長グループとしてEXILEを引っ張り、支えていかなければいけない存在でもあります。若いアイデンティティを引っ張り上げて、自分たちが持てる力をすべてを出し切りたいと思っています。

EXILE AKIRA:この2年でEXILE THE SECONDとして培ってきたものは、EXILEにとっても凄く大きなことになるんじゃないかなと思っています。EXILEは僕にとっても夢を実現させてくれる大きな存在で、大きな船でもあります。その点、EXILE THE SECONDは現実とひたすら向き合い、生身ひとつで勝負しているような感覚があって、6人が一丸となって道を切り拓いてきたことは絶対に大きな肥やしになっていると思うんです。僕たち6人が築き上げてきた新たなエンタテインメントは、EXILEの未来やこれからの可能性を築き上げていくには不可欠なはず。ここからまたみんなで一丸となって、面白いものを作り上げていきたいと思っています。EXILEメンバーでありながら、〈RoadtoEXILE〉の志で2018年を盛り上げたいと思います。

黒木啓司:EXILEのツアーも3年ぶりですし、自分自身のキャリアを考えた時にパフォーマーとしても集大成を見せていくような段階に入るのかなと思っています。1ステージずつを噛み締めながら、EXILE THE SECONDで培ったものをEXILEに反映していきたいです。それぞれの活動でパワーアップしたEXILEメンバーが、日本を盛り上げるというひとつの想いの元で3年ぶりに集結します。昔、EXILE ATSUSHIくんが言っていたように、EXILEオールスターの形が見られると思います。

──3rdアルバム以降、EXILE本体の始動もありますが、EXILE THE SECONDとしての今後の予定についても聞かせてください。

橘ケンチ:5月に幕張でファイナルを迎えるまでツアーは続くので、そこまでEXILE THE SECONDとしてはフル稼働していきます。その後はEXILEの活動へとつながっていきますが、その中でもEXILE THE SECONDの形、立ち位置というものを模索していきたいと思っています。

──EXILEのドーム・ツアーでも、EXILE THE SECONDの姿が見られるということでしょうか?

橘ケンチ:かもしれません。

EXILE NESMITH:可能性はあります。

EXILE AKIRA:いや、絶対に見せます!。

橘ケンチ:濁しゼロ(笑)。

EXILE AKIRA:じゃないと意味ないですから。爪痕を残しますよ(笑)。

──待望の3rdアルバムが完成しました。改めて、どのような作品に仕上がったと思いますか?

橘ケンチ:前作とはガラッと印象の変わったアルバムになったと思います。音楽的な振り幅の大きい作品であり、個々の将来のヴィジョンも浮かび上がってくるような、そんなイメージのアルバムに仕上がりました。EXILE THE SECONDとともに未来に向かって歩んでいける作品だと思いますので発売を楽しみに待っていてください。

EXILE TETSUYA:初回限定盤にはDVDが付属して、ファンクラブ&モバイルサイト限定商品の特典としてはメンバー監修のオリジナル・ルーム&ファブリックミストが付属します。今作は、聴いて観て、さらに嗅覚でも楽しめるアルバムになっています。前作では僕たちの自己紹介ができたので、今作ではEXILE THE SECONDの可能性を広げる楽曲が多く収録できたと思います。前作よりアゲアゲな曲が少ないかもしれませんが、逆に言えば今の年齢だから表現できる楽曲を多く収録できました。いろんなシチュエーションで楽しんで聴いていただけたら嬉しいです。

EXILE SHOKICHI:EXILE THE SECONDはここ2年間、思いっきり突っ走ってきました。これからEXILEが再び動き出すと、またひとつ時代が変わるんじゃないかなと思うんです。その時代のわかれ目に、この『Highway Star』に収録した楽曲がみなさんの心に刻まれることになれば、最高に嬉しいです。
 

この記事の画像一覧

(全0枚) 大きなサイズで見る。

EXILE THE SECOND
Highway Star
2018年3月28日(水)発売




■rhythm zone
[CD+3DVD]
RZCD-86541/B~D ¥6,980(本体価格)+税

[CD+3Blu-ray]
RZCD-86542/B~D ¥7,980(本体価格)+税

[CD+DVD]
RZCD-86543/B ¥3,980(本体価格)+税

[CD+Blu-ray]
RZCD-86544/B ¥4,980(本体価格)+税

[CD]RZCD-86545 ¥2,980(本体価格)+税



■[CD]
全形態共通
1.Route 66
2.アカシア
3.花鳥風月
4.Summer Lover
5.POW!
6.Sex Me Up feat. DEEP
7.Body
8.HEROES
9.日昇る光に〜Pray for Now~
10.Back 2U
11.Young Forever
12.On My Way
13.Last Goodbye

関連する記事

PAGE TOP