映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』のオープニング・テーマ
EXILE SHOKICHI「Futen Boyz」インタビュー
EXILE SHOKICHI「Futen Boyz」インタビュー
2018/10/01
EXILE SHOKICHIがシングル「Futen Boyz(読み:フーテンボーイズ)」を10月3日にリリース。今作は映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』のオープニング・テーマとして書き下ろされた楽曲であり、自身で作詞も手掛けた意欲作だ。ここでは、映画からどのようなインスピレーションを得て楽曲を完成させていったのか。制作の裏側に迫ってみよう。
取材:馬渕信彦
──前作「Underdog」に続く新曲「Futen Boyz」は、映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』のオープニング・テーマとして書き下ろした楽曲だそうですね?
EXILE SHOKICHI:久しぶりに書き下ろし曲を作ったので、凄く楽しかったです。お話をいただく段階で挿入されるシーンが決まっていたので、映画の世界観を自分なりに表現していきました。ダン(山下健二郎)、テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)の3人を見て、フーテンの寅さんじゃないですけど憎めない風来坊を表現する面白いパンチラインを作りたいと考えて、まず最初に〈純情 Futen Boyz〉という歌詞が思いつきました。あとは、〈1、2ステップでShow up〉という歌詞やそこのメロディ感で、ちょっとふざけてみたりと考えて言った感じです。
──『HiGH&LOW』シリーズの中でも、今作はアクションなしの純情ムービーということですが、EXILE SHOKICHIさんが映画を観た感想は?
EXILE SHOKICHI:面白すぎて、声を出して笑っちゃいました(笑)。『HiGH&LOW』シリーズの中でも、面白さという意味では一番かもしれません。ギャグの入れ方、パロディの使い方、映画としての起承転結もすばらしかったですね。
──そんな映画の世界観を具体的に楽曲へ落とし込むのに、どのような音をイメージしたのでしょうか?
EXILE SHOKICHI:とにかくファニーな感じにしたかったのと、僕の中では50‘sロッケンロールのイメージがあったんです。劇中でもリーゼントやライダーススタイルが登場するので、そんな要素を音楽に落とし込んで今回はロカビリー・ロッケンロール・トラップに仕上げました。制作にあたり、エルビス・プレスリーを始め50~60年代のUSロックやロカビリーは研究しました。
──そういったロカビリー音楽を研究したことで、新たな発見も多かったのでは?
EXILE SHOKICHI:かなりありました。サウンド的なこと以外にもライヴの演出方法やMVの作り方など、使えそうな素材はすべて僕の引き出しの中に詰め込みました。
──トラックメイカーのSKY BEATZさんには、先ほどお話いただいたような内容を伝えて、トラック制作をオファーしたということですよね?
EXILE SHOKICHI:はい。最初にキーワードをいくつか伝えました。ロカビリー、エルビス・プレスリーという言葉は確実に伝えましたね。あとは自分の頭の中で鳴っていた音のイメージを細かく伝えました。BPMは僕が指定しましたし、最初の印象的なギターのリフ、ビートのキックの感じなど結構細かく指示しました。映画の書き下ろし曲ということもあって制作時間が短かったので、自分の頭の中で何となく鳴っている音楽に、SKY BEATZのフレッシュなビートとアイディアをつなぎ合わせて作っていきました。
──今作「Futen Boyz」は映画のオープニング・テーマとして書き下ろした楽曲ではありますが、曲単体としてはどんな風に楽しんでもらいたいですか?
EXILE SHOKICHI:ライヴ映えする曲なので、自分のソロ・ライヴを想像して聴いて欲しいです。書き下ろし曲ではありますが、自分がライヴでパフォーマンスすることを念頭に置いて楽曲制作をしました。なので、「Futen Boyz」はライヴのこの辺で歌おうというイメージもできていて、EXILE SHOKICHIのソロ・プロジェクト自体がツアーの実現に向かって動いている感じですね。そういったライヴを中心に考えるという発想も、HIROさんから学んだことのひとつ。僕のエンタテインメントの根幹にあるのはHIROさんのイズムです。
──MVについても話を聞かせてください。まず、何と言っても実弟である俳優の八木将康さんとの初共演がトピックかと思います。共演は誰の提案だったのか?
EXILE SHOKICHI:僕の提案です。弟の八木将康があまやん(天野浩成)と 縦笛兄弟を演じているんですけど、凄くユニークな役なんですね。その世界観をMVに反映させたら面白いかなと思ってオファーしました。「Futen Boyz」自体が映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』ありきの曲だったので、MVを観ると映画の内容もイメージできるような映像にしたいと思って、2人には役のまま出演してもらいました。
──映画のシーンも挿入されていますしね。
EXILE SHOKICHI:そうですね。海外のMVを観ていても、映画のテーマ・ソングになっている曲のMVはわかりやすいですよね。この「Futen Boyz」に、そういう世界観をイメージしました。
──完成したMVを観て、どんな感想を持ちましたか?
EXILE SHOKICHI:照れ臭さかったですね(笑)。でも、弟と共演する機会なんて、こういうタイミングじゃないと実現することはなかったと思うので、ありがたかったですし貴重な経験になりました。
──将康さんはどんなリアクションでしたか?
EXILE SHOKICHI:仕事としてオファーしたので、マジメに取り組んでくれていました。MVの感想とか、そういったことはまだ聞いてないです。
この記事の画像一覧
(全0枚) 大きなサイズで見る。
関連する記事
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01