直感的な使い方で簡単に作曲ができる便利アイテム
ネイティブ・イントゥルメンツ「MASCHINE MIKRO MK3」徹底レビュー
ネイティブ・イントゥルメンツ「MASCHINE MIKRO MK3」徹底レビュー
2019/01/23
◉直感的なハードの操作性とソフトの機能性を併せ持った、高機能なグルーヴ制作/作曲ツール
ネイティブ・インストゥルメンツの「MASCHINEシリーズ」は、トラックメイキングに最適なソフトウェア/サンプル音源と、それらを直感的に操作できるハードウェアが組み合わさった、高機能なグルーヴ/楽曲制作システムです。
中でも「MASCHINE MIKRO MK3」は、本シリーズの特徴である操作性の高いパッド部分はそのままに、機能を厳選してコンパクト化に成功したモデルです。作業スペースのそばに置いておける、ちょうどいいサイズ感を実現しています。
本機はその見た目の通り、パッドを叩いて音楽を構築していきます。リズムトラックの打ち込みに最適な「パッド」と、メロディの演奏が行なえる「キーボード」、コード進行の作成に便利な「コード」、ステップシーケンサーのプログラミングが行なえる「ステップ」という、4つのモードを搭載。専用のソフトウェアである「MASCHINE Essentials」と組み合わせれば、多彩な音色をハード側で感覚的にイジりつつ、ソフト側で詳細なエディットを同時に行なうことができます。
リズムマシンやステップシーケンサーで制作をしているユーザーは、普段と同様のスタイルのまま、より効率的かつ楽しみながら作業が行なえるでしょう。本機の多彩なエフェクトを活用したり、視認性に優れた専用ソフトウェアでは複数のトラックやパターンを管理できます。
しかし筆者としては、トラックメイカー的な作業にあまり馴染みのない、打ち込み中心の方にこそ、本シリーズの恩恵が大きいように思います。というのも、MASCHINEのシステム上で作成したトラックは、音声ファイルやMIDIデータとして、ドラッグ&ドロップでDAWソフト上にインポートできるからです。ダンス系のビートや細かいループ、FX音など、本来であればゼロから練り上げることが大変な音でも、多彩な音色やループパターンを搭載している本機を使えば、手間なく作成できます。
より感覚的かつスピーディに制作が行なえる本機を導入すれば、それまでの作品とはひと味違う、新たなテイストを自分の曲に加えることがでしょう。
↑本機には、専用のソフトウェア「MASCHINE Essentials」に加えて、25種類のエフェクトやワンショット/ループ/フレーズサンプル、ドラムキットなど、1.6GB分の高品質な製品が付属する。また、MASSIVE、MONARK、REAKTOR PRISMといった、KOMPLETEシリーズのソフトシンセを使えるのもポイントだ
《SPEC》
●対応OS:macOS 10.12以上、Womdpws10以上
●外形寸法:320(W)×177(D)×45(H)mm ●重量:1.12kg
本記事掲載号
【特集】
YouTubeロングヒット曲 みきとP「ロキ」のパート別音源を聴きながらテクが覚えられる!
最新・最強のDTM BOOK
【コンテンツ】
・まずはスマートフォンやタブレットでDTMを始めよう
・プロが語る「DTM愛」:ピノキオピー、渡辺壮亮(嘘とカメレオン)、佐々木亮介(a flood of circle)
・パソコンとDAWソフトで音楽制作をしてみよう
・YouTubeロングヒット曲「ロキ」の制作手法をみきとPが明かす
・星野 源「Family Song」でDTMに挑戦!
・プロが作った書き下ろし曲のパラデータをダウンロードしてMIXをやってみよう!
【特選ミュージシャン】
・TeddyLoid
・Shiggy Jr.
関連する記事
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01