デビュー前にして “イギリスのグラミー賞”と称される<ブリット・アワード>の「批評家賞」を受賞
全英No.1新世代(イケメン)ピアノ・マン=トム・オデール、3年ぶりの来日にファン熱狂&一夜限りのプレミア・ライヴ敢行!
全英No.1新世代(イケメン)ピアノ・マン=トム・オデール、3年ぶりの来日にファン熱狂&一夜限りのプレミア・ライヴ敢行!
2019/03/16
トム・オデール
トム・オデールは2年半ぶりの来日公演のオープニング曲に、『コンステレイションズ』を選んだ。それは決して偶然ではなかったと思う。なぜならこの曲には“ピアノ・マンがお決まりのメロディを弾いている”と、まさに本公演でのトムの姿を描写するフレーズが登場するのだから。そう、3月14日に東京・渋谷ストリームホールで彼が敢行したのは、過去にフジ・ロック・フェスティバルで見せたバンド編成のライヴとは一線を画す、ソロのピアノ弾き語りによるパフォーマンス。飾りをはぎ取ることで、楽曲のクオリティ、メロディの美しさ、歌い手としての表現力と説得力を証明し、ピアニストとしての実力も見せつけて、これぞレス・イズ・モアと呼びたいショウを披露してくれた。
そもそも7歳の時にピアノを習い始め、曲作りも常にピアノを弾きながら行なっているトム。「ピアノ・ソロだと、生まれた時に近い形で曲を聴かせられるんだ」とMCで話していたが、ならば我々が目撃したのは、トム・オデールというミュージシャンの最もピュアで自然な在り方なのだろう。中でも、アルバム音源ではバンド・サウンドを強調していた『ゴー・テル・ハー・ナウ』ほか、セカンド『ロング・クラウド』以降のより作り込んだ曲をこういう形で聴くのは、新鮮極まりない。ただピアノ・ソロと言っても、時折床を踏み鳴らしてビートを加えたり、『ビハインド・ザ・ローズ』にはハーモニカを交えたり、随所で添えたちょっとした彩りが実に効果的だった。
そして、観客とアーティストの距離が近い親密な空間が生まれるのも、ソロならでは。曲の合間にトムは気さくに色んな話を聞かせ(この日は時差ボケで3時に目を覚まして代々木公園を散歩したとか)、彼自身がリラックスして演奏を楽しんでいることが、表情や言葉の端々から伝わってくる。2つの新曲を含む計12曲・80分のセットは、そうこうしているうちにあっという間に終わってしまったが、ラストのデビュー・シングル『アナザー・ラヴ』まで全曲がハイライト。「君たち全員をハグしたい気分だよ!」と挨拶してトムがステージをあとにし、客電が灯ってからも、しばらく拍手は止まなかった。
(テキスト: 新谷洋子)
<セットリスト>
Constellations
Heal
Wrong Crowd
Ordinary Love *new
Behind The Rose
Magnetised
Grow Old With Me
Go Tell Her Now
Tears That Never Dry *new
Half As Good As You
Can't Pretend
Another Love
*上記セットリストによるトム・オデールプレイリスト
https://open.spotify.com/playlist/1AunWf1JoeOf6BhLEIAKgI?si=hk48vDWHRMeWCjJWisLg0g
【最新リリース情報】
3rd アルバム 『ジュビリー・ロード』
輸入盤/配信にて発売中
再生/購入リンク: https://lnk.to/JubileeRoad
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