ナニワの光速ウクレレ少年が2ヶ月連続配信シングルをリリース!
近藤利樹「VOLARE」「SUNNY SIDE」インタビュー(この夏、FUJI ROCK FESTIVAL’19に史上最年少で出演)
近藤利樹「VOLARE」「SUNNY SIDE」インタビュー(この夏、FUJI ROCK FESTIVAL’19に史上最年少で出演)
2019/08/01
今年12歳になったばかりの現役中学生、近藤利樹。“ナニワの光速ウクレレ少年”として様々なメディアに取り上げられる彼が、ジプシーキングスの名曲「VOLARE」を大胆にウクレレサウンドでカバーした楽曲に続き、マリンバ奏者SINSKEとのコラボ楽曲「SUNNY SIDE」をリリースした。ここでは、レコーディングでのエピソードを中心に、KAMAKAのウクレレを愛用している理由や、今後予定されているライブへの意気込みなどを聞いた。
取材:東 徹夜(編集長) 写真:小貝和夫
──ジプシーキングスの「VOLARE」は以前から知っていた曲なのですか?
近藤:僕はNHK Eテレ「ムジカ・ピッコリーノ」という音楽番組で、ジャンゴという役で出させてもらっているんですけど、その番組で演奏したのがきっかけです。で、めっちゃノリのいい曲だなと思って、今回カバーさせてもらいました。
──「ムジカ・ピッコリーノ」で演奏したのはいつ頃?
近藤:4月くらいだったと思います。
──演奏は譜面で覚えていくのですか?
近藤:いえ、音を聴きながら演奏して覚えていく感じです。
──カバーするにあたって、何か大変だったことはありますか?
近藤:(持参してくれたウクレレをシャカ、シャカと鳴らす)この演奏が難しくて。
──それは何という奏法でしょう?
近藤:何やろう。ストラミング!? っていう変な早弾きの奏法。これをいっぱい入れています。
──そのアイディアは最初から思い付いたの?
近藤:はい。曲のデモを初めて聴いた時にも思い付いたし、ある程度聴き込んだ後でやりたいと思ってました。
──その他にも、近藤くんのアイディアが反映されている部分はあるのですか?
近藤:例えば、イントロのフレーズを弾く時にも自分でリズムパターンを考えたり。そういったアイディアは積極的にアレンジャーさんにも伝えるようにしました。
──レコーディングでは何回くらい「VOLARE」を弾いたのですか?
近藤:何回というか、最初に1曲を通して演奏して。その後は、Bメロだけ録り直そうとか。そんな感じで10回くらいは弾いたと思います。
──集中力は高い方だと思いますか?
近藤:3〜4時間はブースに入ったままだったと思います。
──レコーディングでは緊張するタイプですか? それとも緊張はしない?
近藤:特に緊張はしないです。
──今日持ってきてくれたウクレレは、実際に「VOLARE」のレコーディングでも使ったものですか?
近藤:はい。
──特徴を教えていただけますか?
近藤:これはKAMAKA(カマカ)というメーカーのウクレレで、テナーサイズです。
──サイズはテナーなんですね。
近藤:基本テナーを使っています。ソプラノは今までレコーディングで1回くらいしか使っていないと思います。
──その理由は?
近藤:やっぱり、ソプラノはフレットとフレットの間が狭いので押さえづらくて。テナーだった色んな押さえ方ができるし。
──メーカーとしてKAMAKAを選んでいるのは?
近藤:何て言うんやろ(ウクレレを弾き出す)。う〜ん、なんか、「コクのある音がする」(笑)。
──ウクレレの表現で「コク」って初めて聞きました(笑)。
近藤:なんか、ウクレレによっても違うんですけど、KAMAKAの場合は、特にサウンドホールの近くを弾いた時の音が好きで。これはホンマに好みだとは思うんですけど。
──材質が関係しているのですかね?
近藤:いや、木は同じでもメーカーによって全然鳴りが違うんですよ。例えば、僕はkoaloha(コアロハ)というメーカーも好きですけど、やっぱり材質は同じでもKAMAKAとはちゃうし。
──そんなKAMAKAを使ったプレイで、「VOLARE」で特に聴いてもらいたい箇所はどこでしょう?
近藤:イントロのアルペジオにはこだわっています。
──というと?
近藤:ここはウクレレ1本で弾いてるんですけど、めっちゃ音をたくさん出すようにしていて。メロディーと和音が両方鳴ってるみたいな演奏になっていると思います。ここはぜひ聴いてもらいたいです。
──その他はどうですか?
近藤:サビに入る前の演奏だったり、あと間奏で単音の早弾きをしているのですが、そこも聴いてもらいたいです。
──わかりました。では、続いて7月17日リリースの「SUNNY SIDE」についてお聞きします。こちらはマリンバ奏者のSINSKEさんとのコラボ曲ということですが。
近藤:実は最初に候補曲が2曲あったんです。で、「どっちがいいか。選んで!」って、それで好きな方の曲がこっちだったんです。
──SINSKEさんから届いたデモ曲には、ウクレレのガイドメロディーのようなものが入っていたのですか?
近藤:そうですね。
──最初にこの曲の方が好きだと感じたのはどこの部分で?
近藤:(実際にウクレレを弾きながら)このBメロで使われているメロディーです。
──「VOLARE」に比べるとテンポが少し遅めですけど、「SUNNY SIDE」を演奏する上で心がけた点はどこでしょう?
近藤:この曲は感情を込めるのに必死になったというか、頑張りました。
──感情?
近藤:最初、「陽の当たるところを思って感情を込めたらいいよ」って言われたんですけど、自分には恋愛の曲にも聴こえてきて。だから、そういう気持ちも入れていきました。
──それは、どんな恋愛だったのでしょう?
近藤:心が温かくなるような?! 誰かが、誰かを好きみたいな(笑)。でも、その時は自分の好きな人を想像して演奏してました。
──そうだったんですか。そこはとっても明るかった?
近藤:そうだと思います(笑)。
──ところで、この「SUNNY SIDE」でも近藤くんの方から楽曲のアイディア出しなどはされたのですか?
近藤:はい。例えば、ソロはかなりこだわって考えて作りました。
──ソロは何パターンくらい考えたのですか?
近藤:全然違うパターンを5つくらい、似たようなパターンはめっちゃありました。で、その中から選びました。
──レコーディングでは、SINSKEさんも一緒だったのですか?
近藤:はい。
──どんな話をされたのですか?
近藤:曲に関して言うと、SINSKEさんが演奏している箇所では僕はアルペジオを弾くようにしようとか。
──SINSKEさんのマリンバはいかがでしたか?
近藤:むっちゃ、強弱がすごくて。あと、3つも4つもバチ?を同時に持っているんですけど、1つはメロを弾いて、別のではコードを弾いてるみたいな。そこはすごいなと思いました。
──近藤くんとしては「SUNNY SIDE」のどの辺りを皆さんに聴いてもらいたいですか?
近藤:いっぱいあるんですけど、まずはオクターブっぽく弾いている部分の下のベースだけ変わっていく進行だったり。あと、コードは変わっていくけど、同じメロディーを弾いているところもあって。そういった部分を聴いてもらいたいです。
──わかりました。さて、この夏は「FUJI ROCK FESTIVAL’19」にも出演されるそうですが、ライブではどんな演奏を披露したいと思っていますか?
近藤:とにかくお客さんも自分も楽しめるライブにしたいと思っています。
──やはり、レコーディングとは演奏も違ってきますかね?
近藤:全然違ってくると思います。レコーディングでは丁寧に弾くことを心がけていますけど、ライブではお客さんの反応に合わせて盛り上がるように弾きますし。それはサビの弾き方とかでもわかると思います。
──ではそういった演奏が見所ですね。
近藤:はい。レコーディングとは違った演奏を楽しみにして頂ければと思います。「VOLARE」も弾く予定なんですけど、「VOLARE」ではお客さんに歌ってほしいです!
ウィンターライブ「いつだってウクレレが好き」開催決定!
近藤利樹と過ごす、ハートウォーミングなウィンターライブ!
是非お越しください!
■12月21日大阪@Soap opera classics-Umeda-
11:30開場/12:00開演
■12月22日東京@Future SEVEN(南青山)
13:00開場/13:30 開演
詳細はこちら
http://www.kondotoshiki.com/
関連する記事
2022/02/25
2019/10/18
ニュース
2023/12/25
2023/12/20
2023/12/18
インタビュー
2023/03/23
2022/09/15
2022/05/26
2022/01/26
特集/レビュー
2023/04/03
レクチャー
2022/11/15
2022/11/01