名盤「一触即発」発売から45周年。再発プロジェクト第三弾

四人囃子、1989年の再結集ライブ「FULL-HOUSE MAINEE(フルハウス・マチネ)」初DVD化!

四人囃子、1989年の再結集ライブ「FULL-HOUSE MAINEE(フルハウス・マチネ)」初DVD化!

2019/10/25


四人囃子
四人囃子「FULL-HOUSE MAINEE(フルハウス・マチネ)」四人囃子「FULL-HOUSE MAINEE(フルハウス・マチネ)」

 

日本のロック・バンド、四人囃子。彼らの代表作であるアルバム「一触即発」が1974年に発売されてから、今年で45年が経つ。当時、英米のロックに影響を受けた弱冠20代の若者4人が、独自に創り上げたオリジナリティ溢れるロックの原石を開花させ、それまではNGとされていたレコーディング手法も新たに取り入れながら、日本初のセルフ・プロデュース・アルバムを産み出した。

そのリリースから45周年を記念して、四人囃子再発プロジェクトが始動。10月23日に、第一弾「一触即発デラックス・エディション」が発売、11月20日には、第二弾として「一触即発」のアナログ復刻が予定されているが、同時発売で長い間復刻が望まれていた映像作品「FULL-HOUSE MATINEE(フルハウス・マチネ)」がついに初DVD化になる。

このライブは1989年9月22、23日に東京・MZA有明にて開催された四人囃子、唯一の公式映像作品。同年12月にビデオとLDにて発売されたが、現在では入手不可能。オリジナル・ギタリストである森園勝敏と佐藤満が参加したことにより、70年代の名曲の数々が演奏され、ヒストリー的作品としても楽しめる内容になっている。この後、四人囃子は再結集し、2001年のうつくしま未来博でのライブまで、断続的にパフォーマンスを繰り返していくのだが、その契機にもなった作品である。

このライブの収録曲は1989年に発売されたアルバム「Dance」を中心にしながらも、「一触即発」「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」「なすのちゃわんやき」「ハレソラ」「NOCTO-VISION FOR YOU」といった70年代の作品も収録。しかも、オリジナル・ギタリストが参加した“五人囃子”としての演奏もあり、正にこの作品でしか見ることの出来ない映像を収録している。加えて、このライブには、ホッピー神山、棚沢雅樹、大堀 薫、西薗まり、藤沢佳宏の気鋭のミュージシャン達が脇を固め、常に変化を遂げてきた四人囃子のサウンドの再現に尽力している。メンバーの変遷を経ながらも、常に“前衛ポップ”を目指してきた四人囃子。その彼らのサウンドの魅力を十二分に楽しめるのが、この「FULL-HOUSE MATINEE」だ。

四人囃子「一触即発」発売から45年、そして「FULL-HOUSE MATINEE」発売から30年。今回のリリースに加え、来年も再発企画が予定されているので、是非ご期待頂きたい。本作品は四人囃子の唯一の映像作品ではあるが、初めて四人囃子に触れるリスナーも、もちろん全ての四人囃子アイテムを持っているコアファンにも満足していただける内容である。この再発プロジェクトをきっかけとして、多くの方に四人囃子を体験して頂ければ幸いである。

【商品概要】
第一弾
「一触即発~デラックス・エディション/四人囃子」(3CD)(2019年最新リマスタリング)

●品番 VICL-77003~7700 
●POS 4988002792740
●発売日 10 月23日(水)
●価格 6,000円(税抜)6,480円(税込)
●デジパック仕様

●DISC1:オリジナル盤+1 *「一触即発」(モノラル・ヴァージョン)初収録
●DISC2&3:ライブ「ミラージュ・オブ・四人囃子」完全版 (1973年7月21日杉並公会堂)
(2019年最新リマスタリング) *「中村君の作った曲」「一触即発」初収録
●DISC3:ライブ「ワンステップへの旅 in うつくしま未来博」(2001年8月31日未来博メインステージ)
*全曲初収録 *オリジナル・マスターからの最新リミックス


【配信情報】
「一触即発~デラックス・エディション/四人囃子」はiTunes Store、レコチョクほか主要配信サイト、及び、Apple Music、LINE MUSIC、Spotify、Amazon Music Unlimitedなど主要定額制音楽ストリーミングサービスにて10/23より配信中。
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A017615.html


第二弾
「一触即発/四人囃子」(アナログ盤)
・オリジナル・アナログ・テープからの最新マスタリング
・名匠・小鐡徹氏によるカッティング ・レコード時の付属品は全て再現(帯、解説書)

●品番 VIJL-60209 
●POS 4988002792757
●発売日 11 月20日(水)
●価格 4,500円(税抜)4,950円(税込)


【ハイレゾ配信情報】
「一触即発/四人囃子」のハイレゾ音源は、レコチョク、mora、e-onkyoにて11/20より配信予定。

第三弾

「FULL-HOUSE MATINEE(フルハウス・マチネ)」(DVD)
●1989年9月23日 MZA有明にて収録
●全14曲収録
●最新マスタリング
●新規解説:灘井敏彦(四人囃子リイシュー・プロジェクト・キュレーター)
●オリジナル解説書封入


【商品情報】
●品番 VIBL-962
●POS 4988002796168
●発売日 11 月20日(水)
●価格 6,000円+税
●収録分数:71分
●スペック:片面一層/カラー/4:3/リージョン2/NTSC/MPEG2    
●収録曲

曲順
タイトル
備考
1
Opening
*正式曲名「Pre-Dance」(1989年)
*未収録作品
2
Dance
「Dance」(1989年)収録
3
Al-sale-di SCENE
「Dance」(1989年)収録
4
I’m In Action
「Dance」(1989年)収録
5
Chaos
「Dance」(1989年)収録
6
NOCTO-VISION FOR YOU
「NEO-N」(1979年)収録
*佐藤満 参加
7
ハレソラ
「PRINTED JELLY」(1977年)収録
*佐藤満参加
8
一触即発
「一触即発」(1974年)収録
*森園勝敏、佐藤満 参加
9
空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
シングル(1975年)収録
*森園勝敏、佐藤満 参加
10
なすのちゃわんやき
「ゴールデン・ピクニックス」(1976年)
*森園勝敏、佐藤満 参加
11
眠い月(Nemui-Tsuki)
「Dance」(1989年)収録
12
一千の夜(1000 nights)
「Dance」(1989年)収録
13
DEEP
「Dance」(1989年)収録
14
Good-Good(Ending)
「Dance」(1989年)収録
*森園勝敏、佐藤満 参加
*DVDのみ収録


<FULL-HOUSE MATINEEとは>
四人囃子が積極的に活動していた70年代の映像は残念ながらちゃんとした形で残っているものがほとんど無く(あの伝説のワンステップ・フェスティバルでのライブ映像も残っておりません)、この『FULL-HOUSE MATINEE』が2000年までの四人囃子の活動の中で唯一とも言える作品として残された貴重な映像です。収録されたライブ映像をご覧いただければお分かりいただける通り、大掛かりな照明機器を導入しての華やかなライティングと時代に先駆けたステージセット、何台ものカメラを駆使した抜群のカメラワーク、そして何よりも70年代に勝るとも劣らない素晴らしい演奏がここには収められております。また、このライブ映像には四人囃子の各時代の代表曲、それも当時のメンバーによる演奏が非常に良い形で収められたことで、結果的に四人囃子の活動を総括する内容となっています。

2000年以降はRock Legendsシリーズで四人囃子としてのライブ演奏が定期的に行われましたが、そのいずれも森園囃子時代の初期の楽曲でのライブであったため、中期の佐藤囃子時代の楽曲、そして『Dance』からの楽曲の演奏はこのDVDでしか今のところ見ることが出来ません。世間では『一触即発』でデビューした当時の印象が強いため“四人囃子=一触即発”として語られることが多いのですが、ぜひこの機会にこのDVDを通じて佐藤囃子時代以降の楽曲にも再度触れていただければと思います。例えばアルバム『NEO-N』からは「NOCTO-VISION FOR YOU」が演奏されましたが、サポート・メンバーの演奏が加わることでスタジオ・テイクに近い形での演奏が可能となり、印象的なシーケンス・フレーズにライブならではの躍動感溢れる演奏が合わさることでスタジオ・テイク以上の素晴らしい内容で聴くことが出来ます。きっとこの曲などは今聴いてみる方がリリースされた1979年当時よりもカッコよく聴こえるのではと思いますがいかがでしょう?そして、残念ながら2014年に他界された佐久間氏が四人囃子のライブで残した迫力あるギター演奏とステージ・パフォーマンスをご覧いただけるのもこのライブ映像だけです。

70年代初めの日本のロックの黎明期にデビューした四人囃子ですが、その活動において日本のロックの歴史に1本の道を切り開いたことに異論はないでしょう。その後の活動においては常に時代を一歩先取りした内容の作品を発表し、今では伝説として語られる数多くの瞬間を残してきた四人囃子が、このライブ映像では伝説ではないリアルなものとして蘇ることと思います。久しぶりに再発されたこのDVDに収録された楽曲と演奏をお聞きいただき、四人囃子が残したものを再び感じ取っていただければと思います。

灘井敏彦(四人囃子リイシュー・プロジェクト・キュレーター)


<四人囃子とは>
1971年に結成された日本のロック・バンド。結成メンバーは、森園勝敏(G)、坂下秀実(key)、中村真一(B)、岡井大二(Ds)。1974年にリリースされた1stAL『一触即発』は、日本のロック名盤の一つとして国内外から高い評価を得ている。1975年、中村真一脱退後、音楽プロデューサーとしても名高い佐久間正英が加入。森園勝敏の脱退後、1977年佐藤満が加入し、ポップ・ロック、ニュー・ウェーブやテクノといった同時代的なサウンドも取り入れた。1979年、活動休止。1989年に佐久間、岡井、坂下にて再結成し、森園、佐藤を加えた5人でのライブ「FULL-HOUSE MATINEE」は高い評価を得る。1990年代以降、活動は沈静化したが、2001年“ワンステップへの旅"に森園、佐久間、坂下、岡井のメンバーで出演。以降、断続的にライブを活発化させた。2001年と2008年に発売されたBOXセット『From the Vaults』にて再評価の機運が高まり、2017年には初のアンソロジー集「~錯~」が発売された。

 

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