例年と違う夏になった2020年の夏。そんな状況の中でも「ボクを待ってくれているお客様へ、ボクの音楽を届けたい」という想いで5月20日から2週間に一度のペースで新曲を配信することを続けている平井 大。9月に入ってもそのリリースは終わることなく続いている。

そんな平井 大が9月18日（金）に都内某所からオンラインライヴを行った。このライヴはLIVE 2020“NATURE CAMP”と銘打たれ、その名前の通り、オンラインながらもまるで海外の野外フェスでキャンプをしているかのようなオーガニックな気持ちのいい雰囲気のセットの中で行われた。

19時過ぎ、スクリーンにヤシの木のシルエットが映し出される中、平井 大が登場。ウクレレを手に取り、ライヴは初期の名曲「AnyDay」でスタート。続いて人気曲「Life is Beautiful」を披露した後のMCでは「僕の優秀なスタッフがすごいセットを作ってくれました、みんな夏の終わりくらい楽しい思い出作りたいよね」とファンに向けてメッセージを伝えた。そしてアコースティックギターに持ち替えると軽快に「A Good Day」をパフォーマンス。そのまま8月26日にリリースされた「GIRL FRIEND」をYouTubeで公開されているリリックビデオをバックにボサノヴァ調のギターで披露した。

即興でのブルージーなギターソロを挟んだ後、シーンは夜に。スクリーンに映された星空をバックに「星にのせて」、「Three Two,One」、そして「tonight」をしっとりと歌い上げ、そのまま続けて2014年のアルバム「ALOOOOHANA!!」に収録されてる人気曲「Thinking of You」を披露し、後半戦へ。

後半ここでまたウクレレに持ち替え、今年デジタル配信でセルフカバーしたヒット曲「祈り花 2020」を披露。再度ギターに持ち替え、同じく連続配信でスマッシュヒットとなった「僕が君に出来ること」、「陽のあたる場所へ」、9月9日にリリースされた最新曲「Stand by me, Stand by you.」と惜しげも無く歌い上げた。

最後の曲の前、「ネガティブなことも視点を変えれば見えてくる幸せがあると気付かされた夏」と平井 大らしいポジティヴなメッセージを視聴者に伝え、ラストもはや平井 大の、というよりはこの国の夏の定番曲となった「Slow & Easy」を披露、2020年の夏とともにライヴは幕を閉じた。

この日のオンラインライヴは、ステージはもとより会場中に施されたティピやテント、植物や敷き詰められたラグの上に置かれたウッディなテーブルやチェア、そしてスクリーンには青空や虹、星空が映し出され、時には鳥のさえずりや波の音までが聞こえるという徹底ぶり。ファンにはたまらない、平井 大の世界観が存分に味わえる一夜になったのではないだろうか。

またLIVE 2020“NATURE CAMP”に関して平井 大本人は下記のように語っている。

“今年７月末から始めた“Living With Nature”「L.W.N. collection」をリリースし、その中でサステナブルというものをボクが発信していく中で「自然に優しいってなんなんだろうか？」「僕らが生活をしやすい環境ってどういうものなのか？」という部分を深く考え意識して「やっぱり自然て良いよね！」という想いになってもらえたら嬉しいなと想いでNATUREというタイトルにしました。もう１つは、今年の夏に外へ遊びに行けなかった言葉を多く耳にしたので、少しでも今年の夏は皆さんの思い出に残るような時間になればいいなという想いで、CAMPというワードにして、今回のタイトルをNATURE CAMPにしました。”

平井 大は秋に入っても2週間に一度の連続リリースを続けており、9月9日に配信され本日もパフォーマンスした最新曲「Stand by me, Stand by you.」が、現在各サブスクリプションサービスで上位にランクインしているので是非チェックしてみよう。

2020年、季節が夏から秋冬になっても引き続き平井 大から目が離せそうもない。

Photo by LadyBrownPictures