『#4 -Retornado-』が数量限定でリリースされることに合わせて行われたもの

凛として時雨、11月7日に初の配信ライブ「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」を公開!

凛として時雨、11月7日に初の配信ライブ「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」を公開!

2020/11/09

「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」写真:岡田貴之

 

「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」
「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」
「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」

11月7日、凛として時雨が初の配信ライブ「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」を公開した。このライブは2005年に発表したインディーズデビュー作『#4』の15周年を記念して、TK自らリマスタリングをした『#4 -Retornado-』が数量限定でリリースされることに合わせて行われたもの。事前の予告通り、『#4』からの楽曲を中心とした貴重なセットリストで、長年のファンにはたまらないライブとなった。なお、監督はTK from 凛として時雨の配信ライブ同様、最勝健太郎が担当している。
 
SEのノイズが鳴り響く中、ステージに向かうメンバーの姿が映し出され、3人が三角形になって向き合う形で位置につくと、「Sadistic Summer」からライブがスタート。当時はよく「予測不能」と評された、緩急の効いたプログレッシヴなアレンジや、バンドの真骨頂とも言うべきTKと345の掛け合い、手数の多いフレーズをクールに熱くプレイするピエール中野のスタイルは、すでにこの頃から完成されたものだったことが伝わってくる。
 
疾走感が心地いい「テレキャスターの真実」、バンドのポップな側面を示す「CRAZY感情STYLE」など、序盤から『#4』の収録曲が続き、動きのある映像と凝ったライティングによって、生のライブさながらの臨場感が伝わってくる。345推進力あるベースがグルーヴを引っ張る「トルネードG」や、TKが小気味いいカッティングを聴かせる「O.F.T」といったあまりライブで演奏されないレアな曲が聴けるのは、特別なライブならではだ。
 
深いリヴァーブ/ディレイのかかったTKのギターによるアルペジオに合わせ、暗闇に徐々に光が射していく「Acoustic」では、沈み込んでいくかのようなディープな世界を作り上げた前半から一転して、後半ではバンド全体がバースト。そのドラマチックなコントラストを、映像美がさらに引き立てている。無数のサーチライトに照らされて始まった「ターボチャージャーON」では、繊細なハイハットワークとセット全体を使った狂騒的なプレイを行き来しながら、バンドの屋台骨としてアンサンブルを下支えするだけでなく、キメの中で器用にスティックを回すピエール中野のエンターテイナーぶりも際立つ。
 
中盤までは『#4』からの楽曲が続いたが、ここからはライブでの定番曲を連発。性急に攻め立てる構成のインパクトが今も消えることはない「Telecastic fake show」から、「DISCO FLIGHT」では345の重低音ベースがTKのトランシーなギターフレーズへと変わるタイミングで、メンバーの頭上に吊るされたミラーボールがキラキラと回り、美しい空間を作り出す。「Telecastic fake show」のシャープな四つ打ちとは異なる、ヘヴィな四つ打ちから、ラストのツーバスへなだれ込む展開はやはり圧巻だ。さらには、「想像のSecurity」を畳み掛け、『#4』同様に、初期の楽曲が続くのは、嫌が応にもテンションが上がる。
 
終盤では再び『#4』の楽曲へと戻り、後方からのライトに照らされる中、TKが歌い出したのは『#4』のオープニングナンバー「鮮やかな殺人」。歌終わりの長い前奏は、何度聴いても痺れるものがある。さらに、温かみのある赤い照明に照らされた「TK in the 夕景」では、〈僕達の未来を 見させて 見させてくれ〉という歌詞が、インディーズデビューから15年目にして、異例の年となった2020年の現状と合わさり、何とも感慨深い。
 
ラストに演奏されたのは壮大なスケールの「傍観」。ピエール中野がリズムソウを用いる静謐な序盤から、ジワジワと熱を帯びていく展開が実にサイケデリックだ。最後はTKがギターをかきむしり、絶叫を繰り返すというカオティックな雰囲気の中、345とピエール中野が先にステージを去ると、残ったTKがもう一度ギターノイズをまき散らしてライブ終了。このヒリヒリした雰囲気も、やはり15年前から変わらないものだ。
 
映像の配信は『#4』の2005年当時のリリース日である11月9日の23:59まで。なお、今作もTK from 凛として時雨の配信ライブ同様に、劇場公開が決定していて、11月13日より、全国10カ所で順次公開される。劇場版では今回配信された映像に加え、撮影当時のリハーサル映像、未公開曲なども公開予定とのこと。映画館のハイクオリティな音響で、凛として時雨の爆音ライブをぜひ体験してみてほしい。
 
文章:金子厚武 写真:岡田貴之
 
「凛として時雨 15th anniversary #4 for Extreaming Live Edition」
販売期間:2020年10月8日(木) 18:00 ~ 2020年11月9日(月) 23:00
配信日時:2020年11月7日(土) 19:00 ~ 2020年11月9日(月) 23:59
配信チケット:¥3,000 ※お支払いの際、別途決済手数料がかかります。
チケット購入ページ:https://sigure.zaiko.io/e/4extreaming
 
<SET LIST>
SE
01.Sadistic Summer
02.テレキャスターの真実
03.CRAZY感情STYLE
04.トルネードG
05.O.F.T
06.Acoustic
07.ターボチャージャーON
08.Telecastic fake show
09.DISCO FLIGHT
10.想像のSecurity
11.鮮やかな殺人
12.TK in the 夕景
13.傍観

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