ツアーを経て力強さを増したオレスパ、ソールドアウトのファイナル公演

オレンジスパイニクラブ、12月15日に恵比寿リキッドルームでツアーファイナルとなるワンマンライブを開催!

オレンジスパイニクラブ、12月15日に恵比寿リキッドルームでツアーファイナルとなるワンマンライブを開催!

2021/12/17

オレンジスパイニクラブ

写真・三吉ツカサ

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10月にアルバム『アンメジャラブル」をリリースしたオレンジスパイニクラブが、12月15日、恵比寿リキッドルームでツアーファイナルとなるワンマンライブを開催した。チケットソールドアウトとなったフロアに熱気が立ち込める中登場したバンドは、アルバム『アンメジャラブル』からの「退屈かも知れない」でライブをスタート。さらに「Worst of myself」、そして「ようこそ、リキッドへ!」というスズキユウスケ(Vo/Gt)の声から「スリーカウント」へ。性急なビートとかき鳴らされるギターに、フロアからは次々と手が上がる。ステージから放たれる音には、ツアーを回ってきて得た手応えが力強さとなって表れているようだ。がちっとはまったアンサンブルは重く、バンドはそのずっしりとした音を軽々とぶん回している。
 
「今日、外は結構暖かかったけど、夜になって寒くなってきたから、より暖めて帰ろうと思います」。ユウスケがフロアにそう語りかけ、その言葉通りあたたかなサウンドが沁みる「37.5℃」へ。スズキナオト(Gt/Cho)とのハーモニーが美しく響き渡る。今にも転びそう前傾姿勢で転がる「アイヘイトマイバースデー」でのユウスケのヒリヒリとした歌も、リキッドルームをさらに熱くしていく。
 
「かっこよく、でも測定不能な1日にしたい』。『アンメジャラブル』=「測定不能」というアルバムタイトルにかけてユウスケがそう言うと、轟音のギターノイズが鳴り渡る。そうして始まったのは「イヤーワーム」だ。長髪を振り乱しながらドラムを叩くゆりと、クールにベースを弾くゆっきー、物静かな中に熱いものを秘めたナオトのギター、そして感情を撒き散らしながら爆発するユウスケの歌。「タルパ」では観客による手拍子がバンドの演奏をサポートし、テンポチェンジを繰り返す「バカのしりぬぐい」ではグッと高まったバンドのコンビネーションを見せつける。
 
ソールドアウトとなったことに感謝を述べつつ、バンドを続けることを諦めようと思っていたときのことを回想するユウスケ。「そんな中、ナオトが作ってきたんですよ、いい曲を。ずっと大切にしている曲をやります」。そうして演奏されたのが、オレンジスパイニクラブの名を一躍広めた「キンモクセイ」だ。美しいメロディがリキッドルームを包み込む。そしてその響きを受け継ぐように繋げて『アンメジャラブル』からの先行シングルとなった「ガマズミ」へ。バンドの歴史を更新するような、最高のリレーだった。
 
「東京の空」「急ショック死寸前」とパンキッシュな曲を重ね一気にフロアを温めると、アルバムからの「ハクビシンのユメ」「睫毛」「ringo」を披露。静と動を行き来するようなダイナミックな楽曲が、クライマックスへの期待を高めていく。「こんな大人数が僕ら4人だけを見ているという事実に泣きそう。じつは足もガクガクです」と本音を漏らしつつ、「30になっても40になっても同じことを続けていたい」と言ってユウスケが歌い始めた「モザイク」から壮絶な感情がほとばしる熱演から優しく「理由」へと進むと、いよいよ最後の曲だ。「また少し大きくなって、皆さんの前に立ちたいなと思います」。ユウスケがそう宣言すると、フロアからは大きな拍手が送られた。そして鳴らされたのはオレンジスパイニクラブとして初めてリリースした曲「敏感少女」。演奏を終えた4人は満足げな表情でステージを降りた。
 
アンコールではゆっきー(Ba/Cho)とゆりと(Dr)が2022年5月からの全国5ヶ所対バンツアー開催を発表し、「パープリン」を披露。続く「まいでぃあ」の最後にユウスケはフロアに向けて「愛してます」と口にした。そして「楽しかった、ありがとう」と最後の曲「みょーじ」へ。4人の思いのすべてを込めたエモーショナルな演奏と歌で、止まることなく走り続けた2時間のライブに幕を下ろした。
 
なお、本公演のセットリストのプレイリストはApple Music・Spotify・LINE MUSICなどの各音楽配信サービスで公開されている。(未配信音源、アンコールを除く)さらに、公式Instagramではメンバー自らが撮影したツアー各所でのオフショット公開中。そして先日から新曲「7997」(読み方:ななきゅーきゅーなな)が、MBS/TBSドラマイズム枠「#居酒屋新幹線」のエンディング曲として放送中。今後のオレンジスパイニクラブの活動に注目していただきたい。
 
文・小川智宏
写真・三吉ツカサ
 
セットリスト
01. 退屈かも知れない
02. Worst of myself
03. スリーカウント
04. 37.5℃
05. 日和見の暮
06. アイヘイトマイバースデー
07. イヤーワーム
08.  Cho ru ryo
09. タルパ
10. バカのしりぬぐい
11. キンモクセイ
12. ガマズミ
13. 東京の空
14. 急ショック死寸前 ※未配信
15. ハクビシンのユメ
16. 睫毛
17. ringo
18. モザイク ※未配信
19. 理由
20. 敏感少女
En1.パープリン ※未配信
En2.まいでぃあ ※未配信
En3.みょーじ ※未配信
 
1st Full Album Release LIVE TOUR「アンメジャラブル」SET LIST
https://orangespinycrab.lnk.to/1stALtoursetlist

CDリリース情報
■商品概要
・タイトル: 「アンメジャラブル」
・発売日:2021年10月20日(水)
・〔初回限定盤〕(CD+DVD) WPZL-31900/01 定価:¥5,280 (税込)
・〔通常盤〕(CD) WPCL-13328 定価:¥ 3,300 (税込)
・収録内容:
【CD】
1.ガマズミ
2.退屈かも知れない
3.ハクビシンのユメ
4.日和見の暮
5.バカのしりぬぐい
6.アイヘイトマイバースデー
7.イヤーワーム
8.ingo
9.Worst of myself
10. Cho ru ryo
11. 睫毛
12. 理由
 
【DVD収録内容】
1. みょーじ
2. 駅、南口にて
3. パープリン
4. 急ショック死寸前
5. 37.5℃
6. 眠気
7. コーヒーとコート
8. タルパ
9. キンモクセイ
10.モザイク
11.東京の空
12.スリーカウント
13.ドロップ
14.リンス
15.たられば
16.敏感少女
17 .イージーゴーイング
 
アルバム購入リンク
https://orangespinycrab.lnk.to/unmeasurable
 
【ライブ情報】
ライブ名:未定
 
2022年5月13日(金) 大阪府・Banana Hall
2022年5月21日(土) 新潟県・GOLDEN PIGS RED
2022年5月27日(金) 宮城県・SENDAI CLUB JUNK BOX
2022年6月3日(金)  愛知県・Electric Lady Land
2022年6月8日(水)  東京都・SHIBUYA CLUB QUATTRO
 
※チケットや詳細に関しては、後日発表いたします。

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