3月26日にZepp DiverCity(Tokyo)にて2年半ぶりの有観客開催となった、歌い手しゅーずのワンマンライブ「Shoose Oneman Live 2022 -Fiore-」のライブレポートが公開となった。このライブは、5月14日に配信されることが本編中にしゅーず本人から発表となり、会場のファンを沸かせた。自身最多曲数を歌いきったライブの模様をお届けする。

最高の一夜は、夢見心地を誘うほどにロマンティックにしてスウィートな歌声でどこまでもあふれかえっていた。

人気と実力を兼ね備える歌い手・しゅーずが、2019年10月のZepp Tokyoにて開催された活動10周年ワンマン公演以来の有観客ライブとして、このたび久々にZepp DiverCityにおいて敢行した今宵のライブタイトルは［Shoose Oneman Live 2022 -Fiore-］。Fioreとは仏語で“最高の人”の意を持つものなのだそうで、これはコロナ禍の中で2年半もの間しゅーずの“生歌”を待ち続けてくれていた人々の存在を指す言葉として、ファンに対し捧げられたタイトルだったとのこと。

「みなさま、ようこそお越しくださいました。（中略）わたしが皆様の前で歌うのは約2年半ぶりになりますので、おそらく皆さんも長らく待たれたと思います。こうした中でもライブをさせていただけることに、心から感謝しております」

21年春に発表された現状での最新アルバム『Velvet Night』収録曲である珠玉のシティポップチューン「EXPLORER」から幕開けし、終始しっかりと伸びのある落ち着いたボーカリゼイションでオーディエンスを魅了してくれていたしゅーずだが、本編後半に入ってからは「［A］ddiction（Fiore ver.）」などでダンサーチーム・ATYを交えての“歌って踊る”ダイナミックなパフォーマンスも披露してくれたほか、その後にはシークレットゲストとして登場した盟友・un:cとBL風味たっぷりなカラみを見せつけながらの「ストロウ」や、2人揃っての軽快なダンスステップを華麗にキメてくれた「Booo！」でさらに場内は沸き立つことに。
また、アンコールでの「マンティス▽クライシス」ではしゅーずの凛々しく力強い歌とファンらによる手旗を用いたフリによって、極めて一体感のある素晴らしい場面をも創出してくれたのだった。

ちなみに、このライブの模様は来たる5月14日20時より配信されることが予定されており、当日はしゅーず本人も「リアタイでコメ欄に出現しちゃおうかな」とこの日のMCで予告していたことをここに付記しておこう。いずれにしても、今宵しゅーずの紡ぎ出していった歌たちは、このライブでも歌われた「Night Wander」の歌詞のごとく観衆たちを〈ずっとこのまま 夢を見て〉いたいという気持ちにさせたに違いない。最高の一夜は、夢見心地を誘うほどにロマンティックにしてスウィートな歌声でどこまでもあふれかえっていたのである。

「Shoose Oneman Live 2022 -Fiore-」セットリスト
M01 EXPLORER 
M02 ヴィラン
M03 イルミネート
M04 マスカレード・ラブ
M05 アネモネ
M06 Little Rain 
M07 背徳シュガー
M08 Highway Lover 
M09 U 
M10 [A]ddiction（Fiore ver.） 
M11 ストロウ ( un:c×しゅーず) 
M12 Booo! ( un:c×しゅーず)
M13 Night Wander 
M14 脈拍 
M15 狂喜乱舞 
M16 PiNK CAT 
M17 VELVET NIGHT 
 
― ENCORE ―
EN1 NIPPON（カバー） 
EN2 キャットアイメイク（ArrangeVer.） 
EN3 マンティス▽クライシス