“10代最後の日”“20歳の誕生日”を彩る初有観客ワンマンライブ
八木海莉、9月4日(日)と5日(月)に初の有観客ワンマンライブ『八木海莉 First One-Man Live 19-20』(渋谷・DUO MUSIC EXCHANGE)を開催!!
八木海莉、9月4日(日)と5日(月)に初の有観客ワンマンライブ『八木海莉 First One-Man Live 19-20』(渋谷・DUO MUSIC EXCHANGE)を開催!!
2022/09/07
昨年12月にシングル「Ripe Aster」でデビューを飾った八木海莉が9月4日(日)、5日(月)、初の有観客ワンマンライブ『八木海莉 First One-Man Live 19-20』(渋谷・DUO MUSIC EXCHANGE)を開催した。
4日は“10代最後の日”、5日は“20歳の誕生日”。メモリアルな2日間のライブで彼女は、知名度を高めるきっかけになった「Sing My Pleasure」(TVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song』OPテーマ)、デビュー曲「Ripe Aster」、今年の夏に3か月連続で配信された「刺激による彼ら」「君への戦」「僕らの永夜」などを披露。シンガー/ソングライターとしての豊かな魅力をしっかりと見せつけた。(本稿では4日のライブをレポート)
水の音をモチーフにしたSEとともにバンドメンバー(Key:西野恵未/Gt:ひぐちけい/Ba:カワノアキ/Dr:岡本啓佑)、そして八木海莉が登場。オープニングを飾ったのは、「海が乾く頃」(1st EP「水気を謳う」)。ネオソウル系のサウンドともに<会って話そうよ/時間を忘れてしまうくらいに>というラインを響かせ、会場をシックな雰囲気に包み込む。
「こんばんは、八木海莉です。今日は楽しんでいってください」という挨拶を挟み、疾走感にあふれたビートと切なく、鋭いボーカルを軸にした「SELF HELP」(EP「水気を謳う」)、この夏にリリースされた配信シングル「刺激による彼ら」「僕らの永夜」を披露。生々しい感情をリリカルに描いた歌、先鋭性とポップネスを共存させたサウンドによって、彼女にしか生み出せない世界観を描き出した。
さらに「フロントメモリー」(神聖かまってちゃん)のカバーし、代表曲「お茶でも飲んで“アコースティックver.-」をアコギを弾きながら歌い上げる。ここで八木とメンバーがいったんステージを降り、事前に収録された「ぐうたらじお」(今年3月からYouTubeで公開中のトークプログラム)が映された。その理由は「初めてのワンマンライブで、とんでもなく緊張してるので、MCは“ぐうたらいぶ”でお送りさせていだきます」。「明日で20歳になります。19歳の最後の日にライブができて、大満足です。20代もこれまでと変わらずモノづくりを続けていくので、みなさん応援してください」というトーク、弾き語りで披露された「世界のつづき」(Ado)のカバーに対し、観客は笑顔と拍手で反応。ほっこりと温かい空気が広がった。
ライブの後半は「Sing My Pleasure」から。八木が歌唱を担当したTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye’s Song』OPテーマだ。楽曲がはじまった瞬間に観客が総立ちとなり、盛り上がる。ダイナミックかつ繊細なボーカルからは、シンガーとしてのポテンシャルの高さが真っ直ぐに伝わってきた。
ここでバンドメンバーが再び加わり、ラップを交えたアッパーチューン「君への戦」、「ダダリラ」(EP「水気を謳う」)と高揚感に溢れたナンバーを連発。ハンドクラップしながら体を揺らす観客とともに、心地よい一体感を演出してみせた。緊張もかなりほぐれた様子で、笑顔で観客とコミュニケーションを取る八木の姿も印象的だった。
切ない叙情性を滲ませるミディアムバラード「Sugar morning」(EP「水気を謳う」)を歌った後、「19歳最後のライブに来てくださって、本当にありがとうございます」と改めて挨拶。この日、初めて披露された未発表の新曲「のうのうた」も心に残った。「お茶でも飲んで」を編曲した皆川溺がアレンジ、リズムを掘正輝が担当したこの曲は、洗練されたコード進行とメロディ、独創的な音像を共存させた楽曲。彼女の音楽性が奔放に広がっていることが感じられる意欲的なナンバーだ。(5日の公演では新曲「健やかDE居たい」を披露)
ラストは「これからどんどん涼しく、寒くなってきます。この曲で心も体も温めてください」という言葉に導かれた「お茶でも飲んで」、そして、ドラマティックな歌声が豊かな感動を生み出した「Ripe Aster」。華やかな雰囲気のなかで初の有観客ライブはエンディングを迎えた。
2023年2月11日(土)、12日(日)には、日本橋三井ホールでワンマンライブ「八木海莉 2nd One-Man Live「poly dam」」の開催も決定。シャープな個性とカラフルなポップ感を併せ持った八木海莉は今後、さらに大きなフィールドで躍動することになるはず。20代になった彼女が生み出す音楽を心待ちにしていたい。
八木海莉「八木海莉 First One-Man Live 19-20」セットリスト
01. 海が乾く頃
02. SELF HELP
03. 刺激による彼ら
04. 僕らの永夜
05. フロントメモリー
06. お茶でも飲んで(アコースティックver.)
07. Sing My Pleasure
08. 君への戦
09. ダダリラ
10. Sugar morning
11. 9/4 のうのうた(新曲) / 9/5健やかDE居たい(新曲)
12. お茶でも飲んで
13. Ripe Aster
当日のセトリプレイリストはこちらにて試聴可能となります!
↳https://kairiyagi.lnk.to/live0905
文:森朋之
カメラマンクレジット:9月4日domu 9月5日山川哲矢
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