今年デビュー15周年
青山テルマ、笑顔でポジティブなメッセージを届けた初の日本武道館公演!
青山テルマ、笑顔でポジティブなメッセージを届けた初の日本武道館公演!
2022/11/09
カメラマン:217..NINA
今年デビュー15周年を迎えた青山テルマが、初の日本武道館でのワンマンライブ「Thelma Aoyama 15th Anniversary〜おにぎりフェスティバル〜 (仮)」を11月4日に開催した。会場には、テルマとお揃いのピンクの髪色をした女性たちや、彼女をイメージしたファッションや実際にコスプレをする観客など、それぞれこの日のライブを楽しみに足を運んでいる雰囲気が満ち溢れていた。
おにぎりを頬張る青山テルマの姿を背景にバンドメンバーとダンサーたちがクレジットされたオープニングVTRが流れると、「武道館ー! 今日最高な1日にしようね!」とテルマがダンサーたちとともに登場、「マダバカ」でライブをスタートさせた。「2曲目、15年前のデビューシングルをぶっ込みます。当時のミュージックビデオが流れます。当時と顔が全然違いますが整形はしておりません。キーが高すぎて歌えずに笑ってしまうかもしれませんが、そのときは一緒に笑ってください」と機械的ヴォイスが流れたあと「ONE WAY」、そして一転、メロディアスな「何度も」へと、のっけからユニークな仕掛けに加え、楽曲の幅広さと表現力の高さで観客たちを魅了した。
「みんな元気やった? 最高! 会いたかった。今日私のライブ初めて来た人?」と尋ね多くの手があがると「どこから現れてん自分ら(笑)」とワハハと笑い、「私のライブはみんなが1人1人楽しみたいように楽しんでもらえたら一番なんです。盛り上がるのが恥ずかしいと思うかもしれないけど、全員私のことみてるんで、みなさん全力で楽しんでください!」と一人一人に投げかけるように楽しみ方を伝えた。
「ここから友達を呼びたいと思います」と加藤ミリヤに電話をかけ、「いま武道館でおにぎりフェスやっているんだけど、一緒に歌いたいから秒できてくんない?」と伝えると「わかったいくいく〜」との返事が。ステージに加藤ミリヤが現れると歓声が起こり「poppin'」を披露。続けて、湘南乃風のRED RICEが登場し「サマーラブ!!」へ。タオルを回すように観客たちも手をあげぐるぐるまわし、会場の熱気はますます上がっていった。
装着式のスカートをつけ、「もし彼氏ができて結婚したら、この曲をかけたいなと思って書いた1曲です」とバラード曲「STAY WITH ME」をしっとり歌い上げると、Aisho Nakajimaが登場し「YOURS FOREVER feat.Aisho Nakajima」をソウルフルに2人で掛け合った。「1LDK」、「NO NO NO」と続けて披露した後、これまでリリースした楽曲リストがVTRで流れインターバルを挟むと、UVERworld と徳川eq.から愛笑むが登場。UVERworldの演奏の上で、TAKUYA∞と愛笑む、テルマの3人がセンターステージで「SOUL」を力強く歌い上げていった。「ブーンシャカラカ」では、客席の両サイドで盛り上がりを競い勝った方にタオルを投げるのが恒例となっているが、この日は一番盛り上がってそうな人を楽屋に招待すると発表。一番盛り上がっていた3人組の女の子が楽屋招待に選ばれた。ライブタイトルにもなっている「ONIGIRI」を披露し、さらに会場の熱は上がっていく。
再びのMCでは、初めて演技に挑戦したドラマ「ユニコーンに乗って」出演時の話へ。主演の永野芽郁が仕事の合間をぬって誕生日に家に来てくれたことを明らかにした。また、来年厄年だというテルマは、「女優は“役がつく”ってことでいいことだからお祓いにいかなくていいと聞いた」と語り、今後の女優業への期待も感じさせてくれた。
そして「次は、みんなと出会ったきっかけの曲です」と、大ヒット曲「そばにいるね」へ。みんなにプレゼントを持って帰ってほしいという思いから、写真と動画の撮影はOKに。たくさんのカメラが向けられる中、一緒にライブで歌うのは実に13年ぶりというSouljaと「そばにいるね」を披露した。ムーディーな雰囲気の中、同曲を歌い終えると、「何も変わんないよね」「それがうれしい」と2人ならではの言葉を交わした。テルマはSouljaの彼女の気持で歌っていると話し、続けて2人で「いつまでも」を感情を込めて歌い上げた。
「生きてるだけでご褒美」を歌い終えると、「ここで私の大大親友を紹介してもいい?」と清水翔太を呼び込み、「みなさん翔太のファンになって帰ってください」というテルマの想いから、曲のほとんどを清水翔太が担当する「MONEY」を歌い、その歌声に観客たちは聞き惚れた。そして「知っている人がいたら一緒に踊ってください」というテルマの言葉を経て、「一生仲間」を歌い本編は幕を閉じた。
鳴り止まないアンコールの拍手に応え会場が明るくなると、フワちゃん、この日のためだけに来日したkemio、40人の学生ダンサーたちとテルマが登場し、「世界の中心」をパリピ的な踊りとともに披露。フワちゃんとkemioとともにポジティブなバイブスの掛け合いで盛り上がった。「15年やっていると新しい才能や頑張っている若い子たちにどんどん光を当てたいと思うし、今日はいろんな人の力を借りて武道館ができています。みんなに大っきい大っきい拍手」と、出演者への拍手をテルマが先導し、大きな拍手が会場を包んだ。
「この15年間、友達がどんどん売れて武道館をやっているなか、私はもう立てへんやろうなと思っていたんだけど、ようやく立てました。ありがとうございます。15歳で事務所に入って、19歳でデビューができて、20歳で「そばにいるね」って曲と出会えてバッと売れて、ここから人生楽勝やって思っていたら、山が高すぎて転がり落ちて。そこからめちゃくちゃしんどくて。このまま音楽やり続けていいんかなって何度も思ったりしたし、なんでうまくいなかいんだろうって、気づいたら人のせいにばっかりする自分がいて。それって自分がバリダサいなと思って。もしまたみんなが私のことを必要としてくれるんだったら、自分が持っている力をみんなに分けっこできるアーティストになりたいと思ってがむしゃらに頑張ってきました」と語り、観客たちは静かに言葉に耳を傾けた。
「この数年しんどかったし、自由もなくて、若い子たちの青春も奪われてしまったけど、きっとこれからめっちゃ楽しくなるはずと私は思っている。生きていればきっと必ずいいことがあります。自分のこと嫌いやって思っていたり、自分なんて……と思っている人がいれば、この曲の3分だけ自分でよかったなって嘘でもいいから思ってください。そう思わないとあかんで。自分として生まれてきたんだから、自分として生きるしかない。それやったら最高の人生を生きてほしいって思っている。私もがんばる。この曲を聴きながら、自分がんばれとか自分でよかったって思ってください」と「なんだかんだ」を歌い上げた。
同曲を歌い終えると、ハッピバースデーのサウンドとともに、この日の出演者たちがケーキを持って全員登場、サプライズでデビュー15周年を祝った。「今日は武道館という場所にたくさんの友達がきてくれたり、たくさんのみなさん、スタッフ、仲間に支えられていて、胸を張って仲間が一番の財産だなって言えます。だからみんなも大事な人がおったり、大切な人がおったら絶対死ぬ気で守ってあげてください。きっと人生の幸せってそこにあるんじゃないかな」と最後の曲「SMILE AGAIN」へ。スクリーンには、この日に撮影されたライブ会場と観客たちの写真が流れ、一緒に振り付けをして盛り上がった。
「みんなのこと知らんし、番号も知らんし、名前も知らんけど、うちはいつだってみんなのことを期待しているし、いつだってみんなのことを必要としています。だから自分のことをちゃんと必要としてあげてください。笑顔な日でも、泣いている日でも、いつでも会いに来てください。絶対笑顔にします。生きていれば必ずいいことがあります! 今日は本当に本当にありがとうございました!青山テルマでした。またね!」と笑顔でメッセージを伝え、テルマはステージを後にした。
最初から最後まで、裏表なく自分の気持ちや感情を言葉にし、演者たちやバンドといった大切な仲間たち、スタッフ、観客たちとともに自らの15周年を盛大にお祝いした、青山テルマにしか作り上げることのできない。1人1人に強い想いが届いた武道館公演だった。
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