代官山UNITでの様子をレポート

なかねかな、全公演ソールドアウトとなった自身初となるツアー、ファイナル代官山UNITにて、完走!

なかねかな、全公演ソールドアウトとなった自身初となるツアー、ファイナル代官山UNITにて、完走!

2023/04/25

なかねかな、全公演ソールドアウトとなった自身初となるツアー、ファイナル代官山UNITにて、完走!

 

なかねかな、全公演ソールドアウトとなった自身初となるツアー、ファイナル代官山UNITにて、完走!

 

なかねかな、全公演ソールドアウトとなった自身初となるツアー、ファイナル代官山UNITにて、完走!

 

なかねかな、全公演ソールドアウトとなった自身初となるツアー、ファイナル代官山UNITにて、完走!

 

なかねかなが、初のワンマンツアー『なかねかな 1st Live Tour ~身の丈に合ってない大きさのライブハウスを借りてしまったが故、集客できなかったら実家の車を売るライブ~』を東阪で開催。2会場ともソールドアウトしたツアーの代官山UNITでの様子をレポートする。
 
実家への突撃&母親への“車を売るから宣言”の動画でいきなり会場を爆笑させるオープニング。人を食ったようなツアータイトルが本気であったことを証明する映像に、観客のテンションも爆あがりだ。
 
なかねかな本人と相方“ゆでたまご安井”がステージに登場すると、絶叫と大きな拍手で出迎えた。「東京ファイナル、飛べ!」となかねが叫び「おしり派」へ。間奏ではステージも観客も一緒に気合のヘドバンを見せる。2バスが鳴り響くデスメタルなアレンジが印象的なラウドチューン「SAUNA PARTY」では、なかねのボーカルスキルが早くも炸裂。男声のような低音、対して合唱を彷彿さえるような高音の対比で観客を盛り上げ笑いを誘う。会場は手を振り上げ、タオルを回してレスポンスした。そんな客席の光景に「すごい!!手がいっぱい!!」とMCで笑顔をみせたなかね。すぐさま「キモイな」と軽い毒を吐き、安井に「そういうこと言わない」とつっこまれるも、その言葉を完全スルーし「嬉しいなぁ、もう泣けてくるもん」と本音を漏らす。このような2人のボケツッコミ、さらになかねの1人ボケツッコミ、ネタなのかそうじゃないのかわからない声だけの小芝居が繰り広げられるMCは、非常にテンポがよく、観客を飽きさせない。

ゆえに、テンションをクールダウンさせずに次の曲へつなげていくことが出来る。この効果はなかねかなのライブのひとつの肝になっていると思う。しかしながら最大の肝は他にある。それは“なかねかなの歌声”だ。

なかねかなは、2020年からTikTokで、日常をシュールな言葉で切り取った“歌ネタ”を披露し人気を博したユニットだ。2021年に投稿した「モテすぎて草、誘ってて森」がTikTokで総再生回数2.5億万回を突破し「TikTok流行語大賞2021」の大賞を受賞している。この結果、そして歌詞、SNSへのネタ動画から、言葉を選ばないでいえば、イロモノ系歌手という印象を持つ人も多いと思うのだが、断じてそうではない。この日の前半で披露されたミディアムバラードの「blue」は“俺の自転車のサドルの上に忘れられた財布”をモチーフに、交番に届けるかの逡巡が、最後には財布の持ち主を妄想に至るという、歌詞だけ読んだらゲラゲラ笑ってしまう程、いっちゃってる内容だ。この日のライブではバックのスクリーンに歌詞が映し出されたが、会場に笑い声はなかった。

なかねのボーカルが、そうさせたのである。パワフルな声量、安定したピッチ、細かい譜割りが続くパートで見せる活舌の良さと完璧なリズム感、息継ぎしなくてもロングトーンがクレッシェンドする肺活量、ラップのフロウ、中低音を得意としながらも高音も地声で歌えるレンジ。緩急ある表現力。そして、後半に向かうほど滑らかに艶っぽくなっていく喉の強さ。なかねかなのボーカリストとしての体力、才能が、ライブのスケール感を作り出していたと思う。

中盤「モテすぎて草、誘ってて森」、続く「ビジネスパートナー」では、前代未聞の断髪式を決行。椅子に座り、散髪用のケープ被り長い髪を切られながら歌うなかねに観客も大笑い。イントロのリズムに合わせなかねが「パン、パパン!パン、パパン!」と手を叩くパフォーマンスを見せたポップチューン「じゃんけん恋」では<あなたが大好き>と歌うと観客が「俺もー」と返す、アイドルライブのようなコール&レスポンスもばっちり決まった。
 
アンコールでは、2023年11月に名古屋・京都・福岡・東京でワンマンツアーを行うことを発表。本編もアンコールもパワフルにテンション高くぶちあがり続けたなかねかな。この日、観客に向けられた彼女の最後の言葉を記しておこう。

以前、ライブハウスでのイベントに出演した際、チェキ会に並ぶファンの人数をみて、自分たちが全然人気がないと思ったと話し出したなかね。しかし何度も繰り返し自分の列に並んでくれるファンの姿をみて、こう思ったのだと言う。「ただ人気者になりたいって頭から、この人達(=ファン)のために曲を書こうと決めました。悲しい時、辛い時に、ちょっとクスッと笑うことができる、そんな曲をこれからもあなたのために作る。私が皆さんを歌で楽しませます。辛いことがあったら、私が絶対に笑わせるから。だからなかねかなのライブに足を運んで、笑いに来てください」
 
11月のツアーの東京公演はVeats Shibuya。前述したチェキ会のエピソードと同じ会場である。絶対笑わせると宣言したなかねかな。笑い声は、全国にじわじわ浸透中。その声は、どんどん大きくなっていきそうである。
 
ますます、勢いに拍車がかかるなかねかなの今後の動向にもぜひ、注目していただきたい。
 
Text:伊藤亜希
 
【アーティストライブ情報】
なかねかな 初の4大都市ツアー
 
<名古屋公演>
日程:2023年11月11日(土)
会場:CIRCUS NAGOYA
 
<京都公演>
日程:2023年11月12日(日)
会場:LIVE HOUSE GATTACA
 
<福岡公演>
日程:2023年11月18日(土)
会場:The Voodoo Lounge
 
<東京公演>
日程:2023年12月17日(日)
会場:Veats Shibuya
 
詳細は後日発表。
 
対バン:
『十六代目梅雨将軍2man series』
日程:2023年6月19日(月)
会場:東京・池袋Adm
出演:打首獄門同好会/なかねかな
 
【なかねかなプロフィール】
“なかねかな”は元劇団研究員でありアポロシアターの“アマチュアナイト”やブロードウェイミュージカル「ドリームガールズ」へ出演するほどの確かな歌唱力を持つ“なかねかな”と、希代の4コードメロディメイカー“ゆでたまご安井”による耳に残るポップなサウンドの二人で活動する TikTok 発のユニット。
 
共感できる「あるある」や、実体験に基づく「ちょっとやらかしエピソード」、役に立たない雑学などを素材としてなかねかなが自ら作詞、4つのコードでメロディーを奏でる相方のゆでたまご安井が作曲、演奏するギターにのせた歌ネタを公開していたところ、2021年5月末に投稿した「TikTokでよくみるイケメンが〜」の歌い出しで始まる「モテすぎて草、誘ってて森」が公開より1ヶ月で約700万回視聴。多くのユーザーの共感を呼び、約10万本のユーザー動画が約2.5億万回以上も視聴され、同年7月にワーナーミュージック・ジャパンよりメジャーデビューを果たし、更に、TikTok の一年を総括する大賞[TikTok 流行語大賞 2021]を受賞!
2022年には「免許ない〜」と歌った楽曲「demo」がSNSで爆バズを起こし、TVで歌唱した映像もがバズる事態に。
2023年、1stツアー『なかねかな 1st Live Tour ~身の丈に合ってない大きさのライブハウスを借りてしまったが故、集客できなかったら実家の車を売るライブ~』を東京 代官山UNIT、大阪 RUIDOで開催。身の丈に合っていただめ黒字となった。
 

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