7月12日のフィラデルフィア公演の模様をレポート!
ビヨンセ、通算7作目のアルバム『ルネッサンス』を引っ提げた約7年振りの単独ツアー<ルネッサンス・ワールド・ツアー>絶賛開催中!
ビヨンセ、通算7作目のアルバム『ルネッサンス』を引っ提げた約7年振りの単独ツアー<ルネッサンス・ワールド・ツアー>絶賛開催中!
2023/07/24
(c)Mason Poole
グラミー賞史上最多数ノミネート獲得アーティストであり、第65回グラミ―賞では最多受賞となった計4部門で受賞を果たした、世界的スーパースター=ビヨンセ。通算7作目のアルバム『ルネッサンス』を引っ提げた約7年振りの単独ツアー<ルネッサンス・ワールド・ツアー>が、各地で大きな話題を呼んでいる。同ツアーは5月10日のストックホルム公演を皮切りにUK/ヨーロッパ 21公演を廻り、7月8日のトロント公演からは北米レッグが開始。その圧倒的歌唱力はもちろん、壮大なステージ・プロダクション、多数のダンサーを携えたコリオグラフィー、そして数々のグラマラスな衣装など、その見どころ満載のライヴの、7月12日のフィラデルフィア公演のライヴレポートが到着した。
また当日のセットリストのプレイリストも各種音楽配信サービスにて公開中。
●ビヨンセ<ルネッサンス・ワールド・ツアー>フィラデルフィア公演セットリスト・プレイリスト・リンク:
https://smji.lnk.to/BeyonceRenaissanceWTP
ライブレポート
5月にヨーロッパで開始して以来、100万人以上の観客を集め、「地球上で最高のポップ・ショー」(ガーディアン紙)などすでに各メディアが絶賛するビヨンセの“ルネッサンス・ワールド・ツアー”。あらゆる面で「史上最高」尽くしのツアーが、7月12日にフィラデルフィアのリンカーン・ファイナンシャル・フィールドにてアメリカに上陸した。去年発売された『ルネッサンス』は絶賛されたし、ソロツアーとしては7年ぶりとなるため、この日のライブが盛り上がらないわけがない。会場には早くからキラキラのカーボウイハットなどを被ったファンが詰めかけ、約7万人がスタジアムに結集した。
「フィラデルフィア、アイ・ラブ・ユー!」と言ってビヨンセが登場した瞬間から会場は絶叫。バラードの“Dangerously in Love “で開始したライブは、ビヨンセのこれまで以上にソウルフルなボーカルのオーラが会場を包み込むように始まった。歌い終わると、「これは私のアメリカの初めてのショーなの。我が家に戻れて嬉しい」と語り再び大歓声。ライブは、全体が6つのパートに分かれ、計34曲、約2時間半の目も眩むような超豪華な内容となった。
ティナ・ターナーに捧げた”River Deep, Mountain High”でオープニングが締めくくられると、”ルネッサンス”と題されたパート2は、最新作からの“I’M THAT GIRL“で始まった。超高画質のLEDスクリーンにはアーティスティックな未来新都市と思える映像が映し出され、ビヨンセの「自由になるのよ」というメッセージが繰り返し流れる。そこからSFディスコとでも形容したくなるパーティの開始だ。巨大ディスコボールも登場するし、ビヨンセはヴァレンチノなどゴージャスなドレスをどんどん着替えていく。”COZY”や、マドンナの”VOGUE”やザ・ジャクソンズの”Shake Your Body”もミックスしながら”BREAK MY SOUL”など新作からパフォーマンスされ、かと思えば、“MY POWER”では11歳の娘さんのブルー・アイビーがダンサーとして母と共演。そのパートでは、 “Run the World (Girls)”など、女性のエンパワメントや未来に引き継がれる希望を象徴しているように観えたから感動的だった。
”PLASTIC OFF THE SOFA”ではルネッサンス期のボッティチェッリの『ヴィーナス誕生』を彷彿とさせるセットで登場。女性性やセクシャリティの開放と美が表現されていた。『ルネッサンス』に込められたメッセージでもあるLGBTQコミュニティやブラック・カルチャーの歴史と敬意はハウスからテクノなどめまぐるしく変わるサウンドとパフォーマンス、ダンスで表現され、”AMERICA HAS A PROBLEM”では、メディアからの心の開放を示唆するかのように、正に
そして最後は、なんとアルバムのジャケットにも登場するシルバーの馬にまたがったビヨンセが観客の上を飛び”SUMMER RENAISSANCE”を披露で神々しい。ビヨンセがそのままシルバーの紙吹雪の中を空高く舞い上がってライブが終了した。これ以上ない豪華なセットとパフォーマンスで、心と体を祝福し、開放と自由をもたらす『ルネッサンス』を体感させてくれる、一生に一度とすら言いたくなるライブだった。
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