NYブルックリンのヒップホップ・コレクティブ“Pro Era”率いるカリスマ・ラッパー

ジョーイ・バッドアス、来日公演が9月1日(金)にEXシアター六本木で開催!

ジョーイ・バッドアス、来日公演が9月1日(金)にEXシアター六本木で開催!

2023/09/05

ジョーイ・バッドアス、大盛況に終わった東京公演のライヴ・レポートが到着!

写真:古溪 一道 

ジョーイ・バッドアス、大盛況に終わった東京公演のライヴ・レポートが到着!

 

ジョーイ・バッドアス、大盛況に終わった東京公演のライヴ・レポートが到着!

 

ジョーイ・バッドアス、大盛況に終わった東京公演のライヴ・レポートが到着!

 

NYブルックリンのヒップホップ・コレクティブ“Pro Era”率いるカリスマ・ラッパー=ジョーイ・バッドアスの来日公演が9月1日(金)にEXシアター六本木で開催された。約5年ぶりとなる単独来日公演は、事前にチケットがソールドアウトし、SNSではチケットを求めるファンが続出。そんなプレミアムな夜となった本公演は、会場が異様な熱気と高揚感に包まれる中、名曲「Paper Trail$」で幕を開け、その後は新旧の楽曲を織り交ぜた約1時間半以上に渡るセットを披露。大盛況の内にジャパン・ツアーの幕は閉じた。そんな熱狂冷めやらぬ本公演のライヴ・レポートをお届けする。 
 
「デビューから11年も経ってるなんてクレイジーだぜ。かつ、俺はまだ30歳にもなっていないなんて」とステージ上で本人が語っていた通り、すでにこちらがびっくりするほどの貫禄と風格を漂わせて登場したジョーイ・バッドアス。東京での単独公演は二度目とあってか、客席との息もピッタリ。「俺がARIといったらGATOと返して!」と呼びかけ、「ARIGATO!」のコール&レスポンスを何度となく行っていた姿も印象的だった。 

「Paper Trail$」とともにステージ上へと登場後まもなく、「デイ・ワン(Day1)からのファンはいるか?1999!」と呼びかけ、早速17歳の時に発表したデビュー・ミックステープ『1999』のセクションへ。「Waves」や「95 Til Infinity」といった今も色褪せない初期のアンセムを披露していく。ステージ上に用意した酒のボトルを煽りながら、オーディエンスの反応をしっかりと捉えつつショウは進む。「Rockabye Baby」、「Distance」、「THE REV3NGE」とヘヴィでアグレッシブな楽曲も立て続けに披露し、ライブが開始して20分も立つ頃にはすっかり場内のエネルギーはマックス値に。「去年、アルバムをリリースしたんだ。

『2000』って言うんだけど」と語り、「Where I Belong」をキックし始める。途中、アカペラでラップするシーンもあり、さらに彼の姿へ引き込まれていく。「New 911」や「Zipcodes」と『2000』からの楽曲が続き、『2000』のパートは、ラッパーとしての成長・成熟度合いを一段と感じる充実のセクションでもあった。「Cruise Control」ではスツールに座り、メロウな雰囲気で歌う。広い会場の空気を自在に操る様子も見事。「Show Me」を挟み、「次の曲はfallen HIPHOP soldiers(ここでは、キャリア半ばで逝去したヒップホップ・アーティストたちという意味)に捧げた曲だから、携帯のライトを照らしてくれ」と切り出してNipsey Hussle、Juice WRLD、Pop Smoke、King Vonらの名前をシャウト。最後は「King Capital Steez」と、同じPro Era クルーのアーティストだったCapital Steezに触れて「Head High」へのパフォーマンスへ続いた。その後、「Xのハンドサインを掲げて」と呼びかけ、XXX Tentacionとのコラボ曲「infinity (888)」へ。ここでもまた、最後のフックはアカペラで歌い、会場はさらにエモーショナルな空気に包まれる。
 
The Notorious B.I.Gの「Juicy」からの有名な一節、「Spread love, it's the Brooklyn way」を引き合いに出し(いうまでもなく、ジョーイ・バッドアスもブルックリン出身だ)、なんと会場にはKiss Cam(キスカム)が登場。「大切な人と来てる人はいる〜?」と尋ねながら、スクリーンにカップルたちのキス・シーンが映し出される。最後はJoey自身も恋人をステージ上に招き、アツいキスを披露してくれた(!)。そんな温かな空気の中、「Love Is Only A Feeling」をパフォームし、ライブは徐々に終盤へ。「他人のせいで自分のことを小さく感じるようなことがあってはダメ。やるべきことをきっちりやるんだ」とオーディエンスに語りかけ、「Shine」を披露した後、「2ndアルバム、『AmeriKKKa's Most Wanted』からの曲をやってもいいかな、まずはこの曲から」と前置きし、「For My People」へ。速いフロウでスピットする2ndヴァースではさらに歓声が上がる。「Land Of Free」の後、「自分が書いた曲の中で一番お気に入り」と付け加えてから「Temptation」をパフォームし、会場の一体感も絶頂へ。「みんなの顔が見たいから携帯のライトを点けて欲しい」と、最後の一曲に選んだのは「Devastated」だった。オーディエンスの合唱具合も凄まじく、彼が放つ言葉の一つ一つに宿るパワーを改めて実感した。初期の作品からスタートし、最新作やコラボ曲(ウエストサイド・ガンとの「327」も!)を経て、最後は『AmeriKKKa's Most Wanted』からの楽曲群で締めるという流れも、うまくオーディエンスのエナジーをコントロールしているようで見事な構成だった。深々とお礼をしてステージを去るも、鳴り止まぬアンコールの声に応えて最後の最後に「Survival Tactics」をスピット。みっちりと濃いステージで、隅々まで彼のラップ力を堪能した一夜だった。 

文: 渡辺志保 
 
<セットリスト> 
01. Paper Trail$ 
02. Hardknock 
03. Righteous Minds 
04. Waves 
05. 95 Til Infinity 
06. Hazeus View 
07. Christ Conscious 
08. Rockabye Baby 
09. Distance 
10. THE REV3NGE 
11. Where I Belong 
12. Brand New 911 (intro only) 
13. Zipcodes 
14. Make Me Feel 
15. Cruise Control 
16. Head High 
17. infinity (888)(XXX TENTACION) 
18. 327 
19. Show Me 
20. Love Is Only a Feeling 
21. Shine 
22. For My People 
23. Land of the Free 
24. Temptation 
25. Devastated 
26. Survival Tactics 
 
【リリース情報】  
Joey Bada$$ | ジョーイ・バッドアス 
最新アルバム『2000』 
購入/試聴リンク:   
https://JoeyBadassJP.lnk.to/2000 
 
【ジョーイ・バッドアス: プロフィール】  
https://www.sonymusic.co.jp/artist/joeybadass/profile/ 
1995 年生まれ、ブルックリン出身の若手ラッパーであるジョーイ・バッドアスは、弱冠13 歳の頃に友人のキャピタル・スティーズ(Capital STEEZ)らと共にプロ・エラ(Pro Era)という自身のクルーを結成。YouTubeに公開したフリースタイル映像が、ソニー系列のインディ・レーベル Cinematic Music Group の社長の目に留まり、2010 年、15 歳で同レーベルと契約すると、2012 年に発表した自身初のミックステープ『1999』が高く評価され、230 万ダウンロードを突破するなど、一躍注目の新人として脚光を浴びた。そして2015 年1 月20 日、20 歳の誕生日にデビュー・アルバム『B4.Da.$$』(ビフォアー・ダ・マニー)を発表。ナズが19 歳で発表したデビュー作『illmatic』とも比較されるなど話題となり、iTunes Store では全世界16 ヵ国でアルバム総合チャート1 位、全米チャートでも総合で初登場5 位、R&B/Hip-Hop Albums チャートでは初登場1 位を飾り、同年7 月には〈FUJI ROCK FESTIVAL〉への出演で初来日も果たした。2017年4月、2ndアルバム『ALL-AMERIKKKAN BADA$$』を発表。同作を引っさげ、2018年1月に単独の来日公演を開催した。2022年7月には3rdアルバム『2000』をリリース。 
 
【関連リンク】  
ソニー・ミュージックによる公式サイト: 
https://www.sonymusic.co.jp/artist/joeybadass/ 
海外公式サイト: 
https://www.joeybadass.com/ 
公式X: 
https://twitter.com/joeyBADASS 
公式インスタグラム:  
https://www.instagram.com/joeybadass/ 

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