革新的エディット機能でサウンドを作り出すハイブリッドインストゥルメント

UVIのソフト音源「Falcon」を徹底試奏

UVIのソフト音源「Falcon」を徹底試奏

2016/01/11


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¥45,360(税込/国内UVIセールスパートナー価格)
問:UVI Japon
http://www.uvi.net/jp/

 

 Falconは、シンセとサンプルオシレーターを合計15基の他に、80以上の高品位なエフェクトを備えており、史上最多と言っても過言ではない機能と、合理化された操作系統を両立させたソフト音源だ。プラグイン以外にスタンドアロンでも使用可能で、最大10.2チャンネルのサラウンドにも対応している。無限の音作りを実現した究極の音源だ。

試奏レビュー

 今回は、Audio Unitプラグインとして試してみました。基本的な使い方は、タイプ別に分けられた豊富なプリセットから音色を選び、ダブルクリックするだけと簡単です。音色はピコピコしたテクノ系から、EDMにピッタリなタイプ、アルペジオを活用したタイプ、さらには一般的なブラスやリズム系なども内蔵しているため、マルチ音源として高いポテンシャルを持っています。データ自体が非常に軽く、ストレスなく音色を切り替えることができるのも特筆すべき点です。

次に音作りの面ですが、多彩なシンセオシレーターやエフェクト、モジュレーションが用意されていて、それらをブロックを組み合わせるように操作することで、簡単に好みの音色が作れました。使っていて一番便利だと感じた点は、ビジュアル化されている機能が多く、機能がセクションごとに分かれているので、視覚的に各機能を捉えれることができるところです。例えば、「こうすればもっと音が金属的になる」とか「これでもっと大きなウネリが加わる」という音色の変化が理解しやすいのです。

さらに、ステップエンベロープやアルペジエーターも搭載されており、「ストリングスの上にシンセリードを乗せて、ベースとリズムを同時鳴らす」という複雑なフレーズも、指1本で演奏可能になります。イメージしている音はもちろん、予想を上回る音も簡単に作り出せるので、EDMなどの音楽制作や映像の効果音作り、そしてライブパフォーマンスまで、あらゆるシチュエーションで使うことができる万能な音源です。

また、本ソフトを購入すると100ドル分のUVI音源購入サポートがあるので、サンプル音源を拡張できるのも魅力です。

試奏:藤井 浩(ライター)

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シンセの音作りの基本となるウェーブテーブルには、ベーシックなサイン波やパルス波など以外にも、アナログやデジタル、VOXといった多種多様のタイプが用意されています。

 

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効果がビジュアル化されて表示されるリバーブや、複雑な動きを付けることができるステップエンベロープなど、サウンドメイクに欠かせないエフェクトは、80種類以上も用意されています。効果がビジュアル化されて表示されるリバーブや、複雑な動きを付けることができるステップエンベロープなど、サウンドメイクに欠かせないエフェクトは、80種類以上も用意されています。

 

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アルペジエーターは自由度が非常に高く、ピッチも変えられるので、ユーザーの想像を超えたトリッキーな演奏を指1本で行なうことができます。

 

Falcon の主な仕様

●オシレーター:マルチパート、無制限レイヤー/オシレーター/エフェクト
●オシレーター15 種類
●エフェクト80 種類以上
●対応パソコン環境:Windows=7以降、Mac=OS X 10.7以降
●互換性:スタンドアロン、VST、AU、AAX
●対応ファイル形式:UVI Sound banks(.ufs)、AIFF、FLAC、MP3、MP4(Windows環境のMP3/MP4対応は、QuickTimeのインストールが必要)、REX1、REX2、SDII(Macのみ)、WAV、WAV64、SFZ、SND、CAF



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