さ(3)く(9)らにちなんで、この日にリリースする春にふさわしい3rdシングル
コアラモード.「さくらぼっち」インタビュー
コアラモード.「さくらぼっち」インタビュー
2016/02/26
最後のサビの転調とギターフレーズで主人公の“希望”を表現しました。(by 小幡)
──続いて、「ありがとう、そしてさよなら」について伺います。こちらの作詞作曲は小幡さんですが、どういったコンセプトの曲なのですか?
小幡康裕(Keyboards, Guitar, Bass, Drums &Programming)
小幡:この曲は僕の中学生の時の思い出がモチーフになっています。当時、中学2年の僕は生徒会の副会長をやっていたんですが、会長を務めていた3年生の先輩が卒業式の答辞を読まれて、その中で「ありがとう、そしてさよなら」というフレーズが印象的に使われていたんですね。僕はその言葉に感激して、卒業式の練習の帰りにサビのフレーズを考えて、その後に今とは違うバージョンの「ありがとう、そしてさよなら」完成させたんです。
──その別バージョンはどのような曲だったのでしょうか?
小幡:サビは同じなんですが、「片想いが実らなかった」っていう恋愛の歌だったんです。その、旧「ありがとう、そしてさよなら」は僕が高校生~大学生と組んでいたバンドで演奏していたんですけど、今回シングルの発売時期が3月ということで卒業ソングとして書き直しました。
──あんにゅさんは、この曲を最初に聴かれた時の印象はいかがでしたか?
あんにゅ:小幡さんが元々「ありがとう、そしてさよなら」という曲を持っているということは知っていたんですけど、「おお、噂に聞いていたけど、これがそうなのかぁ」って(笑)。「歌を聴かせる」という意味ですごく入り込める曲だなって思いました。ディレクターからも「あんにゅの声がよく生きてる」って言ってもらえたのが嬉しかったですね。気持ちを込めて、かつ無理なく歌える曲です。
──アレンジの面で、聴かせどころはどこでしょうか?
小幡:聴かせどころはイントロのピアノですね。歌い出しにある「遠くでかすかに聴こえるピアノ」っていう歌詞を生かすために、イントロのフレーズに悩みました。「あれでもないこれでもない」って。また、もうひとつ聴かせどころとして最後のサビとギターのリードフレーズがあります。これも歌詞を生かすために入れたんですが、それまでのサビで「名残り雪は きらきら舞って」と歌われていた箇所が、最後のサビで「春の雪は さくらを待って」という言葉に変わるんですよ。この変化は「これからの未来に思いを馳せる」という主人公の“希望”を表現したものだったので、原曲にはなかった転調と、ギターのリードフレーズを付け加えました。
あんにゅ:イントロのフレーズは、歌まで録り終わったレコーディングの最後の最後に変えたんですよ。それまでのフレーズも良かったんですが、このフレーズがはまった時に、この曲がより多くの人に届いて、心に響く曲になったなと思いました。
──3曲目「幸せの証」の作詞作曲はあんにゅさんですね。こちらはどんな想いを込めた曲なのですか?
あんにゅ:この曲は「日常の中の些細な幸せに気付いてほしい」ということを歌っています。マックスバリュ中部株式会社さんのTVCMソングとして使っていただいているんですが、初めてCMを見た時に「このCMのためにこの曲書いたんじゃないかな?」っていうくらいピッタリはまってて(笑)。すごく感激しました。
──この曲も鼻歌から作られたのでしょうか?
あんにゅ:これは元々10代の頃にギターで作った曲なんです。デモ音源としてアレンジの付いたものもあったんですが、今回CMに使っていただけるということで全部作り直しました。
──あんにゅさんがこの曲で気に入っているところはどこですか?
あんにゅ:この曲は歌いだしが「今日も目覚めた」という朝のシーンから始まるので、“朝”を演出しようとイントロにコーラスを加えました。「カーテンを開けて少しずつ町が動き出す景色」が上手く表現できたんじゃないかなと思います。あと、「シワはいくらでも増えればいい」っていう歌詞も気に入っています。これは「笑顔でできるシワ」を歌っているんですが、後で母から「女の子はそんな風には思わないでしょう!」って言われました(笑)。
──小幡さんはこの曲のアレンジで苦労された点はありますか?
小幡:この曲はシャッフルの跳ねた感じや、冒頭のコーラスセクションなど、様々な要素を持った曲なんですが、それぞれのバランスを取ってまとめあげるのが難しかったですね。最後のサビなんかは歌とサックスのラインがぶつかるくらい激しいものなんですけど、このサックスのメロディは歌と一緒に聴かせたかったのでギリギリのところでバランスを取りました。この曲はそういった作業にかなり時間をかけましたね。そのおかげで、聴き終わった後でもテンションがどんどん上がっていくような良い仕上がりになったと思います。
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