iPhoneがMIDI対応のハード音源に早変わり!
【動画付き】KORG「plugKEY」活用法
【動画付き】KORG「plugKEY」活用法
2016/08/29
「plugKEY」は、iPhone/iPadなどiOSデバイスに「MIDI入力」と「オーディオ出力」を追加するインターフェイスです。MIDI端子を備えたキーボードとアンプやミキサーと接続すれば、ハードウェア音源のようにiPhone上の楽器アプリが演奏できるようになります。ここでは、動画で「plugKEY」のセットアップや楽器アプリを演奏するまでの流れを紹介し、「plugKEY」の特徴を解説していきます。
文:平沢栄司
「plugKEY」の特徴
●邪魔にならないサイズ&Lightning端子に直結できる!
iPhoneと比較しても十分に小さいことが判る。また、「plugKEY」には写真の「ブラック」の他に「ホワイト」も用意。iOSデバイスのカラーや好みで選ぶことができる
本体は「60×74×23mm/69g」とiPhoneと並べてみても十分に小さく、机上に置いたりポケットやカバンに入れて持ち歩いても邪魔になりません。接続も、「plugKEY」のケーブルをiPhoneのLightning端子に差し込めばOKとカンタンです。しかし、Lightning端子が塞がると電源が気になります。そんなとき、「plugKEY」側面に用意されたmicroUSB端子にDC5VのACアダプター等を接続すると、「plugKEY」経由でiPhoneへの電源供給とバッテリーの充電が可能です。自宅から出先まで、コンセントとACアダプタがあればバッテリーを気にすることなく演奏することができます。
「plugKEY」のmicroUSB端子にACアダプタを接続すれば、iPhoneに電源を供給したり、バッテリーを充電できる
「plugKEY」とiPhoneをつなぐ接続ケーブルは、30cmと程よい長さ。Lightning端子との変換アダプターは不要で「plugKEY」側のケーブルは脱着しないから、持ち運ぶときに忘れたり失くしたりする心配がない
●シンセやピアノ、パソコンとMIDIケーブルで接続&演奏できる
「plugKEY」のポイントは「MIDI入力端子」を備えていること。動画に登場するArturia「KeyStep」のようなMIDIキーボードはもちろん、一般的なシンセサイザー、ホーム・キーボードやデジタル・ピアノ、さらにはDAWソフト(パソコン)まで、MIDI端子を通じて演奏情報のやり取りができるすべての機器からiPhoneの楽器アプリが演奏できます。
最近の音楽デバイスは、パソコンの周辺機器的な使い方を想定して接続にUSBを使う機器が多いが、それ以上にスタンダードな存在がMIDI端子だ。MIDI OUT端子とMIDI IN端子をMIDIケーブルで接続する
動画ではコンパクトなArturia「KeyStep」を使用しているが、MIDI端子を備えていればシンセやデジタルピアノなどお気に入りのキーボードを接続して楽器アプリが演奏できる
●楽器用のシールドケーブルでミキサーやアンプと接続できる
「plugKEY」は高音質のオーディオ出力も備えています。LchとRchの2つの6φ標準ジャックがあり、楽器で使用しているシールドケーブルでアンプやミキサーと接続できます。一方、ヘッドホン端子は、ステレオ・ミニ・ジャックを採用。音楽プレイヤーで使用中のヘッドホンがそのまま利用できます。なお、いずれの出力も「plugKEY」側のボリューム・ノブでダイレクトに音量が調整できるのが便利ですね。
また、「plugKEY」を接続すると自動的にiPhone本体の内蔵スピーカーはOFFになり、アプリの音声は「plugKEY」から出力されます。ですから、iPhoneを音楽プレイヤーとして利用する場面では、高音質なオーディオアウトとしても利用が可能です。
メインの出力端子は6φ標準ジャックを採用。楽器用のシールドケーブルがそのまま接続できる
ヘッドホン端子は3.5φのステレオミニジャックを採用。その横には、出力ボリュームのツマミがある。パッと直接音量が調整できるのが便利だ
●KORG製無料アプリを始め、様々な楽器アプリがハード音源のように使える
購入特典として、ピアノやシンセなど様々なサウンドを網羅する楽器アプリ「module LE」と音楽制作が楽しめる統合ソフト「Gadget LE」の2つの無料iOSアプリを用意。すぐに演奏や曲作りを始めることができます。
「module LE」
「Gadget LE」
そのほかにも、KORG「iELECTRIBE」など、パソコンのソフト音源にはない楽器アプリも多く、お値段もリーズナブルなのがポイント。パソコンを使って音楽制作をしている人の外付けMIDI音源モジュールとしても魅力的です。パソコンのMIDI OUTと「plugKEY」のMIDI INを接続すればDAWのMIDIトラックで演奏することができ、「plugKEY」のアウトプットをパソコンのオーディオ・インターフェイスに接続すればDAWに演奏をレコーディングできます。つまりハードウェアのシンセと同じように接続し、演奏を録音をすることが可能なのです。
このように、「plugKEY」は、iPhone側のアプリから利用するMIDI/Audioインターフェイスではなく、楽器アプリ(iPhone)を一般的なシンセ音源と同じように演奏やレコーディングで活用するためのインターフェイスと言えます。iPhoneを音色だけでなく音源までも自由に選べるハードウェア音源にしてしまうアイテム、それが「plugKEY」です。
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