“ワンダーロマンス三連福”の第2弾。なんと小室哲哉が作曲を担当!
大森靖子、「POSITIVE STRESS」インタビュー
大森靖子、「POSITIVE STRESS」インタビュー
2016/10/18
──さて、3曲目には弾き語りの「朝+」という曲も収録されていますが、こちらの読み方は“朝プラス”でいいんですかね?
大森:朝プラスで大丈夫です。なんか、朝の情報番組にありそうなタイトルにしたかっただけです(笑)。
──どういった感じで作られた曲なのですか?
大森:これは手癖ですね。弾き語りだし、歌詞もほぼ自分の中で自動筆記な感じで。
──では、アコギを弾きながら?
大森:いいえ、私は曲を作る時に楽器は使わないんです。頭の中でメロディーが鳴って、それをiPhoneのメール画面に歌詞と合わせて書くんです。
──メロディーはどうやってメール画面に書くのですか?
大森:“ド、レ、ミ、ファ”みたいな感じで。例えば、“ドー”とか、“ドッ、レッ”とか。そういった自分ルールを使って書くんですよ。まぁ、覚えられないときはボイスメモとかも使いながら。
──その頭で鳴っているという音は、何となく上下を判断するレベルなのか、それとも絶対音感というか、実際に使う音がドンピシャが鳴っているんですか?
大森:実際に使うメロディーの音です。
──それは驚きですね。
大森:なので、ギターは後から合わせるんです。そもそも、ギターを持って「さぁ、作曲するぞ」っていうこともあまりないですね。
──この曲の歌詞の中には“水曜日”が2回も出てきますよね。これはなんで水曜日なのですか?
大森:これは水曜日が平日の真ん中で、一番だるい日かなと思って。日曜まで遠いですよね。ただ、私は日曜休みで活動していないので、みんなを想像して書いてます。人の感覚とはズレてるかもしれないですけど、違いますかね?
──(スタッフの一人が)私は月曜日ですかね。
大森:あぁ、月曜にすれば良かったですかね。
──まぁ、でも火曜、水曜あたりも日曜日に遠い感じはありますよ。
大森:そうですかね。
──(別のスタッフの一人)私の場合は、月曜と水曜の2回だるい感じが来ますね。月曜日で始まったと思って、水曜日で、あとまだあるなって。
大森:じゃ、一箇所、やっぱり月曜日に直しますか(笑)。
──(笑)。そもそも朝の情報番組のようなイメージということでしたが?
大森:イメージとしては、大学の時に、朝の5時くらいにやっている番組を朦朧としながら見ている感じで。朝なのか夕方なのかもわからないような。朝過ぎる情報番組って、何かグダっとしてるじゃないですか。で、可愛いアナウンサーがエステに行っているくだりとか。そういうのを見るのが好きで。
──曲の始まりには“過疎ったBBS”とありますが。
大森:今はありませんけど、当時ありましたよね。私はずっとそれを見ていて、朝なので基本的には誰も見ていないんですけど。で、誰かが“朝焼けきれい”みたいな感じのを載せてて、それを見つつ、自分ではこの絶望的な世界を早く抜け出したいみたいな。そういう行き詰まった感じを表現しています。
──で、“あったかいサイドブレーキ あったかいコーンポタージュ”といったあったかいシリーズがあって、最後に「トーストが焼けたよ」っていうくだりに行き着くわけですね。
大森:たまに男が来ているんでしょうね。
──ほう。
大森:私、昔「朝になったら違う人になったらいいのに」ってずっと思っていて。でも「あぁー、また今日も自分じゃん」って。だから歌詞に“なんにも始まらない朝だらけ”って書いたんです。朝起きて、また自分というだけで絶望みたいな。
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