今年6月にリリースした『Life is Beautiful』に続き、平井 大がミニアルバム『Love is Beautiful』を11月9日にリリースする。今作はサーフロック界のレジェンド、ドノヴァン・フランケンレイターとのコラボを含む洋楽カバー4曲に加え、セルフカバーも2曲収録。この秋、冬にぴったりのラブソング・コレクションとなっている。それでは早速、ドノヴァン・フランケンレイターさんと出会ったいきさつから聞いてみることにしよう。

取材：東 徹夜

──今回のミニアルバムは、ドノヴァン・フランケンレイターさんとのコラボ曲「It don't matter」から始まるわけですが、まずは彼とのコラボが実現した経緯について教えてください。

平井：昨年、僕らが都内でリハーサルをしていた時に、たまたま近くでドノヴァンさんの来日コンサートがあると知って。で、それに行ってみようとバンドのメンバーを連れて観に行ったんですね。そうしたら、「メンバーもいるし、せっかくだからプレイしてよ」って流れになって。その時がお互い初めましてだったんですが、意気投合して。今年になって、沖縄や都内で一緒にライブもやらせてもらって、「じゃ、1曲レコーディングしよう！」って話になったんです。

──ドノヴァンさんは、どんな方なのですか？

平井：すごくフランクな方ですよ。カルチャー的にも僕に近しい部分があるし、ビーチがあって、音楽があって、大切な人に囲まれてって部分とか。だから、すごくやりやすかったですね。

──コラボするにあたり、どんなことを2人で話されたのですか？

平井：基本的には「好きなようにやっていいよ」って。歌の配分に関しては「1番は僕が歌うから、じゃ2番は歌ってください」みたいな感じです。でも、実際にはセッションの中で色々と決めて。だから打ち合わせしてというよりは、自然な形で決まっていきましたね。

──この「It don't matter」という曲には、どんな意味が込められているのでしょうか？

平井： “そんなに気にしなくていいよ” ってことですね。自分を解き放って生活していきましょうというメッセージが込められています。僕のライフスタイルにも合ってますよね。あまり細かいことを気にしないこととか（笑）。

──もともと、平井さんは「It don't matter」という彼の曲をご存知だったのですか？

平井：もちろん知ってました。ドノヴァンさん自身もサーフィンで世界を回っている人で、僕にとっては小さいときから馴染みのある人だったし、海に行くときはよく聴いていました。

──ドノヴァンさんの曲は他にもいくつもあると思いますが、今回「It don't matter」をカバーした理由というのは？

平井：ライブで一緒にやったのがきっかけですね。

──それは平井さんの方から申し出たのですか？

平井：いや、ドノヴァンさんの方からですね。「It don't matter」を一緒にセッションしようって。

──レコーディングはどのような感じで進められたのですか？

平井：バンドはうちのメンバーで、いっせいので録っていきました。で、それを3〜4回やりましたかね。

──ドノヴァンさんも演奏されているのですか？

平井：フェンダーのビンテージっぽいものでちょっと弾いています。

──ドノヴァンさんとのコラボで何か印象に残っていることなどはありますか？

平井：意外と細かいんですよね。アンプに立てたマイクがちょっとズレただけで “アっ、これズレてる” みたいな。

──全然、「It don't matter」じゃないですね（笑）。

平井：そうなんですよ。「めっちゃ、気にするなぁ〜」と思って（笑）。でも、それ以外は気さくな人で楽しかったですよ。

──サーフィンの話などもされたのですか？

平井：そうですね。彼はもともとサーファーなので、千葉とかもよく来ているみたいで。海ぶどうと納豆が好きなんですって。

──外国の方で納豆好きな人も珍しいですね。

平井：僕もそこまで納豆好きじゃないんで。「うわぁ、納豆好きなんだ」って（笑）。