ストレートな思いが詰まった33曲を収録したベストアルバム
ONE☆DRAFT『俺タチのまとめ盤』インタビュー
ONE☆DRAFT『俺タチのまとめ盤』インタビュー
2017/02/13

MAKKI(DJ)
──続いて曲作りについてお聞きします。リード曲の「まだ止まれない」は、LANCEさんが作詞作曲ですが、作曲クレジットにM.S.M.という方のクレジットが入っていますね。
LANCE:トラックメイカーの方の名前ですね。その人の曲にインスパイアされて作ったので。
──どのようにして作られたのでしょうか?
LANCE:その人の曲がフル尺であって、曲の疾走感というか「まだ止まれない」というイメージがあって。なので「まだ止まれない」が書きたくて曲を探していたというよりも、原曲を聴いた上で生まれたインスピレーションを元に作ったんです。それで書いてそのまま取って置いたんですが、福岡ソフトバンクホークスの「どんたくシリーズ」というイベントのテーマソングに採用されることになって、「じゃあちゃんとした作品に作り直そう」と。レコーディングも新たにしたりして。
──メロディはどのようにして付けられたのですか?
LANCE:録音するか、鍵盤で弾きますね。ちなみにこれまでの曲達で考えると、自分の声で録音することの方が多いですね。ただ、レコーディングギリギリまで曲を作りながら歌って録音しているので、どうしても声の調子が万全ではないことがあって。それで最近は鍵盤で作ることが増えました。最初に一番上のキーを決めてから他の部分をいじっていくから、どこまでも高くなっちゃうんです。
──原曲にはあのギターリフは入っていたのですか?
LANCE:多分入っていたと思います。曲全体で結構アレンジをがっつり加えたので、元と比べるとだいぶ変わっていますね。僕音色に影響されやすくて、ギターリフもそうですけど、ヘンテコな音があるとそれに気を取られた曲作りもしたりするんです。でも曲に影響され過ぎないようにはしていてますね。
──歌詞はどのようなことをイメージして?
LANCE:別の曲でも同じようなことを言っているんですけど、夢とか目標を持ってるけど、学校行って勉強しなきゃいけないし、学校が終わったら就職して仕事もしなきゃいけないという、頭の中だけにやってくる危機感というか。それが迫ってきたらやるしかないんですけど、実際にそれを感じる若い子たちに対して、当時は偉そうに “背中を押そう” としてたんです。その時に自分の昔に振り返ってみると、そういうのって「うざいな」って。自分にも聞く耳を持たない時期があったし。そこに向けて歌詞を書くというよりも、「自分が将来挫折してどう思うんだろう」「どうするんだろう、結局何をするんだろう」って考えた時に、俺が一番頼りにしていたのは友達や学校の先生よりも、親だったんです。それに友達や先生よりも親を一番悲しませたくないし、親孝行がしたかったんです。そういったことが俺の中で活力になっていて、反抗をしていた時期もあったけど「俺がやらなきゃいけない」と思い立つのって親が病気をした時だったりして。親の弱っている姿を見て「まだ止まれない」って気持ちが押し寄せた時のことを書いています。
──二人がこの曲のデモを初めて聴いた時の印象は?
RYO:うーん、覚えてないなー(笑)
MAKKI:7年前の曲なので。
LANCE:しかも当時時間がなくて、曲を作ってレコーディングってスケジュールだったんです。RYOなんて歌詞も覚える時間もなくて。
RYO:だからレコーディングが大変だったという記憶が強いです。
──日頃の曲作りはどのようにされているのですか?
LANCE:誰が何をやるとかメンバーで分担することはしていないです。3人で部屋にこもって「ここはこうしよう」とかやるのではなく、それぞれ作れるのであれば全部作るという方法を取っています。そこで「もっとここをこうしたいな」ってブラッシュアップしたくなったら「ここ、こうしていい?」って聞いたり、逆に「LANCE曲書いて」って言われることもあるし。お互いの良さに食い込んでいくイメージなんですけど、これは自然にできたルートですね。
──基本的にLANCEさんとMAKKIさんがメインで曲作りをされているのですね。
MAKKI:僕は外のコンペでもトラックを作っていて、二人に「こういうの作って」って言われたら作る感じです。ベースのトラックを作って、最後に作品として仕上げる時に「ここの歌詞書いて」って言われたら歌詞を書く時もあります。曲によっては「ここのアレンジやって」って言われれば「頑張ります!」って担当たりもしますよ。
──RYOさんは二人に曲作りに関して結構要望をされるのですか?
RYO:そうですね。MAKKIに「こういうトラックを作って」とか言ったりします。僕はトラックに関して触れないので、メロディと歌詞を作る時に参加したりします。
LANCE:RYOは僕にはない、優しい言葉選びをするんです。俺だったら「テメェ」ってなるところを、RYOだったら「あなた」でもいけるし。
RYO:「テメェ」とか言ったことない。
全員:(笑)。
MAKKI:二人の温度感の違いが曲で上手い感じに化学反応を起こすと面白くなるんです。
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