ストレートな思いが詰まった33曲を収録したベストアルバム
ONE☆DRAFT『俺タチのまとめ盤』インタビュー
ONE☆DRAFT『俺タチのまとめ盤』インタビュー
2017/02/13

RYO(VOCAL)
──LANCEさんは1から曲作りをする時はどのように?
LANCE:僕の場合はエレキギターでコードだけを弾いたものを、そのまま手作業で直す程度ですね。直すのもタイミング程度で、「大体これで歌えるな」って思ったら歌を入れていきます。でもそのパターンはメロディが決まっている時の作り方ですね。
──ギターは何を使われているのですか?
LANCE:Fenderのストラトです。あとアコギは骨董品屋で1,000円で買ったものとMartinを使っています。1,000円のアコギは昔のモデルなのでボディが大きいし、ナイロンなのであまり弾かないですけど。
──自宅にCASIOのミニキーボード「SA-76」があるとお聞きしましたが、これで曲作りされることもあるのですか?
LANCE:移動中とかに曲作りをする時にノートPCに繋いで使っていました。地方行ってホテルの部屋で歌うのは迷惑だから、PCでCubase開いてイヤホンしてメロディを弾くという。今はあまり使っていないです。
──この10年でメンバーそれぞれで曲作りや歌い方に対するアプローチは変わりましたか?
LANCE:制作する時間帯が夜から朝に変わりましたね。以前は、家に帰ってきてご飯を食べて21〜22時ぐらいから次の日の昼ぐらいまで作ることが多かったんです。それが最近は朝起きて顔洗って歯を磨いて、犬の散歩をして帰ってきて丸一日作る、というスタイルに自然と変わって。だから清々しい気持ちで曲作りができます。たまに朝まで没頭して作っていることもありますけど。
MAKKI:僕はもともと、音楽の知識がない状態でトラック作りをしようとしていたんです。デビュー前はコード理論もまったくわからず、ノリで「DJやったらできるだろ」ぐらいにしか思っていなくて。そこからデビューして何年か経って、ワンドラだけでなくサポートもやらせてもらったりと色々と経験して、10年経ってやっとちゃんとできるようになったと感じています(笑)。機材も徐々に増えていったんですけど、そもそも楽器ができる方ではないので、PCで打ち込んで作ることが多いです。
──ダウンロード版のプラグインをよく使われているとお聞きしました。
MAKKI:最近は製品版よりダウンロード版の方が多いんです。期間限定のフリー版もあったりして、特に今流行りのEDMのドラム系とか。基本使うのは生系のギターやドラム、打ち込みのドラム、ピアノ、ベースあたりですね。デモのトラックはあまり重いソフトは使わないようにしています。アレンジだったり、仕上げる時はNative Instruments「MASSIVE」を使ったりします。シンセの鳴りが全然違うので。
──RYOさんは歌い方で変化はありましたか?
RYO:僕は喉が弱い方だったんですが、LANCEも壊しやすいタイプで。それである時、「ボーカル二人がダメにしてしまったら元も子もない」と思って。それからは寝る時は必ずマスクをしたり、加湿器を炊いてケアをしたりボイトレに通ったり。あとお酒を飲まないようにしたりと、喉に関しては考え方がとても変わりました。
──それでは改めて、本作の聴きどころについて教えて下さい。
RYO:「しっかり噛みしめて聴け!」というよりは、どちらかと言うと日々のシチュエーションに合わせたBGMとして聴いてもらえたらうれしいな。あとは僕らを知らない人に対して「僕らはONE☆DRAFTです。よろしくどうぞ」みたいなアルバムになっていると思うので、ぜひ聴いてほしいです。
MAKKI:「ONE☆DRAFT聴いてみたいな」とか何か興味を持ってくれた人に対して、「どれを聴けばいいの?」って聞かれると、これまでたくさんの作品を出してきているから難しいじゃないですか。その人達に対して、このアルバムを聴いてもらって、10年間の代表曲が入っているので、「こんな曲も歌っているんだな。あ、この曲聴いたとある」って何かしらに興味を持ってもらえたらうれしいです。
LANCE:これまでの作品を手にしてくれた人達に対しては、みんなが支えてくれたまとめというか記念品というか。自分達が出したアルバムというよりも、ファンが出してくれたアルバムだと思っています。だから「ベストアルバムを出させてくれてありがとう」というのが正直な気持ちです。その一方で、僕らの曲を1曲知ってる程度、例えばさっきも話した「会いたい夜」を聴きたくてアルバムを買ったとしたら、代表曲があと32曲も聴けるわけですから(笑)。入り口が狭ければ狭いほどうれしいですね。本当に聴きどころが満載です。
──最後に4月からスタートするツアーに向けて意気込みをお願いします。
RYO:一人一人違うと思うんですけど、僕に関しては「いつも変わらずやろう」と思っています。「これだからこうしなきゃいけない」とは考えちゃいけないと。いつ通りのライブをやります!
MAKKI:まぁベストを出してからのツアーになるので、新旧のワンドラをバランス良く、さらに面白く見せられればなと思います。
LANCE:ライブに来てくれるお客さんってシングル曲よりもアルバムの収録曲を聴きたいと思うんです。今回はベスト盤のツアーだからシングル曲ばかりになってしまうので、上手くバランスを取れるようにしたいかな。それとやっぱり、お客さんも来てくれる理由は色々あると思うんです。それを解消じゃないけど、期待以上のものを見せたいので予定通りにはいかないんだろうなと。予定ではちゃんと歌いたいし、粗相がなくスピーカーを倒さずに水もかけずに、みんなが楽しく終わるのも良いとは思うんですけど、予定通りにならないのも面白いんじゃないかと。歌詞を間違えてしまったり、テンション上がってステージ降りてはしゃぎ回っちゃうかもしれないし。そういったことが “もしかしたら” の中に含まれるからこそ、お客さんも期待してくれているんじゃないかな。予定通り行かないことが「良かった!」と思われるようなライブにしたいです。毎回怒られるんですけどね(笑)。
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